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第17話 結婚式です。でもなんか、もっとすごいことになってしまいました。

毎日18時に投稿します。お読みいただければ幸いです。

 いよいよ結婚式当日です。今日はロバート達も来てくれることになっています。

 僕もキャサリン姉さんもミリアもみんなここの民族服を身に着けて、舞台に向かおうとしました。

 キャサリン姉さんもミリアもとってもきれいで、思わず「きれいだよ」と言ったところ、二人とも顔を赤くして照れていました。


 するとその時、「グランド様」とブルテン殿やこの周辺の村長のなかでも比較的有力な者たちが、僕に声をかけてきました。「少々お話があります」何やら真剣な顔をしていました。

 「キャサリン姉さんとミリアは先に行っていて。話を聞いてからそっちに行くから」僕は二人に言いました。

 「さて、どのようなお話ですか」と僕は緊張しながら皆に問いかけました。


 ブルテン殿が代表して、言葉を発しました。「この度、グランド様はわが娘ミリアを正式に妻にすることとなります。よってあなた様は我々の部族の一員に迎えられました」ブルテン殿は一息置いて、言葉を続けました。「われわれは南のアサシン国から逃げてきたものの末裔です。いまだ南には、同族が南人と呼ばれ、支配されていることを今回来た左真人達から聞きました。今まで、バルバドス王国の支配下に置かれ、フーシとの戦いの戦場となることもあり、苦難の道を歩んできましたが、この度グランド殿が我々の王となり、隣国のフーシはおいのロバートが治めるスカイ国となりました」ブルテン殿はココで声を詰まらしてしまいました。


 少し間をおいて、再び話し始めました。「王よ、我々は初めて部族として独立した国家を持ち、安寧を手にすることができます。それでお願いがあるのですが、我々がグランド族と名乗ることをお許しいただきたいのです」

 僕は了解する旨答えました。ブルテン殿たちは言いにくそうに続けました。「王よ、もう一つ願いがあります」そういったものの、言葉を続けるのを逡巡している様子でした。


 僕は何となくピンときました。「ぼくの跡継ぎですね。僕とミリアの子供か、ロンとジェーンさんの子供に継がせましょう」

 グランド族にとって、血のつながったものが王になってほしいというのはよくわかるからね。

 そういうと、皆大変喜んだ顔で、「王よありがとうございます」と頭を下げた。


 「止めてください。特にブルテン殿は義理の父でもあるので、そんなかしこまれると、こちらが困ってしまいます」そう言って、立ち上がらせました。

 「ありがとうございます。そう言ってもらえるとは。このブルテン感激に胸がいっぱいです」ブルテン殿は今にも泣きだしそうです。

 「さあ、結婚式です。新婦の親がいないと始まらないでしょう。外からのお客も大丈夫でしたよね。皆さんもご一緒に」と声をかけました。


 結婚式が始まりました。何組かのカップルがいましたが、僕らは中央の一番いい席に案内されました。他の村からも来ているのか、すごい数の人がいます。キャサリン姉さんが「おそかったわね。どうしたの?」と聞いてきました。


 僕はキャサリン姉さんに先ほど起こったことを伝えました。

 「まあ、いいんじゃない。私達はロマーン王国に帰るのだし、ミリアの子がこの国を継ぐのが一番問題ないわ。ミリア頑張らなくちゃね」とキャサリン姉さんは言いました。

 「はい、頑張ります。たくさん産んで、この国の王様とパプル村の村長にします」ミリアは、頑張るぞという姿勢を見せました。


 「まあ、ジェーンさんに頑張ってもらうというのもあるから、そんなに気負わなくてもいいんじゃないか」と僕が言うと、「ジェーン姉さんはスカイ公国の跡継ぎを作ってもらわなくてはなりません。スカイとグランドは表裏一体の国です。スカイがほかの人の手に渡ることは避けなくてはならないです。あっ、決してミーアさんを嫌っているわけではないんですよ」ミリアはあわてていった。


 プルテン殿が口火を切りました。「みな、聞いてくれ。この度、わが娘ミリアとグランド王のバード様が正式に結婚することとなった。バード様は晴れて正式に我々の同胞となったのだ。これを機に、我々はグランド族と名乗ろうと思う。一族の王をいただき、われらは初めて民族の独立を達成することができた。さらにこの王国はミリアか、我がおいロバートと娘ジェーンの子のどちらかが継ぐことを約束してくださった。われらの未来は明るい。さあ、今日は結婚式と民族の独立のお祝いだ。盛大に騒ごうではないか」飲めや歌えの大騒ぎが始まりました。


 僕たちも料理に手を付けます。昨年よりも食材もその量も豊富です。国が豊かになった証拠でしょう。パクパクと色々食べていると、僕のところにロバートとジェーンさん、ミーアさんが来ました。


 「結婚おめでとう!バード、キャサリンさん、ミリア」ロバートが言いました。

 「ところでブルテンおじさんの言っていたことだけど、おじさんたちバードに何を言ったんだい」


 僕はさっきのことをロバート達に話をしました。ロバートは「まあ、おじさんたちもかなり苦労したみたいだから、国が持ててうれしいのかな。でもここはお前の国なのだから、もしミリアちゃんに子供ができなくても、無理に僕とジェーン姉の子供に告がせなくていいぞ」


 「ブルテン殿はグランド族の血を引いたものに王になってほしいらしいみたいなんだ」僕はロバートに言った。


 「正直、僕とキャサリン姉はロマーン王国に帰るし、僕ら二人の子供はロマーンに住むことになるから、ミリアの子供が継ぐのは一番無理がないと思うよ。万一、子供ができないとかだったら、ロンとジェーンさんの子供が継ぐのが、一番問題がないと思うしね」


 ロバートは申し訳なさそうな顔をして、「バード、なんかいろいろすまない。お前に出会って、お前のおかげで一介の下級官吏が王様にまでなってしまった。この恩は一生忘れないぞ」


 「ロンとバードの出会いって、どんなだったなんだい」ミーアさんが聞いてきました。

 「あれ、みんなにきちんと話したことなかったっけ」「うん、ちゃんと聞いたことなかったよね」「私もないわ」ジェーンさんもキャサリン姉さんも言い始めました。

 ミリアの方を見ると、「私も聞いてない」と言いました。ロバートは青い顔をして、「まあ、いいじゃないか。今度にしよう今度に。さあ、食べて踊ろうよ」と焦って言いました。


 「いいじゃないか、教えておくれよ」とミーアさんはにやにやしながら言いました。

 あっ、ミーアさん僕とロバートの出会い知っていて聞いたなと思いました。

 「頼むよ、許してくれよ。恥ずかしいよ」とロバートは言い始めました。そりゃ泣いて縋り付いて来たとは言えませんからね。

 からかうミーアさんと、楽しそうに話す他のみんなで和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。


 夜になり、キャサリン姉さんとミリアが迫って来ました。「結婚もしたのだし、もう遠慮することないわよね」キャサリン姉さんの目は肉食獣の目になっていました。


 「ミリアはまだ年齢が言っていないから、もうしばらく待ちなさい」と僕が言うと「でも父から子作りを期待されていますので、1日でも早く子供が欲しいです。旦那様協力していただけますよね」わたし頑張ります、という雰囲気で僕に迫ってきました。

 その夜はとっても長かったです。二人に僕は搾り取られました。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただけると大変ありがたいです。第3章に続けるかの判断材料にしますので、ぜひとも評価お願い申し上げます。

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