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第25話 バルバドスに行ったら、だまし討ちにされた

本日は9時と18時に投稿します。お読みいただければ幸いです。

 僕たちはフーシからバルバドスに向かいました。バルバドスには屋敷があるので、そこに滞在です。


 屋敷についたことを知らせると、すぐに王宮から使者が来ました。僕とロバートに王宮に来るように依頼がありました。


 僕とロバートは顔を見合わせて、二人で「何事だろう」と言いながら王宮に向かいました。

 王宮に行くと、すぐに謁見場に案内されました。謁見場に向かう中、人ひとり見かけません。しかし、何やら気配は感じます。幸い王宮は石でできており、土魔法が使えます。僕は魔法を使いあたりを確かめると、何やら謁見場側の部屋に多くの人が隠れているのが感じ取れました。


 僕はこっそり録画の魔道具を作動させました。

 謁見場の前で僕らは武装を解くよう言われた。僕らはそれに応じて、武装を解かれた後、中に導かれました。


 中には、王とよく知らない役人たちがいました。いつもならばカムイ大臣など大臣クラスがいるはずなのにと思いました。さらに謁見場には魔法を打ち消す結界が張られていました。


 「ロン、なんか様子が変だ。やばくなったらすぐに逃げるぞ」僕がそう小声で話すと「わかった。頼む」と短く返してきました。

 「よく来てくれた。二人とも」王は僕らにそう声を掛けました。僕たちは立ったまま「この度はお招きありがとうございました」と答えました。


 すると、顔を知らない役人が「不敬であろう。跪け」と言ってきました。

 ロバートは言いました。「我々はすでに独立した国家となっています。臣下ではありません。宗主国としてのバルバドスは認めていますが、跪く気はありません。どうしてもというなら、退出させていただきます」


 「なんだと、成り上り者のくせに生意気な、さっさと跪け」なおもその役人は言ってきます。外の役人たちも口々に同調します。

 気配察知を働かせると、謁見場の入り口は多くの人が待機しているようです。また、左右の部屋にも多くの人がいる気配がします。


 王はその役人を止めるでもなくただ見つめています。僕は思いました。これは、わざとですね。

 役人の言葉を無視している我々に対して、ついにその役人は言いました。「不敬な奴らめ。不敬罪と王に逆らった反逆罪で直ちにとらえよ」そう言うと、謁見場の入り口と左右の隠し扉から近衛騎士たちが多数飛び出してきて、僕らに剣を向けました。


 王は隠し扉から退出したのか、すでに姿はありませんでした。

 「バルバドスの考えはよくわかりました。じゃ、戦争ですね」と言って、魔石を取り出しました。「ロン、摑まれ」そう言って、魔石にためていた魔力を一度に開放しました。

 魔法封じの結界は、その中で魔法が使えなくなる結界です。でも、結界を破る方法がないわけではありません。一度にその結界では対応できない量の魔力を一度に開放すれば、結界は壊れてしまいます。


 謁見場にあった結界も一度に開放された魔力のため、完全に破壊され、そのあおりを受けて謁見場を中心に城が崩れ始めました。僕は城の中でゴーレムを作り、僕らを城の外に運ばせました。帰りがけの駄賃とばかりに城の素材をもとにゴーレムを1000体ほど作成し、更に魔力が尽きるまで暴れるよう指示しました。


 僕とロバートは屋敷に帰りつきました。

 屋敷の皆を集めて言いました。

 「バルバドスが裏切った。我々を捕らえようとした。ここにもすぐに攻め込んでくるだろう。全員本国に撤収だ。ロン、君が指揮が取ってくれ」

 「バードはどうする?」ロバートは聞きました。

 「ミーアさんのご両親を確保する。後から追っかけるよ」

 「わかった。すまない、よろしく頼む」


 「任された。あと、すまないこれを首都の上空に流してくれ。時空魔法使いならできるはずだ」そう言って、録画した魔道具を渡した。


 「時空魔法使いにすぐに命じよう。放送したら逃げ出すよ」そうロバートは言いました。

 僕は急いでミーアさんの両親のところに言って、事情を話しました。理不尽にとらえかけられたこと、なんとか逃げ出したこと、ミーアさんのご両親も捕らえられる可能性があることを伝えた。ミーアさんの両親も納得し、荷物をまとめてついてきてもらいました。


 両親がいない間の宿の管理は住み込みの女性に頼むことにしました。元貴族らしく、品がいい感じの穏やかな雰囲気の女性でした。

 僕はミーアさんの両親を連れて町から逃げ出すため、屋根の上をリニア魔法で飛んで走りました。上空には、僕が取った映像が流れていました。ロバートは映像の最後に「私たちははめられました。これから戦争になるでしょう。でも私たちは皆さんの敵ではありません。いずれここに戻ってきます。その時までさようなら」と付け加えていました。


