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第20話 やっと南方冒険に出発だ

毎日18時に投稿します。お読みいただければ幸いです。

 南方へ領土視察の旅に出ることがようやくできそうです。僕とミリア、ロバートの三人旅です。


 キャサリン姉さんはどうしたのかって?実はキャサリン姉さん妊娠してしまいました。なので長旅は不可能となり、居残りになりました。キャサリンさんがいるなら大丈夫だろ、と俺も行きたいとずっと駄々をこねていたロバートが、周りの説得に成功し、旅についてくることになりました。


 王様が二人で旅に出て大丈夫なのかだって?

 キャサリン姉さんもいるし、官僚組織も結構形になってきている。軍の編成も進んでいるし、外交関係も悪くない。まあ、大丈夫でしょう。


 領土視察なので、当然3人だけでなく、各種魔法使いたち、護衛の兵士、行政官など、80人ばかりの人数になっています。

 ミリアは初めての冒険でワクワクしています。フーシから写しをもらった南方の資料をたくさん持ち込んで、それを何度も読み返していました。


 僕たちはフライ公国の港を出港し、一旦、梅島諸島に向かいます。梅島諸島で補給を済ませると、今度は南津へ向かいました。梅島諸島ですが、補給施設と小さな町があるだけで、特に何かあるわけではなく、観光等には向かない場所でした。


 そのあと、南津に向かいました。南津は街の復興も進んで、さらにそれまで原則禁止されていた交易も始まり、活気のある街になっていました。


 いよいよ未知の世界に出発です。とりあえず、対岸の大陸に行きます。

 そこには、漁村がいくつかあるだけの土地でした。また、大きな山脈が間近にあり、耕作可能な土地はあまりありませんでした。

 「とりあえず、あの山脈に行ってみようか」と僕が言うと、「山登りかい。俺も行くよ」「私も行く」とロバートとミリアは言って付いてきました。

 僕は土魔法で道を作り、周りを探査しながら進みました。ロバートをはじめ、今回山登りについてきた一行には別の魔法使いに身体強化の魔法をかけてもらい、サクサクと進んでいきます。


 すごい勢いで進んだおかげで、その日のうちに山頂に立ちました。山頂からはあたり一帯が見渡せます。雪のため、青く光る山々は大変美しく、さらに山々を超えた向こうには茶色い台地が見えました。


 「すごくいい景色だな、バードこれを見に来たのかい」ロバートが聞いてきたので、「景色も見たかったけど、高いところからだと、探知がしやすいんだ」と言って、広域探知をかけました。


 「向こうの山とこっちの山から反応があった。あと、あっちにある山々からはとても大きな反応があった。書記官、記録しておいて、あとで土魔法使いを使い、原因を確認し報告してください」僕は隣に控えていた書記官に言いました。


 「了解しました」「もし鉱物が見つかったら、採掘の準備をお願いします。土魔法使いをそのまま使ってください。あと、治癒魔法使いを使い、鉱山から出る毒の浄化施設を作るようにお願いします」

 「了解いたしました。私がここを取り仕切るのでよろしいのでしょうか」書記官は言った。

 「それでお願いします。報告は必ず定期的に行ってください。鉱山の規模によっては、港の改修も必要になるでしょう。忙しくなりますが、よろしくお願いします」僕はこの書記官に依頼しました。


 書記官はすごくやる気になっています。そりゃそうだ。事実上、この土地の総督に任命したのだからね。

 ちなみにこの書記官はロマーンの出身です。現在、スカイ公国とグランド公国の官僚はバルバドス人とロマーン人が主となっており、グランド人、スカイ人は育成中です。

 バルバドス人はロバートの官僚時代のコネで引き抜いたものが多く、ほとんどが下級官吏出身です。


 それだけでは、国政が運営できないので、僕がおじい様達のコネを使い、ロマーンから出向の形で呼び寄せています。現在ロマーンからの中級クラスの官僚に出向者として来てもらい、バルバドス人、スカイ人、グランド人を育成している状態です。


 ただ、ロマーン人たちも新興国である我が国にて、母国では考えられない権限を与えられ、さらに上に抑えられることなく自由に仕事ができるため、結構人気があって人選が大変だと、ベンジャミン様がため息をこぼしていたと、おじい様が話してくれました。


 さて、夜になって、山を下りるのは危険なのでここで一泊です。

 土魔法で小屋を建て、収納してきた食料を使い、ちょっとした料理をします。と言っても、単純にバーベキューですけれど。登ってきたみんなで肉や野菜を焼いて食べます。火は火魔法を使って焼くので、炭など要りません。火加減も自由なので、食材が焦げることもなく、みな丁度良い具合に焼けます。そこにソースを絡めて食べると最高で、皆で舌鼓を打ちました。


 食べ終わってきれいに片付けると、浄化魔法を使って、体を清め、各々割り当てられた小屋に入りました。ちなみに僕はミリアと一緒です。僕らは小屋に入る前に、二人で星空を見ました。


 満天の星空で、とてもきれいでした。「すごく綺麗」ミリアはぽつりと言いました。

 「ミリアもきれいだよ」すこしセンチメンタルになったのか、きざなセリフを言ってしまいました。ミリアは微笑むと、僕に体を寄せて、上向きに顔を上げると、目を閉じてきました。僕はミリアに口づけしました。


 朝起きて、小屋の外に出て深呼吸をしました。「おはようバード」ロバートも起きてきたらしく、挨拶してきました。僕も「ロン、おはよう」と言って返しました。

 「俺もジェーン姉さんかミーアと一緒に来られたらよかったな。お前たちの声が聞こえてきて、なかなか眠れなかったんだぞ」ロバートが恨みがましくい言いました。


 周りを見ると、他の者たちはさっと僕から目をそらしました。

 つい盛り上がってしまい、場をわきまえずにしてしまいました。

 そのとき、ミリアが小屋から出てきて、「おはようロバート義兄様、旦那様」と言って、僕のそばに来て、「外でするのって気持ちいいですね。また、しましょうね」と恥ずかしそうに言いました。


 思わずうなづいてしまいました。

 ロバートはこの二人は、と呆れた顔で僕らを見ていました。


 僕らは山から下りて、さらに南に行く準備を始めました。次はバルバドス王国から割譲された群島に向かいます。


 なお、僕が指定した山からは莫大な埋蔵量の魔石が発見され、それの採掘、加工がこの地域の大きな産業になりました。僕はこの山脈をミリア山脈と名付けました。



お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただけると大変ありがたいです。星一つ頂けたら大変感謝です。ブックマーク頂けたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。

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