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同性愛者の先輩にグイグイ迫る男の娘のお話

一発ネタですが連載希望多かったら頑張ってみます。

「ずっと先輩の事が好きでした!よければボクとお付き合いしてもらえませんか!」

ボクは勇気を持って先輩に告白した。

今告白しないと先輩は卒業してこの学校を去って行ってしまうから。


「ごめんなさい、私男に興味ないの。

まぁあなたは顔立ちは可愛らしいからせめて性別が男じゃなければよかったのだけど。」


「そ、そんなぁ・・・」

ボクはガックリと項垂れた。

性別なんてどうやっても変えることなんて出来るわけないのに・・・


先輩が立ち去ったあとボクは少しの間ショックでこの場から動く事が出来なかった。


とぼとぼと歩いて家に帰っていると道端に本が落ちていた。


「ファッション雑誌・・・か。」

ボクは普段なら見ることのないその雑誌を手に取っていた。


そこに書いてある事がボクの今後を大きく変えることになる。


「時代の最先端、男の娘ファッション・・・?」

ショタと呼ばれていたボクが男の娘になるきっかけ、それがこの本だった。


「男の娘なら、先輩も振り向いてくれるのかな・・・」

他の人からすれば今のボクは血迷っていると言ってもおかしくないんだろうけど、ボクは何故かいけると思ってしまっていた。


------

ボクの名前は姫乃瑠夏(ひめのるか)高校1年生。


昔から名前が可愛いとか身長が低いとかでお姉さんに可愛がられる事が多かった。

嬉しいけど男扱いされていないのが少し悔しかった。

そんな時にボクが一目惚れしたのが先輩。


先輩の名前は白百合(しらゆり)まこ、生徒会の役員を務め、学校内の成績も上から数えた方が早いという超優秀な人で学校内からの人気も厚かった。


でも殆どの人が知らないであろう事、告白した際に知らされたまさかの同性愛者の告白。


ボクが女の子みたいになったら先輩の心を動かせるのかな。

------

「買っちゃった・・・」

ボクの前にはメイク道具の詰まったバニティバッグ。

蓋を開けると鏡が付いていてその鏡を見ながらメイクも出来るようになっている。


メイクのやり方を動画サイト、本などで調べ自分の顔を実験台にしていく。


最初は全く上手くいかずに悪戦苦闘した。


そしてボクの顔を家族に見せる訳にもいかずボクはSNSでコスプレイヤーとして活動を始めた。


想像以上に反応が良くボクは更に可愛くなれるように努力を重ねた。


それから3年後。


先輩の入学した大学、難関大学と呼ばれた大学にボクは入学する事が出来た。

メイクの練習、可愛い声を出す練習、そして勉強にアルバイト。

ボクは必死に頑張った。


コスプレをクラウドファンディングで支援してもらったので大学生活には少し余裕を持てるくらいの貯金もできた。


更に家族が難関大学に入れたご褒美代わりに仕送りまでしてくれる事になった。


ボクの作戦は完全に成功した。


あとは先輩を振り向かせるだけ。

先輩に彼女が出来ていない事を祈るばかりだった。


大学の入学式を終えたボクはサークル見学をしていた。

勿論服は完全に女性もの。

ボクの肩幅や身長は女性とほぼ同じ。

自分の身長の低さに感謝したのはこれが初めてかもしれない。


そして先輩の所属しているサークルを探し続けるも全然見つからない。

なんでだろうと思って一つ行っていないサークルを思い出した。


漫画研究サークルと呼ばれる俗に言う陰キャと呼ばれる人の所属するサークル。


中に入ると男性の姿は少なく意外にも女性が多かった。

勿論、先輩もそこにいた。


ボクはこのサークルに入る事に決めた。


「あ、あのっ!このサークルに入りたくて来ましたっ!」

ボクがそう言うと先輩がこちらを見た。

一瞬先輩の目がキラリと光った気がした。


「あら、いらっしゃい。

あなた・・・いや何でもないわ。」

「(この子も男目当てなのかしら・・・)」

先輩が何が呟いた気がしたけど聴こえなかった。


「このサークルは特に入るのに条件は必要無いわ、あなたは何をしたくて来たのかしら?」


「あ、あのボク実はコスプレイヤーとして活動してて、こういうサークルの方が合ってるかなって・・・」

「へぇ、レイヤーやってるの?名前は何て言う名前でやってるの?」

食い付いてきた!

これは脈ありかも!


「りゅかって言う名前です!」

「えっ?あなたが、りゅか、ちゃん?」


「えっ?知っているんですか?」

「あなた、本当に男、なの?」

そう、ボクは男の娘コスプレイヤーとして活動しているんだ。


「そうですよ!

そして、久しぶりですね、まこ先輩♪」

「な、なんで私の名前を・・・」


「3年前、先輩が言ったんじゃないですか、性別が違えばって。」

「ま、まさか。」


「そのまさかですよ先輩♪」

「嘘、男はむさ苦しくなる生き物、こんな風になる訳・・・」

先輩はボクの姿を見て慌てている。


「ボクは先輩のために努力してきたんです!

絶対振り向かせてみせますからね!」

「う、うぅ・・・」

先輩は頭を抱え始めていた。


ボクと先輩の戦いはまだ始まったばかり、絶対に勝ってみせるんだ!

面白かったら評価貰えると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] _( _´ω`)_ふぅ…
[一言] すごく面白かったです! 続きが欲しい
[良い点] 連載希望……と言いたいところですが手を広げすぎるのもなんだかなぁと思う次第です ご無理がないようでしたら…… [一言] 更新頻度より長く続くことの方が一読者としては嬉しいのです
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