 本国に帰ると、直ちに戦争準備です。バルバドスは我らの国を侵略するつもりなのは間違いないです。僕たちを捕らえて、スカイとグランドを併合するつもりだったのでしょう。その際、僕らを亡き者にするつもりだったのは間違いありません。生かして帰れば、絶対に復讐されることはあちらも把握しているでしょうから。


 まず、軍を動員します。また、フーシが通じている恐れがあるので、カヨク城壁を固めさせ、もし攻めてきてもしばらくは対応できるようにしました。

 するとフーシからバルバトスの行いは非道であり、フーシはスカイ・グランドの両国を支持する旨、使者が来て伝えてきました。


 その件について、感謝の意を示すとともに、カヨク城壁の防衛強化はあくまでバルバドスに対する予防措置である旨、連絡をしました。曰く、バルバドスに乗せられた貴族が進攻してくる可能性もあるため、との理由です。


 さて、スカイ・グランド両軍で5万の兵が集まりました。直ちに僕が大将軍としてバルバドス東部に侵入しました。

 東部の貴族たちはみな逃げだしていました。僕は一路首都バルバドスに向かいました。

 中部地域に入ったところで、カムイ軍務大臣の訪問を受けました。


 「誤解なんだ。怒りを鎮めてほしい」カムイ大臣は必死に説得してきます。

 「何が誤解ですか?明らかに我々を捕らえようとしていましたよ。我々を人質にして国を滅ぼそうとしましたね。我々も亡き者にする気だったのでしょう」そう言って、僕は次の条件を突きつけました。


 「以下の条件を認めたら和睦してもいいですよ」そう言って条件を書いた紙を突きつけました。

 カムイ大臣はひったくるようにその条件を読みました。

1 バルバドス東部はグランド公国へ、西部はスカイ公国の割譲

2 王の退位とこの事件の責任者の処刑、そのためのバルバドス全土と首都への軍進駐

3 今後ロバート、バード両名はバルバドス王国の選王侯となり、地位は王族筆頭の地位を与えること。今後王位継承・廃位は我々の選定に基づき行われる。王位の継承は血脈に左右されない。

4 貴族たちの地位は選王侯の許可により貴族のとしての行動、地位の保全、継承がなされ、勝手な活動、地位の継承は許されない。

5 バルバドス軍の解体と、スカイ・グランド軍への編入

6 バルバドス王国におけるすべての人事権は選王侯が行うこと。

 「これはバルバドスをお前らの支配下に置くということではないか!」カムイ大臣は叫びました。

 「カムイ大臣、私が求めるのは、これを飲むか飲まないかです。なお、条件の変更は認めません」僕は言いました。

 そして、ニコッと笑い、「あなたとホルム大臣にはいろいろ面倒を見てもらいましたから、財産生命と身分は保証します。3日待ちます、その間に決めて。3日後に日が昇った時、僕らはバルバドスに向かって進軍します。後は戦場でということになります」と言った。「あと、もし戦争でこちらが勝ったら、こんな優しい条件ではなくなるからね」

 カムイ大臣は青い顔をして帰っていきました。



 「王よ、なぜこんなバカげたことをしたのですか!」カムイ大臣は怒りに震える声で言った。目は血走り、今にも殴りかかりそうな状態だった。


 条件を見た大臣たちは手で顔を覆い、嘆いている様子だった。

 「うまくいくと思ったんのだ。奴らを捉え、言うことを聞かせる。それがいい手だと思ったんだ」王は力なく答えた。


 「これがいい結果ですか。最悪の結果になりましたよ」カムイ大臣は怒り狂っていた。

 「軍の動員はどうなっている」ホルム大臣は冷静に尋ねた。


 「貴族たちはこぞって逃げ出しているよ。バード達に助力を申し出るものもいる。直営軍もすでに瓦解している。幹部が兵たちを連れてバードの軍に帰順する始末だ。我々のもとに参集する幹部将校はほとんどいない。兵たちも逃げたした。500名も集まれば上等だな」カムイ大臣は吐き捨てるように言った。


 「他国の助力は頼めないか」王はブランコ外務大臣に聞いた。「近隣国すべてから断交されております。助力どころか、攻めてきそうな状態です」


 「なにか、いい方法はないか」王は言った。スベリ大臣は苦しそうに言った。

 「ここは王の命を守るため、この条件を飲むしかありません。後は彼らの慈悲を期待するだけです」


 「バルバドス王家が滅びるのだぞ」王は力なく言った。「失礼ですが王よ、その原因を作ったのはあなたです」ホルム内務大臣は言った。王はすべてを諦めたように言った。

 「条件をすべて飲む。その旨、バード将軍に伝えてくれ」

皆は沈鬱な表情で顔を下に向けた。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただけると大変ありがたいです。星一つ頂けたら大変感謝です。ブックマーク頂けたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。

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