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第35話 ポートランドとの戦い

明けましておめでとうございます。本年もいろいろ投稿していきますのでよろしくお願いいたします。

本日は9時、12時、18時の三回投稿します。お読みいただければ幸いです。

 キャサリン姉さんに慰めてもらい、少し精神的に持ち直した僕は、再編した軍とともに東部に進出しました。ポートランドがジャルマンに攻め込んでいるからです。我が国とポートランドとは何の協定もむすんでおらず、我々がジャルマンに攻め込んだチャンスを見て、ジャルマンに反旗を翻して攻め込んできたようです。


 ポートランドはジャルマンの東にある独立国でしたが、ジャルマンとの戦争で領土の西側半分を奪われ、東側半分が国土として残され対蛮族防衛用の防波堤である従属国家として、存続が許されたようで、軍事費確保のための高い税金と人々に対する重い軍役、そして毎回の蛮族の侵攻で荒れた国土のため、苦しい生活を送っていました。そのため、ジャルマンに対して、かなり恨みが強かったようです。


 ポートランド軍と東部に駐留しているジャルマン軍6万と激しい戦闘を行っていました。


 反乱防止のため、武器を制限されていたポートランド軍はジャルマン軍との戦闘に苦戦していました。


 そこへ我々スカイ・グランド連合王国軍が進出しました。


 ジャルマン軍は守備に徹し、ポートランド軍とスカイ・グランド連合王国軍の攻撃に耐えていましたが、捕虜として正当に扱うことを条件にスカイ・グランド連合王国になら降伏すると言ってきたので、それを受け入れました。


 ジャルマン軍の捕虜を受け入れ、武装解除を行っている最中、ポートランド軍からスカイ・グランド連合王国軍に対して、軍使が来て、ポートランド軍最高司令官にて王のジグムント二世が面会を要求してきました。


 最初はポートランド軍の陣地に来るよう言われましたが、それを拒否し、両軍が対峙する中央にて面会することを要求しました。


 軍使は格下のお前たちの方がこちらに出向くのが礼儀だ。そんな礼儀も知らないのかとあおってきましたが、こちらは特に会う意味はないこと、直ちにこの地から撤退すること、もし従わなければ、攻撃する旨、話しました。


 軍史はぶちぶちと言いながらもそれを受け入れました。


 両軍が対峙する中央で会うこととしました。


 僕はキャサリン姉さんを連れて、ポートランド王国軍の司令官で国王ジグムント二世と会いました。


 「最初に申し上げておくが、我々の要求は賠償金の支払い、東方領土の返還、ジャルマン兵の引き渡しだ」ジグムント二世は自己紹介もなしにいきなり要求を言ってきました。


 「東部国境地帯は引き渡そう。それ以外の要求は拒否する」僕は答えました。


 「そんなものでは、納得できん。ならば実力で分捕るまで」


 「つまり我が国と戦争ということですかな。ならば受けて立とうではないですか」


 「この青二才が、何も知らずにえらそうに。我々はロマーンと手を組んでいて、お前の国を挟撃することになっている。同盟なんてあてにしても無駄だぞ。お前らなんぞ挟撃されて、全滅だぞ」馬鹿にするように言って、笑った。


 「ロマーンと手を組んでいるのか。まあ、好きにすればいい。とりあえずお前はスカイ・グランド連合王国に宣戦を布告した。覚悟しておくことだな」僕は思わず笑いそうになりました。


 確かにロマーンは西部から侵入することになっています。それは僕達から依頼したもので、最高責任者は大将軍の僕の父です。ロマーン軍10万を率いて、西部国境を守るジャルマン軍8万に対抗することになっています。ただ、ジャルマン兵に対して、無理攻めはせず、基本足止めしてもらえればよいことを伝えてありました。


 「虚勢を張りおって、ロマーンに勝てると思っているのか。ロマーンには不死将軍ジョージ・アントがいる。それにその孫は常勝将軍と呼ばれ、不敗の英雄だそうではないか。更に、大宰相と言われたベンジャミン・フライ殿とその血を継ぎ、大変優秀な子や孫たちが後方を支え、鉄壁の体制を整えている。お前みたいな戦場に女を連れてくるような軟弱者が、彼らのような猛者に勝てると思っているのか。降伏すれば、命だけは助けるよう助言してやってもいいぞ」ジグムント二世は早口でまくしたてました。


 きっと、僕がロマーンの名を聞いても全く恐れないので焦ったのでしょう。そりゃそうです。僕はアント侯爵家の嫡男、キャサリン姉さんはフライ侯爵家の令嬢、ロマーンの中枢を支える貴族の出身です。ロマーンとして敵対する意味はありませんし、我々もロマーンを尊重し、支える貴族の一員です。


 「失礼ですが、あなたは私が誰だかご存じですか?」僕はジグムント二世に聞きました。


 「おぬしのようなゴミカスのごとき存在はわしの記憶にはないが、先ほど部下が行っていたのは、スカイグランド王国の将軍で、名はたしか、バード・グランドだとか言ったか。それがどうした」王はいぶかしげに言いました。


 「ええ、一方の名前はその通りです。あと、私はスカイ・グランド連合王国のグランド王国国王でもあり、ただの将軍ではなく、全軍の指揮権を任されている大将軍なのですますがね。それは別にどうでもいいです。もう一つの名前はバース・アント、ロマーン王国元大将軍ジョージ・アントの孫でアント侯爵家の嫡男です。二つ名は『常勝将軍』ですね。ちなみに父はロマーンの現大将軍です」

 

