第74話 私とロンの冒険旅行その5 とりあえずさっさと逃げましょう
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朝、夜が明ける寸前、空が薄暗がりになったころ、私とローンは村を出ました。
門番がいましたので、「お世話になりました」と言って、声をかけたのですが、私たちをちらりとみると、無視されました。
さっさと退散です。村が見えなくなったところで、リニア魔法を使って、高速移動です。
もう村はこりごりです。ロバートが聞いた話だと、このあたりの部族はみんなこんな感じみたいです。
森を抜けて、草原を進んでいきます。途中で村らしきものも見えましたが、無視です。
馬で移動した場合の3日分も進んだでしょうか。
とりあえず、リニア魔法は終えて、てくてく歩きだしました。「何かひどい村だったな」ロバートは言いました。
私は答えました。「そうだな、まああのシステムは貧しい中で生活を成り立たせ、村の秩序を守るための物だったのだろう。ああやって、階級を作ることで、下の者の不満をそらし、少ない食料の配分を合理的に進めていったわけだ。まあ、我々があのシステムに組み込まれるいわれはないがな」
それからの旅は穏やかに進んでいきました。近隣の村の狩人や漁師がいないか確認して森で狩りをしたり海で魚や貝を取り、河で水浴びしたりしながら、ストーンヘンジに向けて進んでいきました。
明日には目的地に着くかなというときです。食事をしていた時、人の近づく気配がしました。
すぐに食事をアイテムボックスにしまい、荷物をまとめて、岩陰に隠れました。
しばらくして、数名の戦士が現れました。
私はロバートを隠れたままでいるようジェスチャーで知らせると、一人の戦士の後ろに立ち、首に蛮刀を当てました。その戦士の持っている剣は叩き落しました。
「何しに来た。答えろ」私がそう言うと、いきなり他の戦士たちが切りかかってきました。人質にした男を前に突き飛ばして襲ってきた男たちの邪魔をしようとすると、その男は切り捨てられました。
こいつら仲間意識はないのか、と思いながら切り捨てたことによるロスタイムに付け込んで、もう一人の首を搔き切りました。
吹き出した血を、もう一人の目にかかるよう調整して敵一人の目を見えなくしました。
その間に最後の一人が襲ってきたので、左手の蛮刀で剣を受けて、右手の蛮刀で首を掻き切りました。
目が見えなくなった一人の顎を下から上に蹴飛ばして、脳震盪を起こさせて動けなくしました。
縛った後、回復魔法を使って敵の知識を取りました。
奴らは近くの村の男たちで、見慣れない明かりがあったので、様子見に来たようです。
それがいきなりナイフを突きつけられたので、敵と考えて襲ってきたようでした。
こいつらは何も考えていないのか、と思いました。いきなり武装した男たちが近づいてきて、一人が無力化されたからっていきなり襲い掛かるか、それも人質を犠牲して。こいつら、仲間をためらいもなく切ったぞ、そう思いました。
さて、これからどうしようか、と思ったのですが、いい考えが浮かびました。
ロバートに話すと呆れた顔で「やっぱりアントだな」と言われました。意味が分かりません。
捕虜にした一人は身ぐるみ剥いで、一切なにも着ていない状態で、両手を縛り、首輪をつけ、鎖でつなぎました。そして村に案内するよう言いました。
最初抵抗していたのですが、真っ赤に焼いた鉄棒を4回ほど使ったら、案内することを了解しました。あっ、皮膚の焼け跡は治癒魔法で治癒してあります。
死体はアイテムボックスに入れておきました。
村の入り口の前に立つと、何人かの戦士たちが入り口を固めています。
弓を持っている者もおり、いきなり射かけてきました。
土魔法の土壁を作って自分たちを守ると、火魔法で小火弾を作り、弓を射た男の額に穴をあけたら、倒れました。おそらく即死でしょう。
村の前まで進み大声で言いました。
「こいつらは我々が野宿しているときにいきなり襲ってきた。よって、仲間3人は殺し、こいつは奴隷とした。聞くと、この村からの指示で来たという。よってこの村に賠償を要求する。奴隷として戦士を10名出せ。代わりに襲ってきた男の死体3人を返そう」
村の中はごたごたしているようでした。その間に何人か弓を射かけてくるものがいたので、弓を持っているものを皆殺しにしました。
それに激高したのか、戦士たちが多数襲ってきました。近づいたところで土魔法で全員串刺しです。
とりあえず魔法で身ぐるみ剥いで、死体は一か所に集めておきました。
とうとう門から老人が出てきました。「賠償に応じよう。中に入って話をしないか」と聞いてきました。
「話をする態度ではないな」私が言うと長老はあわてたように「そんなことはない。わし一人だし、武器も持っていない」と焦って言い出しました。
私は無言で村の門に火弾を撃ち込みました。村の門は吹き飛びそこに隠れていた武器を持った男たちは黒焦げになっていました。
「長老はほかにもいるよな」というと、「いるにはいるが、私が最長老だ。私がいなくなると…」と言ってきたので、土魔法で串刺しにしました。
「他の長老出て来い」というと、何人かの老人が焦ったように出てきました。
「これが最後だ。要求を呑むのか、飲まないのか」というと、「吞む、吞む」と言ってきました。
「それじゃ奴隷を村から出して来い。太陽が沈む前までに用意できなければ皆殺しだぞ」というと、長老たちはあわてて村に入っていきました。
しばらくして、我々の要求に激高した男たちが我々に襲い掛かってきました。我々外国人は一番下の身分で、それが長老や戦士たちを殺し、あまつさえ奴隷を要求してきたのですから部族の男たちは頭に来たのでしょう。まあ、当然皆殺しです。
身ぐるみ剥ぎましたら、職人階級らしく、ろくな武器は持っていませんでした。
もういいでしょう。これだけやれば私たちを襲おうとする者はいないでしょう。ずっと捕虜にしていた戦士の首をはねると、我々は野営地に戻ってきました。
一応、野営地には警戒の魔法はかけておいたのですが、特にそれから何事もなく眠れました。
明日はいよいよストーンヘンジです。
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今気が付いたのですが、投稿が2ページ目になりました。こんなに続くとは思いませんでした。本当に読者の皆様には感謝しかありません。ありがとうございます。もうしばらく続くので、お読みいただければ幸いです。




