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第26話 バルバドス王国の滅亡とバードの帰国

本日2回目の投稿です。お読みいただければ幸いです。

 バルバドス王国は降伏しました。東部地区はグランドが併合、西部地区はスカイが併合しました。首都バルバドスを含め、全土はスカイ・グランド軍に占領され、支配されることとなり、バルバドスの貴族は一部を除き、すべてが爵位と領土を失いました。

 バルバドス王は退位し、仮の王として、ロバートが王位につきました。大臣たちは、カムイ侯爵とホルム侯爵は一代に限りその地位を保全し、次代は子爵に降爵されることになり、他の大臣たちは一代に限り子爵の地位を保証することとしました。

 他の貴族もそのほとんどが爵位をはく奪されました。一部の我々に味方した有能な貴族のみ爵位を保つことができました。


 軍はすべてスカイ・グランド軍に組み込まれました。

 王を除く旧王族たちは全員修道院に送られ、そこで余生を過ごすこととなりました。

 王は、郊外の屋敷で軟禁生活を送ることとなりました。


 官僚組織もスカイ・グランドに飲み込まれました。貴族出身でいばっていた上級官僚はほぼ全員粛清されました。職のはく奪です。過去にさかのぼって職を奪われる処置がされ、年金も出ないこととなりました。


 あと、謁見場にいた王の側近たちは全員処刑しました。

 僕たちの拉致を進言したアサハカ子爵は、失敗を知るとすぐにジャルマン王国に逃亡したそうです。ちなみに、僕たちを乗っ取る予定だった死霊魔法使いは王宮が破壊されたとき、地下にいたらしく、建物の下敷きになって死んだとのことです。


 事実上、バルバドス王国はスカイ・グランド連合王国に併合されました。

 領地以外の財産は保証されたため、国外に逃亡した貴族以外は抵抗する貴族はほとんどなく、統治は円滑に進みました。

 翌年には、完全に支配下に置かれた旧バルバドス王国はスカイ・グランド連合王国に正式に併合され、国名は消滅しました。



 フーシではイエロー王がこのことを知り、頭を抱えた。「バルバドスめ、馬鹿なことをしよって。これでバルバドスは亡んだ。あと、ブレイド王国が滅びれば、ロマーンと国境がつながるぞ。そうすれば、ロマーンからスカイまでが一体となった強大な国家ができてしまう」そうぼやいた。


 「そうなれば、我が国もいつ飲み込まれるかわからんぞ。ロマーンの南にあるベリア諸国の様子はどうだ」イエロー王は尋ねた。

 重臣の一人が答えた。「それが、今年に入ってから、ベリア半島の国カリオス王国が力を伸ばしており、他の2国の勢力がかなり削られています」それを聞いたイエロー王はすぐに命じた。「カリオス王国とよしみを結ぶのだ。すぐに外交大使を派遣しろ。情報も必要だ。直ちに集めさせろ」

 「了解いたしました」外交担当の重臣は答えた。


 僕は新たに併合した東部地区の領土について、処置を行っていました。東部にいた貴族たちはみな領土は没収しましたが、財産の保有は許可しました。

 一部の貴族は持てるだけの財産をもって外国へ逃げていきました。残った元貴族も僕に忠誠を誓い、ありがたいことに反乱はありませんでした。


 いくばくかの左真人たちが僕のもとに来ました。1000人ばかりですが、余余二姫に預けました。今度獲得した東部地区の土地を少し分け与えました。


 あと、ジェーンさんとミーアさんが出産しました。ジェーンさんは男の子、ミーアさんは女の子です。母子ともに健康で、赤ん坊たちはすくすくと育っています。

 ブルテン殿は初孫に大喜びで、小躍りしていました。


 ミリアとキャサリン姉さんが育児の手伝いに行っています。余余二姫もちょくちょく顔を出しては赤ん坊たちの顔を見に来ます。「可愛いのう、旦那様、わらわも早く子が欲しいぞ」と言って困らせます。


 僕とロバートもしばしば覗きに行きます。ロバートは自分の子供たちにヘロヘロになって「パパだよ~」と言いながら子供たちを抱っこして喜んでいます。


 そんなこんなをしているうちに、2月も終わり、3月になろうとしていました。そろそろ軍学校への入学の時期です。


 国の引継ぎも進んでいます。今現在、僕らの国はスカイ・グランド連合王国と名乗っており、太陽の王家がロバート家、月の王家がグランド家となり、お互いに補完することが決められました。月の王家はミリアの子供が継ぐことになり、太陽の王家はジェーンさんの子供が継ぐことになります。


 とりあえず、これで思い残すことはありません。ただ、残念なのは、冒険の旅のはずが戦争ばかりしていたような気がすることです。正直、もっと冒険の旅がしたかったです。ニューランドの奥地にも行ってみたかったし、話に聞くケメトの巨大な石で出来た遺跡も見たかったなあ。


 でも2年間のモラトリアム、いろいろな人に会い、普通なら知り合えない人にも知り合い、妻も3人もできて、まあ、満足というべきでしょう。


 学校入学前に必要な打ち合わせと手続きのため、一度ロマーンに戻ることにしました。キャサリン姉さんも一緒に戻ります。僕は一時帰国なので、また戻ってきますが、キャサリン姉さんは身重なので、そのままあちらに残ることになると思われます。


 キャサリン姉さんはジェーンさん、ミーアさん、アーリヤと別れを惜しみました。

 ロバートも「キャサリンさん、お世話になりました」と頭を下げました。

 そして、僕らはロマーン王国に帰国しました。


お読みいただきありがとうございました。これで第2章は完結です。明日閉話を投稿します。いただきました星とブックマーク、PV数でまだ読んでくれる人がいらっしゃったら、第3章を続けたいと思います。

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