表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

106/134

閉話28 タドン君の学園生活その1 楽しきボッチ生活

あと一回投稿します。お読みいただければ幸いです。

 12歳になった僕は連邦基礎学校に通うことになりました。ちなみに連邦基礎学校は3か所あります。

 ローマ連邦の首都ローマとスカイ・グランド連合王国の首都コロン、あとカリオス王国の首都リッドタウンの3か所です。

 ちょっとここで学校の制度を説明しますと、平民の皆さんは初級学校が6歳からあります。そこで6年間学ぶことになります。

 貴族はだいたい家庭教師などがついて、家で学ぶことになります。そこで基礎的に知識を身に着けます。


 その後に学ぶのが連邦基礎学校です。ここでは、専門教育に耐えうる知識を学ぶことが主眼となるので、原則ここを出ると、大学に行ったり、軍学校へ進んだりします。

 なので、連邦基礎学校へ行くのは、更に上級学校へ行くのが前提になっており、上級学校に進む予定のないもののうち、さらに高度な勉強をしたいものは中等学校へ進みます。

 中等学校の中には、専門の過程もあり、工業や商業、農業などを専門に学ぶところもあります。

 

 僕の場合、連邦基礎学校を終えると、王としての教育を受けることになります。王としての教育は、学校を設けてするほどの人数ではないので、各王宮で独自に行うことになります。

 僕の場合、基礎学校終了後、何年か猶予をもらって旅をする予定です。


 入学式前日、僕はコリンとたっぷりと別れを惜しみ、転移陣を使って、ローマに向かいました。形式的に上級貴族はローマの基礎学校に通うことになります。

 ローマの学校には、ロマーン人、グランド人、バルバドス人、ジャルマン人、カリオス人など各地から学生が集まってきます。

 

 入学式はロバート様が皇帝として挨拶をしていました。

 さすがは皇帝、すごい貫禄です。家で父上と遊んでいる時とは大違いです。

 

 入学式は無事終わり、クラス分けです。同じクラスに知っている者はいませんでした。

 というか、同じグランド人もいませんでした。理由は何となくわかります。グランド人は排他的なところがあり、更にグランド王家に忠誠を誓っています。

 その嫡子である僕にも死をも恐れぬほどの忠誠を誓っていて、もし同じクラスになれば、僕を神聖視して、そうでない人たちと周りとの軋轢を起こす可能性があります。

 そういうわけで、クラスでグランド人は僕一人です。

 他のクラスメイトはロマーン人、ジャルマン人、カリオス人が中心でバルバドス人が少しというところです。

 同国人同士で固まっていて、僕は完全にボッチです。まあ、仕方がありません。ボッチ人生を満喫しましょう。これでいじめでもあれば、相手を皆殺しするだけです。あっ、忘れているかもしれませんが、僕も武人であるアントの血を引いているので、人殺しに抵抗はありません。

 敵は殺せ、家訓です。

 

 その日はホームルームだけで、クラスメイトは一人づつ自己紹介しました。

 僕の番が来たので、「タドン・グランドです。よろしくお願いします」と言って挨拶しました。誰も何の反応もありませんでした。まあ、知られていないのならそれに越したことはないでしょう。

 

 さて、授業も終わり、寮に行くことにしました。

 寮は一人部屋で、机と書棚、ベッドがあり、清潔でまあまあの生活環境です。

 その前に図書館に行くのもいいかもしれません。面白い本があれば借りて夜にでも読みましょう、そう思いながら教室から出ようとすると、僕の進路上に足を投げだす奴がいました。

