第37話 ケメト大名旅行とちょっとした冒険
本日は9時と18時に投稿します。お読みいただければ幸いです。
僕たち9人とお供の人たちはフーシ王の招待により、ケメト行の船に乗りました。大変大きな船で、乗り心地も最高だそうです。僕とキャサリン姉さん、余余二姫は同じ部屋に通されたが、メインのリビングに寝室が4つも着いた部屋で、使用人用の部屋も隣接していました。
王女たちも同室を希望していたが、それはなんとか断りました。
船は何の問題もなく、ケメトへ進んでいきました。
お爺様達は二人で酒を飲みながら、船旅を満喫していたし、ロバートもアーリヤと仲良く船旅を楽しんでいた。フット兄さんとブルネット姉さんは新婚旅行のつもりなのだろう、絶えず一緒にいて、たまに何時間か船室に消えていました。
決まってそのあと、フット兄さんは疲れたように顔をして、ブルネット姉さんはてかてかとした肌でニコニコしていました。仲の良いのはいいことです。
ケメトの港は大変栄えていました。アレキサンドリアという大きな港で、港の入り口には巨大な石像が立っていました。船はその股をくぐって、港に入りました。
港に着くとこの町一番のホテルに部屋が取ってありました。部屋は広く、大きなお風呂もついており、久しぶりのお風呂を堪能しました。さすがに船には風呂はありませんでしたからね。
その夜は歓迎会が開かれました。アレキサンドリアにいるフーシの政府関係者や有力な商人、ケメトの要人たちが参加しました。僕たちも正装して参加しました。
王女たち二人も参加しました。二人ともロマーンの王女の正装をして、身だしなみもきれいに決まっていました。
「お二人ともとってもきれいです」僕とロバートは2人に言いました。今回二人の希望もあり、パートナーを務めることになったからです。
僕はロマーン貴族としてやむをえませんが、ロバートは僕に付き合ってくれました。「バードに頼まれたら仕方ないな」といって、笑って引き受けてくれました。
「私のことが好きになった?この旅が終わったら、結婚しましょう」マリアンヌ王女は少し紅潮した顔で僕に言いました。
「すみません。僕には、もう妻もおりますし、これ以上は難しいです。それにあなたを娶ったら妻たちの順番が狂いかねません。家の内部で騒動が起きるのは困りますので」僕はそう返しました。
「それに、もし僕が侯爵家の人間じゃないとしても結婚しますか、王女様?」
「私達王家の人間にとって自由な恋愛や結婚は存在しません。国のため、どのような方にでも嫁がなくてはなりません。その中で、私が愛すことができる男で身分が釣り合い、父たる王が認める相手、それがあなたです。王女としての務め、それは果たさなくてはなりません。でも一人の女として、愛した男に嫁ぐことを夢見てはいけないのでしょうか。私はあなたを愛しています。お願いだから拒否しないでほしい」
マリアンヌ王女の真剣な物言いに僕は何も言い返せなくなってしまいました。
歓迎会には、ケメトの王も参加していました。まだ若い王で、まだ12、3歳ぐらいの男の子でした。一段高い台座の上に座り、何人かの重臣たちが彼を囲んで、彼の代わりに挨拶を受けたり、言葉を交わしたりしていました。
フーシ王によると、この国では王は神の化身であり、みだらに人と言葉を交わしてはならないとのことです。
僕たちはフーシ王に連れられて、重臣の一人と挨拶を交わしました。
「北の国より良く参られた。我が国の豊かさと高い文化を知り、貴国の発展に少しでも役立つとよろしいですな」と言ってきました。
顔はニコニコと友好的な感じで、またフーシ王からケメト王に献上された黄金で、とても機嫌がよさそうだったので、嫌味ではなく、本当にそう思っているようでした。
翌日は観光です。巨大な石のピラミッドやスフィンクスという動物の体で人間の顔をした巨大な石像を見ました。ピラミッドには中に入ることができました。
みんなかなり興奮していました。特におじい様達は「前の旅ではここに入れなかったんだよな」「そうだな。まさかこの年でピラミッドの中が見れるとは」と大興奮していました。
何日か遺跡を観光した後、イテル川の川登りをしました。船で、イテル川の上流へ行くのです。イテル川の上流には、巨大な神殿や形の変わったピラミッドがあり、そこを目指すのです。
河の両岸は緑が生い茂り、そしてその向こうは砂漠と、とても対照的な世界が川から見え、興味が絶えません。
その日は上流にある街に泊まりました。この街は、遺跡観光の拠点の一つとなっていました。明日はその遺跡を見学する予定です。
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