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第63話 東方貿易とパラス開発

本日は12時と18時の2回投稿します。お読みいただければ幸いです。

 スエズ運河の開通により、東方交易が非常に盛んとなりました。多くの船がガンダーラやその向こうのアユタヤやヤタングーとの交易に向かいました。それまでイム教国の商人たちが独占していた東方貿易が開放されたことで、香辛料や多くの珍しい物品が安価にもたらされるようになりました。

 運河の通行料は比較的安価に設定していましたが、莫大な利益をもたらしました。

 船の航行数が多く、船籍によって通行料に差をつける政策は手数がかかるということで廃止しました。


 このことでフーシ船籍の通行料が安くなったことで、フーシは大喜びしていました。

 更に、領土割譲の代わりと言っては何ですが、旧パラス領の開発を手助けしました。

 フーシが治める旧パラス領は、東方貿易を独占していたイム商人たちが没落したことで、経済的な危機を迎えていました。このまま放置していると、ローマ直轄領のダマスカスとエルサム地方の安全が脅かされる恐れがあり、また、この地域の警備に雇っていた砂漠の民たちの希望もあって、私が直接行って開発を手伝うことにしました。


 私とキャサリン姉さんが現地に行きました。私は、魔法を使って、預言者としての行動を、キャサリン姉さんは、それを政策として行政組織に落とし込む仕事です。

 まず井戸を掘り、土地の魔力の流れを変えて、土地を農業に向くようにしました。

 乾燥した地域に会った野菜や果物を育成するように指導し、更にこの地域特有の工芸品について、職人を集めて公社化し、マニュファクチャー(工場制手工業)の体制を作り、技術の継続的伝承と、生産性の拡大を実施しました。この地域では、織物と刀剣などの金属加工が古くからおこなわれており、かなり良いものが生産されていたので、それらを対象に実施しました。

 生産品はローマに運ばれ、代わりに小麦や魔石などが輸出されました。

 燃料として魔石が使われるようになったことで、砂漠化が進んでいたこの地域に少しずつですが、緑が戻り始めました。


 これらの行為は、砂漠の民たちの宣伝もあり、預言者の奇跡として広められ、多くのパラスの民から預言者として認められ、崇拝の対象となってしまいました。

 イム教の指導者たちの一部からも預言者として認定され、私の名前が付けられた寺院が建てられました。

 いや、私もいい気になって、水魔法と風魔法を使って荒野に雨を降らしたり、病気で苦しむ人を回復魔法で助けたりしたけど、これ単なる魔法だよ、崇拝されるのは行き過ぎじゃないかと思ったのだけど、キャサリン姉さんはにやにやしながら「まあ、自業自得ね。ほっときなさい。こうなったら、どうしようもないから」と言いました。


 フーシ王からはとても感謝され、これからも統治に協力いただければありがたい、その代わりローマ連邦、そしてロバートと私に忠誠を誓う旨の手紙と、誓書が届けられた。

 役目も終わったし、ローマに帰るかと、僕とキャサリン姉さんが、ローマに帰ろうとすると、「預言者様行かないでください」と多くの民が嘆願してきました。私がいた屋敷は民たちで幾重にも取り巻かれ、胸をたたきながら泣いていました。

 仕方がないので、私は屋根の上に上り、風魔法使いに風魔法を使ってもらい、周りに話しかけました。

 「私は一度帰るが、もしあなたたちに危機が訪れた時、再び現れるだろう。その時まで待っていて欲しい」と言って、風魔法で、屋根の上から空に体を噴き上げました。

 人々には私が天に上ったように見えたでしょう。少し離れたところに着地し、リニア魔法で急いでダマスカスに戻りました。


 しばらくすると、キャサリン姉さんが来て、「あんたとんでもないことしたわね」と言ってあきれていました。

 どういうこと?と聞いたところ、イム教を創設した興趣である「預言者」はエルサムにある寺院から天に上ったという伝説があるそうで、それを私は図らずも再現してしまったらしい。

 それで僕らが滞在していた屋敷は寺院として整備されることになったそうだ。

 いまさらしょうがないよね、と開き直って、私とキャサリン姉さんはローマに帰りました。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


今回全部で4話投稿いたします。お読みいただければとてもありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。

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