 こいつはバルバドス人の下級貴族の次男だか三男だかだったはずです。

 ばかばかしいのでよけて通ろうとすると、「おい、てめえ無視するのか。南人の分際で」

とケンカを売ってきました。

 南人とはこいつ左真人か?とよく顔を見るのですが、左真人のような東方人系の顔ではありません。

 バルバドス人は昔、僕たちグランド人を支配していた時があり、それが逆転した今でも差別意識を持つ奴が貴族の中に入ると聞いていましたが、ここにいたのかと思いました。


 どうせ話しても通じないし、さっさと実力行使しましょう。

 その男の顔をつかんで持ち上げると、もごもご言って手足をばたつかせていました。

 そのまま窓から外へ放り投げました。

 ちなみにここは4階です。他のバルバドス人を見ると、引きつった顔でこちらを見ていました。一人が「こんなことしてただで済むと思うなよ」と言ったので、その男も窓からダイブしてもらいました。

 

 僕はそのまま教室を出て、図書館に向かいました。図書館の蔵書を軽く見たのですが、これと言った本がないので、軽めの話が載っている物語を借りて寮に帰りました。

 

 翌日、教室に行くと窓からダイブした二人は欠席でした。先生はこのことに何も触れませんでした。きっと怪我は大したことがなかったのでしょう。

 同じクラスメイト達は、僕の方をチラチラ見て、こそこそと話をしていました。

 これで完全にボッチ確定です。まあ仕方がありません。

 昼休み、兄が訪ねてきました。一つ上の兄で、キャサリン母上の子のオモイ兄さんです。

 クラスのうち、ロマーン人、ジャルマン人、バルバドス人は目を見張っています。

 何せ、オモイ兄さんはローマ連邦公爵家であるアント家の後継者で、将来はローマ連邦大将軍か軍務大臣となる人物です。ちなみに純粋なロマーン人です。


 ロマーン人の男の子が恐る恐る訪ねました。「オモイ様、この教室に何の御用でしょうか」

するとオモイ兄さんは笑顔で「弟に会いに来たんだ。おーい、タドン」と呼びました。

 オモイ兄さんいい人なんだけど空気読まないからな、と思いながら「オモイ兄さん、この前ぶり」と言うと「冷たいこと言うなよ。もう3日も会っていないだろ。昔は毎日一緒に遊んでいたじゃないか」と言って泣きまねを始めました。

 ロバート様の子供たちと僕らアント家の子供たちは一緒に暮らしていた所為もあり、いつも一緒に遊んでいました。特に父親が一緒で年の近いオモイ兄さんとは年がら年中一緒に遊んでいました。

 

 「今度みんなで一緒に遊ぼうという話になっていて、当然お前も参加するよな」兄さんは笑顔で言いました。

 現在学校には、ジェーン伯母さんの息子のアクセス兄さんと娘のメモリちゃん、ミーア伯母さんの娘セサリー姉さんがいます。アクセス兄さんとセサリー姉さんは3年生で、メモリは僕と同い年です。

 「ぜひ参加させてもらうよ。みんなと遊ぶのも久しぶりだものね」というと、「オモイ兄さんはニコニコして、「じゃまた来るな」と言って教室から出て行きました。

 なんで、ロバート様以外の皇帝家の皆さんを気楽に呼ぶかだって?

 まあ、表立っては、きちんと伯母上と呼びますが、身内しかいないときなんかは、伯母さんと呼んでいます。

 どうもジェーン伯母さん、ミーア伯母さんも堅苦しいのは苦手だそうで、普段は伯母さんと呼んでくれというので、そうしています。

 父上、母上はきちんと呼びなさいと言いますが、本人たちが嫌がっているので、しぶしぶ許しています。


 なかなかボッチ生活が堪能できないなと思って席に戻ろうとすると、みんな僕を驚いた顔で見ています。あはは、僕知らない、と現実逃避しました。


お読みいただきありがとうございました。もし少しでも気になりましたら星かブックマークをいただければ大変ありがたいです。

星一ついただければ大変感謝です。ブックマークをいただけたら大大感謝です。ぜひとも評価お願いいたします。


明日で一旦休止します。次は11月中には何若投稿したいと思っています。サムライも止まったままなのが気になっていて、必ず再開させます。

でも書きたいものも出てきて、本当に時間が欲しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 誰にでもマウントを取りたい性格のガキ大将予備軍には良い薬になりますね、良くて停学最悪退学ですね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