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Report 11 憎悪を萌すもの(3)

 円島特別訓練魔導学校は三丁目の西側、日輪山に沿うように立てられている。和谷製薬工場跡地からは百メートル強しか離れておらず、校舎の背後には禿山が広がっている。

 学校が近づくと、徐々にざわめきが大きくなっていった。

 校舎は五階建てだった。

 その周囲を、白銀衆と思しき連中が取り囲んでいた。トランジスタメガホンや声を大きくする付加呪文を用いて声をあげるもの、火力呪文を空中に唱えて威嚇するもの、大胆にもブロック塀を破壊して侵入しようとするもの――それはもはや暴徒と言って差し支えなかった。

 中心は20~40代くらいの男性だったが、女性も一定数おり、なかには小さい子どもを連れているものまでいた。彼らの表情はどれも不満と憎悪と憤怒に満ち満ちていたが、その風体はほぼ全員が「どこにでもいる普通の人」といった雰囲気であった。それがかえって、言っていることのおぞましさや醜悪な表情と対照的で、不気味だった。


(……)


 賢治は近づくたびに胸がむかむかした気持ちになる。

 そして、彼らが怒鳴っている内容がわかるほど近づいたとき――


「出て来いや、この人外(ジンガイ)がああああっ!! いるんだろ、てめえらウジ虫の中に黒パーカーの野郎がよおおおおッ!! ぶっ殺すぞおおおおお――ッ!!」


 キ――――――――ン。

 一際大きい罵声が、賢治たちの耳をつんざいた。


「くッ……! うるせ……」


 桐野が眉をひそめて、耳を塞いだ。


「俺たちの仲間をよくも傷つけたな、この術師界の金を貪る寄生虫めええええッ! 国賊があああああッ――!!」

「おい、さっさと謝罪しろよこのゴキブリども!」

「だんまり決め込めばいいと思ってんか、あアぁぁぁぁああああん!?」

「てめえらは良いご身分だなぁオイ!! 国に守られてぬくぬくトクマに行って、就職だって支援してくれるんだよなあ! オレたちゃあ学費も生活費も汗水足らして稼いでいるのになあ! 具合が悪くなっても、保険もねえ奴は家でくたばるしかねえのになあ!! それだけ特権を貪っている挙句にこの仕打ちか!? あぁん!?」

「アジンコーッ! ヒトモドキーッ! ヒトクイーッ! ジンガイーッ!」


 それは、憎悪の大合唱であった。


「¡Eh(エエ)......! 予想以上にひどいね、こりゃ。ねえ賢治くん?」


 イソマツが賢治に呼びかける。

 しかし、返答が返ってこない。


「……賢治くん?」


 賢治は、こぶしをギュッと握り締めたまま硬直していた。

 脳裏を雑多なイメージがよぎる。

 それは、賢治に牙を剥く「普通」の人たちの忌まわしい記憶であった。


 ……夏休みなのに、旅行くらい行かないの? お母さんが忙しい? お父さんは? ……死んだ?

 ……なんだいこの子は。何がしたいのかも言えないのか。

 ……本ばっかり読んで暗えなあ。俺の子どもだったら、襟首掴んででも外で遊ばせるぜ。

 ……母子家庭だからな。テレビと本に子守でもさせてたんだろ。

 ……青梅くん、本ばっかり読んでないで友だちと遊びなさい。

 ……サッカーのルールがわかんねえとか、ありえねえだろ。いつもどんな風に過ごしてんだよ。

 ……何でこんなこともできねえんだよ。

 ……身体が動かねえ? やる気がねえだけだから。


 目の前の醜悪な「普通」の人たちの狂騒を目の当たりにして、猛烈なフラッシュバックが賢治を襲う。

 怒りを通り越して、感情が麻痺する。

 胃の奥がギュッと引き絞られ、胃酸を吐き出しそうになる。


「お、おい賢治! 大丈夫か!?」


 心配そうな現世の声が、遠く聴こえる。

 その声でようやく賢治は、いま自分が「圧倒的な不快感」を覚えていると、自身の感情を認識できた。


(――ここにはもう、一秒だって居たくない)


