表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/134

第46話 エリザベス王女の嘆き

お読みいただければ幸いです。

ロマーン王宮にて


 王と皇太子、エリザベス王女は王の私室にいた。


 「おまえ、ロバート殿の攻略をやめたそうだな」王は静かに言った。

 エリザベス王女は言い募った。「だって、あいつまるで、フライ家の人間と同じなの。人の心がないのよ。ばらばらになった死体を見ても何の感傷もなく、淡々と作業を進めていたわ。あんな男の妻になるなんて、絶対お断りだわ」


 「馬鹿者!あいつの性格などどうでもいい。あいつが、スカイ・グランド連合王国の王であることが重要なのだ。あいつを王家に取り込むことはロマーン王家にとってどれだけ重要なことかわからないのか。お前がぼやぼやしていたから、フライ家にロバートを取られてしまったじゃないか。それもジェミニ・フライが妻になったという。あいつはフライ家の狂気と謀略の体現者と言われている危険人物だ。あいつには忠誠心も何もない。いずれ機会を見て処理する必要があると考えていた人物だ。あいつがロバート殿と婚姻したことで、我々は奴に手を出せなくなった。もし他の王家の側室を暗殺すれば、戦争になるぞ」王は怒りのあまり、声を荒げていった。


 「このままだと、スカイ・グランド連合王国はまるごとロバート殿一人のものになってしまう。アント家の血とフライ家の血も手に入れて、我々ロマーン王家と同じ調停者としての地位を手に入れてしまう。そうすれば、利用価値のなくなったロマーン王家はフライ家に滅ぼされてしまうかもしれないのだぞ」皇太子も言った。

 エリザベスは何も答えられなかった。


 「今から言っても仕方がない。とりあえず、今まで通り、フライ家とアント家の対応には気を付けるようにしなくてはな」王はあきらめたように言った。

 「わかりました。父上」皇太子は答えた。

 エリザベスは黙っていた。


 「エリザベス、お前には失望した。いいからしばらく謹慎しておくように。お前にもマリアンヌぐらいの頭があればな」王は手を振って退出を促した。


 エリザベスは部屋を退出した後、涙が止まらなかった。姉のマリアンヌはいろいろ問題が多い姫で、父王からも叱責されることが多く、エリザベスも内心バカにしていた。


 それが、今回の件で、父王からマリアンヌに劣る存在だと言い放たれ、彼女の自尊心はズタズタになった。


 エリザベスは王宮にある庭園の庭で、号泣していた。悔しい、悔しい、どうして私がここまで馬鹿にされなくてはならないのか、誰もいない庭園で泣きわめいていた。


 「どうしたんだい、エリー」突然エリザベスは声をかけられた。

 それは、次兄のギルフォードだった。彼は心配そうに声をかけてきた。


 エリザベスは父王に叱責されたことを話した。

 「エリー大変だったね。君は全然悪くないよ。そもそも臣下に気を遣う王って何なのかね。王は臣下を従わせてこそ、王だと思うのだがね」次兄は優しくエリザベスに言った。


 「そうよね。いちいち臣下のご機嫌を取るなんて、違うわよね」エリザベスは同意した。

 「フライ家とアント家には少しいろいろ反省してもらう必要があるようだね。王家の力を知ってもらう必要があると思うよ。エリー、僕に協力してくれないか」ギルフォードはエリザベスにやさしく言った。


 「ええ、お兄さま、なんでも協力するわ」エリザベスは笑顔で答えた。

 「ありがとう、エリー」そう言ってギルフォードは微笑んだ。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