第43話 西方大反乱
本日は12時と18時に投稿します。お読みいただければ幸いです。
ジャルマン王がスカンナで戦闘を始めたことを聞き、スカイ・グランド連合王国指揮下にあったジャルマン兵のうち一部が旧ジャルマン王に合流しようとしました。
反乱を起こしたジャルマン王のもとにジャルマン兵を異動させることはスカンナ王国の怒りに触れる可能性があることから、やむなく阻止することにしました。
彼らを説得し、何とか合流を阻止しようとしましたが、さらに一部は脱走し、ジャルマン王のもとに合流しました。
僕はグランド兵を中心に北にある港をすべて支配下に置き、僕の指揮下に残ったジャルマン兵は、バルバドス反乱軍との戦いに移動させました。
スカイ兵たちは、スカイ・グランドの防衛に当たらせ、敵の侵入に当たらせました。
ジャルマン王は復位を宣言、自称バルバドス王家の娘を娶り、両国の王を兼務することとしたとのことです。
しかし、バルバドスの旧王族は、そのほとんどが度々の反乱により死亡しており、生き残った者も厳重に管理されていました。
ジャルマン王が娶った自称バルバドス王家の娘は、いったいどこから来たのか確認したところ、何代か前に王家の血が入っていた貴族の娘が外国の貴族の家に嫁ぎ、それがこの一連の戦争で、ジャルマン王のもとに行きついたらしいです。まあ、王家の血はあちこちにばらまかれているので、すべて把握するのは困難なので、仕方がないと思いました。
バルバドスの反乱軍はジャルマン兵にあっという間に粉砕されました。
元々少数なうえに、領地持ちの貴族がおらず兵の動員が難しかったことと、傭兵を雇用しようにも金の支払いは勝利の後という元貴族にとって都合のいい条件だったため応ずる者がいなかったこと、そもそも民衆が反乱へ反感を持っており、敵への協力を拒むケースも多く、無理やりに動員してもすぐに逃げだすので役に立たず、集まった元貴族たちはジャルマン兵に包囲されると、あっという間に降伏しました。
降伏した貴族は全員処刑されて、その家族は南方の植民地に追放されました。
スカイ・グランド連合王国のジャルマン兵はカリオス王国に派兵しました。カリオス王国の兵士が不足しており、兵の派兵を頼まれていたからです。こちらも足りているわけではありませんが、対ジャルマンの戦争では戦力的に使いにくく、更にフット兄さんとブルネット姉さんの強い要望もあり、派兵を決定しました。
スカンナ王国では、激戦が続いていました。脱走したジャルマン兵はジャルマン王と合流しました。また、貴族の一部もジャルマン王と合流し、新生ジャルマン軍に加わったため、スカンナ王国軍は苦戦を強いられていました。
僕はスカイ・グランド連合王国軍をスカンナ王国に派兵しました。スカンナ王国を助けなくては、ジャルマン王の復活の機会を与えてしまいます。
派兵の基本はグランド兵たちです。彼らは精強でした。王家への絶対的な忠誠は狂信的でした。長い間異民族に支配されたせいかもしれませんが、独立を達成し、その血を受け継ぐ王をいただいたグランド兵は、文字通り死兵として戦いました。
ジャルマン兵の中心は騎兵ですが、逃亡兵や貴族は海を越える時点で馬を持っていけなかったため、歩兵が中心となり戦いました。僕はグランド兵とともにゴーレム兵を出し、敵に対抗しました。
力対力の戦いは消耗に耐えられるかどうかの戦いです。ジャルマン兵は精強でした。しかし、武器の満足になく、補給もなく、荒れた荒野での戦いは、彼らの消耗を速めていきました。
ジャルマンは追い詰められ、急遽作成したベルリン砦に立てこもりました。短い時間ですが、地下にトンネルを掘り、アリの巣のような要塞を作り上げていました。
われわれは敵を包囲し、火魔法で作った火炎弾を雨あられのように浴びせ続けました。更に土魔法を使い、要塞のある土地の地盤を動かして地震を起こし、要塞ごと揺さぶりました。さらに強固な防衛陣地を作り、敵を包囲しました。
敵の抵抗は激しく、ジャルマン兵による命を惜しまぬ突撃は、強固な陣地を作成し、味方を守っていたにもかかわらず、少しづつですが味方への被害を増やしていきました。
死を恐れぬ戦闘はさすがジャルマン兵というべきでしょう。スカンナ兵は恐れをなし、逃亡兵が続出しました。
それに引き換え、鉄の忠誠心を持つグランド兵は必死に戦い、決して逃げ出すようなことはありませんでした。
更に僕が操るゴーレム兵は昼夜問わず敵の要塞に攻撃を仕掛け、敵の消耗を誘いました。
長く厳しい戦いの末、ジャルマン王はかなわないと思ったのでしょう、砦もろとも自爆して玉砕しました。
敵側の生存者はいませんでした。
此方も大変な被害を受けました。スカイ・グランド連合王国軍もかなりの被害を出しましたが、前の戦いを教訓として極力被害を抑えるように戦ったので、前ほど酷くはありませんでした。
でも主戦場となったスカンナ王国は国家崩壊寸前になりかけるほどの被害を受けました。
同じ時期、カリオス王国での戦いも終わりました。派遣したジャルマン兵によりなかり追い詰められていた元貴族たちは、新生ジャルマン王国の玉砕を知って、降伏して命乞いをしたそうです。フット兄さんは彼らをみな全員処刑することにしました。
まさか処刑されるとは思わなかった彼らは泣き叫んだそうですが、問答無用で処刑しました。
西部での反乱は終息しました。
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もうすぐ第3章も終わりになります。皆様からの応援にすっかり調子に乗って書き進めといきましたが、第4章を書くかどうかで迷っています。正直、もう構想は固まってます。でも、もうこれってモラトリアムっていう主題に沿った話じゃないよなと、気づいて少しショックを受けています。自分の文才のなさ、経験の薄さにひどく反省しております。
読んでいただいている皆様はどうお考えか直接聞ければよいのですが、それも難しいので、ブックマークと本の数、いいねの数で判断したいと思います。
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