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第12話 予定していない恐怖がやってきた

今日は後、午後7時に投稿します。お読みいただければ幸いです。

 「それはそうとグランド伯爵」カムイ大臣が声をかけてきました。

 「実は外国から賓客が来てな。お前に会いたいというのだ」カムイ大臣はにやにやしながら言いました。

 「それはどなたでしょうか」少し声を震わせながら僕は答えました。

 「会えばわかるそうだ。とにかくすごい方々だから、粗相のないようにな」そう言って、案内役に僕を案内するように言いました。僕だけでなくミリアも一緒だそうです。


 「お前の正体がわかったよ。でもお前は絶対に逃がさないからな」カムイ侯爵はそう一言言って、離れていきました。

 正直、震えが止まりませんでした。まさかまさかと思いつつ、案内係に促されて、ドアを開けました。

 そのにはジョージおじい様とフライ家のベンジャミン様、ブルネット姉さんとフット兄さん、キャサリン姉さんがたっていました

 「やあ、久しぶり元気だった」とフット兄さんは言ってきました。

 おじい様とベンジャミン様は顔を真っ赤にして今にも笑い出しそうに口を押えていました。

 「お 久 し ぶ り で す。な ぜ 皆 さ ん 此 方 に お い で に な ら れ た の で す か」僕は今にも気絶しそうです。

 キャサリン姉さんが言いました。「ねえ、バース、こちらの方を紹介してくださる?」笑顔で僕に言いました。

 「バース?」ミリアが首をかしげていました。

 「あ あ 紹 介 す る よ。僕 の 妻 の ミ リ ア だ。ミ リ ア こ の 方 々 は」緊張でうまくしゃべれなくなっている僕に代わってミリアが話し始めました。

 「バートの妻のミリアです。お初にお目にかかります。皆さん、バートの身内の方なのですか」ミリアが聞きました。

 「ああ、バースはバードって名乗っていたのね。私は、バースの婚約者のキャサリンです。初めまして」にこやかに話をしました。

 ええい、気合いだ。「キャサリン姉さん、お久しぶり。約束通りミリアを会わせるよ。ミリア、前に話をしていた婚約者なんだ。キャサリン姉さん、ミリアは本当にいい子なんだ。結婚を認めてほしい」そう言って土下座しました。

 キャサリン姉さんは僕を無視し、「ミリアさん、ちょっとお話しませんか」と言って、隣の別室に入っていきました。


 ブルネット姉さんが言いました。「バース」

 「はい!」

 「正座」

 僕は床の上に直接正座しました。足が痛かったがそれよりも隣の部屋のことが気になって仕方がありませんでした。


 「聞いたぞお前、お前この国で伯爵と将軍になったそうだな」おじい様が笑いながら言いました。

 「感心したぞ、敵と戦い連戦連勝、この国では英雄だそうじゃないか」

 「あと、お前の仲間、ロバートと言ったか、なかなかのやり手だそうじゃないか。国を一つ興して運営しているそうだな」ベンジャミン様は言いました。

 「なんか雰囲気が立派になったな」フット兄さんは言いました。

 「前はなんかお坊ちゃんという感じだったけど、大人の男という感じになったわね」

ブルネット姉さんも感心したように言いました。

 「やはり、かわいい子には旅をさせろということだな。なあ、ベン」「確かにその通りだな。ジョー」

 「じゃ私も旅に出て、男を磨こうかな」フット兄さんは言いました。

 「私も付いて行くわよ」ブルネット姉さんはすかさず言いました。

 「自由が欲しい……」フット兄さんはぽつりと言いました。

 それで、僕はいつまで正座していなくちゃいけないんだろう。


 30分ほどのち、キャサリン姉さんはミリアと手をつないで出てきました。

 僕はやっと正座から解放されました。


 「ミリアちゃんいい子ね。気に入ったわ」キャサリン姉さんは微笑みながら言いました。

 「キャサリンお姉様こそ、素晴らしい方です」ミリアはあこがれるように言いました。


 「バース、二人の結婚を認めてあげる。その代わり、私も一緒に暮らすからね」

 「えっ、一緒に暮らすって、どういうことなの」思わず問いただしてしまいました。

 「私もこれから一緒にいるということよ。あなたもうすぐミリアちゃんと故郷の村で結婚式を挙げるのよね。私も一緒に結婚式を挙げるから。村の結婚式ってとっても楽しみだわ」

 僕の意見が通るはずもなく、おじいさまたちも大喜びでお認めになってしまいました。


 解放された僕たちと、ついてきたキャサリン姉さんはいっしょにロバートのもとに行きました。

 「大丈夫だったか?家に帰って来いとでも言われたのか?」ロバートはいろいろ心配してくれました。

 「まず、紹介するよ。キャサリン姉さん、僕の国での婚約者です」僕はみんなに紹介しました。


 「ローマン王国アント侯爵家の娘で、キャサリンと申します。バース、ここではバードと名乗っているのかしら、の婚約者です。これから私も一緒に暮らしますので、仲良くしてね」そう言いながら、ニコッと笑いました。

 ロバートとジェーンさんとミーアさんの三人はひどく緊張しながらも「よろしくお願いします」といいました。

 キャサリン姉さんは「そんな緊張しないでください。家もおじいさまの代に成り上がった家ですし、辺境伯様の方は、侯爵扱いで同格なのですよ。それに私バードとは幼馴染で、姉弟みたいなものですから、皆さんとも兄弟姉妹のようにお付き合いしたいと思っています」といって微笑みました。

 あとはキャサリン姉さんの独り舞台です。あっという間にジェーンさんとミーアさんと仲良くなり、ミリアも含めた4人でワイワイやっていました。


 そのあと、ロバート達をフライ家の皆さんとアント家の皆に紹介しました。

 ミリアは英雄物語の主人公であるおじい様たちと会えて興奮していました。ロバートも一緒に目を輝かせて、話を聞いていました。

 ブルネット姉さんもすぐにみんなと仲良くなり、僕とフット兄さんは蚊帳の外という感じでした。


 「真面目に俺も旅に出ようかな。宰相補佐としての勉強も必要だしとてもいい経験になっているのだけど、バースを見ていると男として成長するのに旅はいい機会なのかなと思うんだ」フット兄さんが言いました。

 「でもブルネット姉さんもついてくるよ」僕が言うと、「ブルネットは好きなのだけど、ずっと一緒は息が詰まるというか、監視されているというか、バースわかってくれるだろ」

 「でも僕もキャサリン姉さんが一緒に暮らすって言っていますよ。フライ家もアント家も女性が強いですからね」

 「そうなんだよな」

 「それにブルネット姉さんすごく強いですからね。槍は一騎当千の名手で、火魔法と風魔法の使い手ですし、治癒魔法も僕より得意ですからね」

 「俺自身は多少剣ができるだけの行政官だからな。ブルネットと一緒の方が安全か」

 「新しい女性との出会いはあきらめた方がいいですね」

 「そうだな、でもそっちの方が平和だよな。さっきのお前の引きつった顔、ほんとすごかったぞ。今にも気を失いそうだったしな。初めて見たよ、お前のあんな顔」そういって、フット兄さんは笑いました。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら、星かブックマークをいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

今日はあと一回、午後7時に投稿します。お読みいただければありがたいです。

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