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戦士の宴

作者: 青岩 縁

かつて

古代の森の奥で

2人の偉大な戦士に出会った


例え偽りを口にしても

貫くことを選んだ生き様

それが最後になるとしても

振り下ろすことを決めた刃

100年もの時の流れの中で

2人が築き、紡いだ誇りは

変化を拒む小さな島での

運命の出会いを引き寄せた


戦士の誇りを守るため

命を賭けた者達に

彼らは最大の敬意を払った

持てる力の全てを込めて

そびえる敵を打ち払い

その旅立ちに激励を送る

あれから流れた月日は僅か

しかし出会いは繋がっていく

憧れを追った若き戦士も

新たな旗を掲げた勇者も

同じ笑顔に道を示され

見失ったものを取り戻す


そして今、多くの荒波を越えて

出会いは再会へと繋がる

あの日交わした一つの約束

振り返らないと告げた言葉

敗北を知り、痛みを知り

絶望を知ってなお進んだ道

仲間を見つけ、敵をも巻き込み

途切れることなく続く航路

偶然の重なりは形成す物語を

少年の夢の彼方へと導き

必然の兆しが老爺の背を押し

晴天に太陽の軌跡を描く


かつて

驚くしかなかった大きさに

今なら怯まず向き合えるだろう

あれほど

焦がれたその偉大さに

もう胸を張って手を伸ばせる

待ち続けた時の訪れと

紡がれ始める新たな歴史に

古き戦士は刻を告げ

夜明けを知る者は闇に手をかざす


かくて、「自由」は謳われ始めた



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