 今すぐこの場から立ち去りたい。

 言いだしっぺであるにもかかわらず、賢治は全神経がそんな衝動に侵されてしまった。


「《ファイアボール》!!」


 その時、一人の術師がブロック塀を爆砕した。

 男たちが「よーし! これで、中へ入れるぞ!」と歓声をあげる。


「いかん! 賢治!! 奴らの侵入を阻止するのだ」


 現世が言った。

 だが賢治は、まだ棒立ちのままだった。

 あまりにもグロテクスな光景に、賢治は完全に打ちひしがれてしまったのだ。


「聞っ、聞けえっ!! ジンガイどもっ!!」


 賢治のすぐ隣で、ワインレッドに染め上げたロン毛の少年がトラメガ片手に叫んだ。垂れ目の瞳をビクビクキョドキョドと左右させて、たどたどしく覚束ない演説(アジ)を始めた。


「お、俺たちはっ、同志である風由青空、廣銀成人、廣銀識人を襲撃したっ、お前らを許さない!!」


 先輩格と思しき白銀衆の術師たちが「いいぞ! 火村!」「いってやれ!」などと囃し立てる。


「白銀衆はッ、お前らの卑劣な行為をっ、断固、きょ、きょ、きょうだん(・・・・・)するッ!!」


 ひげ面の術師が火村に、「きゅうだん、きゅうだん」と耳打ちする。


「じゃなかった――糾弾するッ!! そのためこれから、実力を以って、お前ら鉄……鉄?」


 火村はまた、「てっつい、てっつい」と耳打ちされた。どうも、あまり教養のある少年ではないようだ。


「――鉄槌をくだす!!」


 先輩格の術師が「よし! コール開始だ!!」と吠えた。

 少年は拳をあげて、コールを始めた。それにつられて、仲間の術師も声を出す。


「ジンガイは日本の術師界から出てけーッ!!」

『ジンガイは日本の術師界から出てけーッ』

「ジンガイは特権を貪るのをやめろーッ!!」

『ジンガイは特権を貪るのをやめろーッ』

「ジンガイは――」


「やめろといってるのだ、この軟弱者が!!」


 トラメガから、白銀衆の術師とは明らかに異なる女児の声が鳴り響いた。


(――!? 現世ッ!?)


 その声で、賢治はようやく現実に引き戻された。

 目の前には火村のトラメガを奪い取って、彼の耳元で絶叫した現世の姿があった。

 火村はハウリングが直撃し、白目を剥いて転倒する。

 白銀衆の術師たちは、突然の乱入者にあっけを取られてしまった。


「現世! 何してんだい!」

「ヒュー、現世ちゃんやってくれたねえ」


 あわてる桐野と感心そうに囃し立てるイソマツ。


「……おい! なんだこのガキ!」


 ひげを生やした強面(こわもて)の男が、現世に食ってかかった。

 だが現世はまったく物怖じすることなく、敢然とした態度で男に言い返した。


「お前ら……恥ずかしくないのか!? 大の大人が、術師界に馴染むために懸命に努力をする人たちの学び舎に向かい、寄ってたかって暴言を浴びせかけるなど……。鏡で自分の姿を見てみるが良い!」


 一喝する現世。

 だが――


「懸命に努力……。はあ!? お嬢さん、俺たちの話聞いてたぁ!?」

「これだから社会を知らないロリは……」

「ここは君のような子どもが来る場所じゃないんだよ。砂場で遊んでな」


男たちは全く真剣に取り合わず、へらへらと笑いながら現世をあしらおうとした。完全に馬鹿にされている。


「ほらっ、お嬢ちゃん。ケガしねえうちにさっさと帰りな……」


 男の一人が現世に手を貸そうとした。

 だが、現世は男のみぞおちにキツい回し蹴りを食らわしてやった。


「――ぐほっ」


 思わぬ重い一撃に男は、その場に昏倒してしまう。


「女を見下し、子どもを見下し、亜人を見下す。おぬしたちの頭には、どこまでも『対等』という言葉がないのだな。……よいであろう。その腐った性根ッ!! 現世たちが叩き直してやるのだ!!」