 「ついでに私も自己紹介するわ。私の名前はキャサリン・フライ、ベンジャミン・フライの孫娘で現宰相は父に当たるわ」


 ジグムント二世の顔は一瞬で青くなり、そして真っ赤になりました。

「嘘だ!嘘に決まっている!」


 「別に信じなくて結構。まあ、少し確かめればわかると思いますが。それでは、早速刃を交えますか」

 そう言って、僕とキャサリン姉さんは自軍に戻ってきて、戦闘用意の命令を下しました。


 土魔法で陣地を作り、ゴーレム兵を用意しました。更にジャルマン兵たちの指揮官を読んで尋ねました。


 「君たち解放する。武器は没収するけど、我が国とポートランドどちらでも好きな方についていいよ」とジャルマンの指揮官に言いました。


 「ポートランドの連中は我々を憎んでいます。あちら側について戦っても、奴隷兵として蛮族の相手を一生させられるか、なぶり殺しにされるでしょう」


 「でも我々は君の祖国を滅ぼしたのだよ」ジャルマンの指揮官は考え込むようにしばらく黙りました。そして、「もしこの戦いに勝ったら、貴国は我々に何をしていただけます?」と聞いてきた。「行動の自由と、軍に残りたいものは軍籍を、農業をしたいものは土地を、商売をしたい物には報奨金を与えよう」それから付け加えた。「王のもとに行きたいのなら、それも許そう。ジャルマン王はスカンナ王国に亡命しているそうだよ」


 しばらく考えた後、「この戦いでは、我々は貴殿に付き従います」そう言って、ジャルマン兵もわが軍に加わった。


 スカイ・グランド連合王国軍8万と元ジャルマン兵6万が、ポートランド軍10万と開戦しました。ゴーレム兵による突撃によってできた穴にジャルマン騎兵を突入、穴を広げて、スカイ・グランド連合王国軍がそこに一気に攻め込んだ。


 ポートランド軍は瞬く間に分断され、混乱したポートランド軍にさらに側面から攻め込みました。

 ポートランド軍は潰走しました。


 そのまま東に進み、ポートランド国境を超えた時点でポートランドにて貴族によるクーデターが行われました。王と王子、王族達が捕らえられて、クーデターの首班たちは我々に降伏しました。


 ポートランド軍は武装解除され、捕らえた王たちを受け取ると、ポートランドの処分はあとで決めることとし、軍を西に返しました。


 西では、ジャルマン軍とロマーン軍が戦っていた。ジャルマン軍は後退しつつ、戦力の温存を図っていました。


 ロマーン軍には父がいました。父と相談し、降伏を勧告しました。使者として、捕虜にして、今回ポートランドと一緒に戦ったジャルマン軍の指揮官を使者に送り、降伏を勧告しました。


 その結果、スカイ・グランド連合王国になら降伏するとのことだったので、ロマーン軍指揮官の父と相談し、降伏を受け入れることとしました。


 彼らは一旦捕虜として収容された後、武装解除が行われ、故郷に帰ることが認められました。また、希望者はスカイ・グランド連合王国軍への入隊が認められました。


 ジャルマン王国は、西部地域の一部がロマーンに編入されたほかは、スカイ・グランド連合王国の領土となりました。


 ポートランドは戦前の国境が維持され、独立も維持されたが、謝罪として賠償金の支払いを行うこととなりました。また、通貨鋳造権は剥奪され、今後はロマーン若しくはスカイ・グランド連合王国の貨幣が使用されることとなりました。


 なお、捕らえられた王と王子は処刑、それ以外の王族はスカイ・グランド連合王国内で一生軟禁されることとなりました。その代わりにクーデターの主犯である貴族が新しい王となって、国を主導することとなりました。


 ブレイド王国はジャルマン兵10万とバルバドス亡命政権を受け入れたことで、スカイ・グランド連合王国に敵対し、国家として存亡の危機に陥った。南からカリオス王国軍が進攻準備をしており、西はロマーンが、東はスカイ・グランド連合王国が軍をすすめようとしており、一瞬即発の状態でした。


 しかし、ブレイド王国はジャルマンにスカイ・グランド連合王国が侵攻したことを知ると、直ちにジャルマン兵の武装を凍結し、亡命政権の関係者を拘束して和平を願い出ていました。


 ジャルマン兵はロマーンに引き渡され、捕虜として収容されました。


 亡命政権関係者は全員スカイ・グランド連合王国に引き渡されました。彼らはバルバドスで英雄視されることを避けるために、秘密裏に処理されました。


 さらに、ロマーン王国、スカイ・グランド連合王国、カリオス王国に領土の一部を割譲することになりましたが、独立は維持することができました。


 戦後処理の一環としてロマーン、カリオス、スカイ・グランドの三国に、ブレイド、ポートランドを加えて、新たに「西方統治機構」を作ることになりました。


 この機構は、お互いの共助を目的とし、民の通商や移動の自由を認め、機構所属の国は戦争によらない国際問題の解決を目指すこと、外敵に対しては協働して事に当たることが定められた。


 議長としてロマーン王国皇太子が選ばれ、称号として「ローマ皇帝」の名を名乗ることとなりました。古代に存在し、西方を支配下に置いた大帝国が形式的ではありますが再興されたのです。


 僕達ロマーン貴族にとっても大変名誉なことで、僕らは大喜びしました。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。

第3章も半分まで来ました。皆様からの応援にすっかり調子に乗って書き進めといきましたが、第4章を書くかどうかで迷っています。正直、もう構想は固まってます。でも、もうこれってモラトリアムっていう主題に沿った話じゃないよなと、気づいて少しショックを受けています。自分の文才のなさ、経験の薄さにひどく反省しております。

 読んでいただいている皆様はどうお考えか直接聞ければよいのですが、それも難しいので、ブックマークと本の数、いいねの数で判断したいと思います。

 図々しいお願いですが、よろしくお願いいたします。


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