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私は目を白黒させた。どういうこと?
「て、手伝ってくれるの?」
「ああ」
つーはそう言って、ベッドから降りる。少し、にっと笑った後、私の両頬をつまむ。いたたた。
「いららららら」
「だから、ちゃんと寝ろ。それからだ」
「ねまふはら」
力が強いがために、とても痛い。やっと、頬から手が離れる。ひりひりする。
私は両頬を抑えながら、ベッドに座る。まだ眠たくない。
「まだ、眠たくないよ」
「はぁ。しかたない、少しだけなら、話につきあってもかまわん」
つーは銃器を床に広げて、解体作業をする。手つきが凄く慣れている気がした。
「そういえばさ、武器っていつも持ち歩いているの?」
「拳銃だけな」
即答された。私は一つ、拳銃を持ち上げる。片手だと、凄く重い。
「っく、おも、い」
「おーおー、置いとけ。怪我するぞ」
つーがそういうと、私が持っていた拳銃をひょいと取られた。見た感じは凄く軽そうだ。
その拳銃を床に置いて、つーがまた、口の長い銃の手入れを始めた。片手で支えたりと、見た目は凄く、軽そうなんだけど。
つーが手入れをしている間、私は何か話題が無いか考える。
そういえば、つーに乗られたとき、凄く重たかった。
「そういえば、つーの体重ってどのぐらい?」
「75キログラム」
即答された。キログラム?私には分からない。
……そういえば、前会ったときと、全然変わっていない。
「なんで、つーは変わってないの?」
「ん?」
「いや、つーだって、私みたいに成長すると思ったんだけど。」
つーが口に鉄の何かを咥えながら、反応した。私はつーの返事が来るまで黙った。
つーはそれを床に置き、私の方を見た。
「異端者だからだよ」
「それは分かっている。でも、私も異端者なのに、成長してるし」
私はつーの目を見る。その目から、悲しみ、憎しみ、その他の負の感情が見えた気がした。
つーが、もうひとつの銃に手をつけだした。
「俺はオリジナルだよ」
「オリジナル……?」
私は思わず聞き返した。つーはぐっと伸びをした後、その目で私の後ろの窓を見る。
「まぁ、この戦いが終わったら、あいつのところに会いにいかねぇとな。100年近くもほったらかしだわ」
「……どういうこと?」
「きにするな。ただの独り言だよ」
つーはそういうなり、また銃器の手入れをする。
どういうことなのだろうか。私には分からない。でも、つーの考えていること、普通の人にも理解できるのだろうか。
そんなことを考えていると、だんだんと、眠くなってきた。
私は、ふかふかのベッドにこてんと倒れた。
薄くなる意識の中、
「おやすみ」
とつーの声がした。