 現世が啖呵を切ると、男たちはいきり立った。


「この野郎、優しい顔してりゃいい気になりやがって!!」

「こういうガキにゃあ、わからせてやらないといけねえよなあ!?」

「へっへへへ、泣いちゃう? 泣いても許してやらねえぞオラァン!!」


 弱い者をいたぶりたいという下劣な欲望を剥き出しにした数人の男が、現世ににじり寄る。

 現世に危機が迫り、ようやく賢治は吹っ切れた。醜悪な現実からの逃避衝動と、暴力への怯懦(きょうだ)から。


「――てめえら、現世にちょっとでも触れてみろ!! 《ファイアボール》で消し炭にしてやるぞ!!」


 ひげ面の男が現世の肩をつかむ。

 それと同時に現世が《展開(エクスパンド)》して、本の姿になる。

 賢治は杖を構えた。

 だが、同じ瞬間に動いた者がもう一人いた。


「う……ぺぺ……」


 ひげ面の男が、鼻から血を噴き出して倒れた。

 桐野が彼の顔面に、容赦ない鉄拳を見舞ったのだ。


「なに汚え手で現世に触れてんだ? この下衆野郎??」


 拳と額に静脈をくっきりと浮かべ、桐野は周囲にガンを飛ばす。


「加勢するよキリちゃん!」


 現世と桐野に飛びかかろうとしていた男二人に、ごく軽い〔バクチク〕の火球を炸裂させて牽制するイソマツ。


「ぐあっ!」

「げえっ!」


 男二人は悲鳴を上げ、焦げた匂いを振りまきながら倒れた。


「賢治! 敷地内には既に何人か入ってしまったのだ!! 現世たちも中に入って、ヤツらを駆逐するぞ!! マルコシアスを召喚なのだ!!」

「わかった! 《炎斬侯爵マルコシアス――召喚(エクスヴォケーション)!!》」


 どこからともなく「《アブラカダブラ》!!」と唱えられた。

 賢治は、対応しようとする。


「! 《アブラ――》」


 だが詠唱途中で周囲を見て戦慄した。

 黒のレザージャケットの大男四人が、賢治めがけてショルダータックルを仕掛けてきたからだ。

 彼らは、言葉と表情以外は普通の人でしかないデモ隊のなかでも、一際異質な雰囲気をまとっていた。遠くから見えた黒い影は、この連中だったのだろう。

 不意の急襲に賢治は、フッと意識が離れていくような錯覚を覚える。


 現世が「賢治!!」と悲鳴をあげる。


 激突。

 賢治は、詠唱を止めて思わず身をかばってしまう。

 マルコシアスの召喚は打ち消された。

 そしてコンマ数秒後、視界に入ったのは――大男二人を両腕で押さえていたイソマツだった。


「¡Hey(エイ)! ¡Hey! ¡Hey! 全力でかかってこいよ。こんなんじゃ、リハビリにすらならない……ねえ!」


 そう挑発してイソマツは、自分よりもはるかに大きな体躯(たいく)をした男二人を押し返した。

 バゴッ!

 イソマツの右手の筋肉が隆起してギプスが粉砕した。

 超人的な回復力である。右手首の粉砕骨折がたった18日で快癒するなど、普通ではあり得ない。


「あ……、あぐがが……」


 残る二人は、桐野の《オーバーグロウン・グレイトヴァイン》のつるによって絡め取られていた。


「ご、ごめん二人とも。助かった」


 賢治が頭を下げた。


「いーよ、これがわたしたちの仕事だから」

「¡Yo() también(タンビェン)!(そうさ!) てゆーか、のんびり話している場合じゃなさそうだよ!」

「――! 」


 イソマツに倒された二人が立ち上がり、桐野の呪文に拘束された二人はつるを引き千切っていた。

 どうやら、一筋縄にいく相手じゃないらしい。

 その背後には、同じように黒い革ジャンに身を包んだ大男たちが待ち構えていた。


「……若獅子隊。白銀衆には、カウンターデモやその他勢力の妨害に対抗するため、実力行使を行う部隊が備えられているってウワサがあるんだけど、どうやら本当のようだね……」


 少し頭が冷えた桐野がそう言った。

 若獅子隊に囲まれる賢治たち。

 賢治は敵の力量を見極めるため「《側算》!」と、マールボスの心眼鏡の相手の強さを図る機能を発動させる指示呪文を唱える。


 D級 D級 B級 C級 D級 D級 C級 E級 C級 C級


「こいつら、図体がでかいだけで魔術の腕はそこまででもねえ! 半分はD級で、10人に1人B級がいるかどうかだ!」

「賢治! 召喚に成功しなければ、一日の召喚回数に影響はない! もう一度、召喚なのだ!」


 現世が言った。


「《炎斬侯爵――》」

「《アブラカダブラ》!」


 だが、また革ジャンの一人がカウンターを唱えた。


「くっ! 《アブラカダブラ》!」


 賢治は対応する。勁路負担率25。

 だが、また別の男が「《アブラカダブラ》!」と唱える。


(だ、だめだ! どうやっても打ち消されてしまう!)


 賢治はどうすればいいのかわからなかった。

 召喚しようとしても、その都度別の術師に対応されてしまい、とても詠唱を成功させることができなかった。


「『ラリー・アドバンテージ対人数比例の法則』……」


 桐野がつぶやいた。

 賢治が「何だそれ?」と訊く


「現代実践魔術の戦いにおいて、勁路負担率は各個人一定で限界勁路負担率も同様だ。……そうである以上、術師のグループ同士で呪文の応酬が起こったときは、術師の数が多いグループの方が有利という法則だよ」

「何だって! それじゃあ、いくら個人の能力があっても集団の暴力には敵わないってことじゃないか!!」


 賢治は、悲観した声でそう叫んだ。

 するとイソマツが、いつになく諦念じみた声で言う。


「……何言ってんだよ、賢治くん。そんなもの、僕たちはいくらでも経験してきているじゃないか。――数が多い奴らが勝つ。それは汎人界でも術師界でも、同じなんだよ」


 絶望的な気分に、賢治は襲われる。


「そんな……。それじゃあ、マガツの連中が言うように、精霊術は、現代実践魔術は、多数派(マジョリティ)少数派(マイノリティ)を圧殺する仕組みでしかないってことになるじゃないか……」


 リチャードソンは、そんなことのために精霊術を提唱したのか。

 自分の信奉してきた哲学者の概念や原理が、少数派を虐げている仕組みに加担している。これほどの絶望が、他にあるだろうか。


「学問と社会的正義の議論は後にしな!! 来るよ!!」


 落ち込む賢治に発破をかけるように、桐野が一喝する。


「うおおおおお!!」

「死ねやガキどもおおおおお!!」


 目の前を見ると、革ジャンの大男二人がこちらへ駆け出すところだった。赤いオーラをまとっていることから、何かしらの付加呪文(アプリケート・スペル)をかけられていることが伺える。その背後には、杖を構える四人の革ジャンの姿があった。


「《スタン・フラッシュ――for two times》!!」


 桐野が二発の《スタン・フラッシュ》を唱える。


「《ベクター・チェ――」


 後列の杖部隊の一人が唱えとうとした。


「¡No(ノ・) molesta(モレスタ・), burro(ブーロ)!(邪魔だバーカ!)」


 だがイソマツが、詠唱しようとした術師の顔面と杖に火球を食らわせて、強引に詠唱を防いだ。

 桐野の《スタン・フラッシュ》は通され、その力場が赤いオーラの男二人に触れた。

 すると、炎があがった。

 だが、それ以外には何も起こらず二人の大男は昏倒した。


「防御呪文の《バーニング・オーラ》なのだ……。《オーバーグロウン・グレイトヴァイン》と〔バクチク〕対策のつもりであったが、無駄だったな。さあ賢治! 二人がスキを作るから、その間に召喚の準備に入るのだ!」


 イソマツが後列の杖部隊をかく乱して詠唱を強引に妨げ、そのスキに桐野が呪文を唱えて昏倒させたり、拘束させたりしている。

 現世の言うとおり、チャンスは今のようだ。


(そうだ……。今二人が示してくれたように、魔術の応酬(ラリー)だけが精霊術の全てじゃない! 何より今は戦いに集中しなきゃ!!)


 意を決してマルコシアスを再び召喚しようとした――次の瞬間だった。

 桐野とイソマツの身体が浮き上がった。

 

「ぐっ……!」


 桐野がとっさに《オーバーグロウン・グレイトヴァイン》を短縮詠唱する。ブロック塀や電柱につるが巻きつけられ衝撃吸収のハンモックを即行で生成し、受け身が取れないままの転倒から逃れた。


(緑色に光る力場……風術(エアロキネシス)か!?)

「二発の《サイコ・ブローアウェイ》の短縮詠唱(ショートニング)……間違いない、首領のご到着だ!! 全員姿勢を正して道を開けろッ!!」


 白銀衆の一人が叫んだ。

 すると、さっきまで無秩序に暴れていた革ジャン以外の白銀衆の団員は、皆一様に背中をまっすぐにして、列を作る。

 列と列の間を、銀色に染め上げたドレッドロックスを揺らした大柄な男が大股で歩く。


「グップフフ……、この腑抜けどもめ。ガキ四人相手に、何を手こずっているんだ。あぁん?」


 気味の悪い笑い方をあげつつ、サングラスの下のねちっこい目つきで睥睨(へいげい)しながら、男はつぶやいた。

 賢治は周囲の状況と男の傲慢な雰囲気から、その正体を一目で悟った。


(こいつが白銀衆首領、廣銀蔵人……ッ!!)


 賢治は思わず《側算》を開始する。


  戦闘力 A(攻撃 A- 体力 C 射程 A- 防御 A 機動 A 警戒 D)

  霊力 A 力場安定性 A 教養 D 技術 A 魅力 D 統率力 B


  総合評価 A級術師


 賢治と廣銀蔵人の目が合った。

 すると蔵人も、賢治と現世を窺うような目つきでにらみつけた。


「ゲーティアに変身するメスガキと、青い三角帽と青いマントを着たオスガキ……」


 そうつぶやくなり蔵人は、右手に持った伸縮式の杖が折れるんじゃないかというくらいに握りしめる。


「そうか……貴様らかあ!! 俺の甥っ子二人を可愛がってくれたのはああああッ!!」


 そして、怒りの絶叫をあげた。


「おい! 逆恨みも大概にするのだ!! 先に仕掛けたのは、貴様の馬鹿な甥どもの方であろう!」


 現世もまた怒り、反論をする。


「うるせえ!! おいてめえら、手出しするんじゃねえ!! 今から俺様がじきじきに、この二人へ決闘を申し込む!! お前らが勝ったら大人しく引き下がってやるが、俺様が勝ったらてめえらをこの場で丸裸にしてSNSに流してやるぜ!!」


 すると賢治と現世は、その申し込みを承諾した。


「望むところなのだ!! 甥ともども、その根性を叩き直してやるのだ!!」

「いいぜ……。オレたちの倍以上の年月をかけて(つちか)ったてめえの糞みたいな格律!! 一から十まで反駁してやる!!」

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