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女騎士

学校である日の事

「エリス・バリスタ、居るなら出てきなさい!!」

その娘は突然やってきた。


そこに金髪の美少女が立っていた。

見覚えが無い、他のクラスの娘だろうか…


「私はキャサリン・パントリー。悪しき者からローラ・グラスハートを解放するために来たわ」

私は彼女何を言っているのかわからなかった。


キャサリンがローラに話しかける

「貴女がローラさんね」

「はい、そうですけど…」


「噂は聞いているわ、エリス・バリスタの極悪非道な振る舞い…さぞ辛い思いをした事でしょう!」

「でも、もう大丈夫、私は貴女を助けに来たのよ」

と言ってローラの手を握りしめた。


「は、はぁ…」

とローラも頭の上に、ハテナマークを3つぐらい浮かべている。


キャサリンは私に向かって宣言する

「エリス・バリスタ、貴女に決闘を申し込みます」


そこで選択肢が出た


- キャサリンの取った行動は? -

 1.白い手袋を投げつけた

 2.果たし状を投げつけた

 3.白いパンツを投げつけた


(とりあえず嫌がらせしておこっと)

私は3を選んだ


「エリス・バリスタ、貴女に決闘を申し込みます」

と言ってキャサリンは白い布を叩きつけるのだが、それはパンツだった


「えっ?えっ?」

キャサリンが顔を真っ赤にして動揺してる


遠巻きに見ていたクラスメイトがざわめいた

「あれってどう言う意味だろう」とか

「パンツがもらえるならぜひ決闘したい」とか

「今ノーパンなのかな」とか

色々な声が聞こえてくる


(えっ、皆の関心はそっちなの?)


学校には運動するために開けた土地があり、そこに2人は剣を持ち向き合って立っていた。

2人の間を、タンブルウィードが転がっている。


何故か立会人に選ばれたタカポンが、決闘の条件を確認する。

「えーと、敗者は勝者に絶対服従って事でいいのかな」


「ええ、そうね、2人とも契約魔法を受諾したから、逆らえな…」

「じゃあ始めるね、開始!」

(いや開始早いって、私のセリフ食い気味だったぞ)


タカポンは大雑把な性格らしかった。

何故か主人公は大雑把で鈍感と決まってるらしい。


キャサリンは剣の自信があるらしく余裕の態度を見せる

「魔法騎士の称号を持つ私に勝てると思う?降参するなら今のうち…」


私は適当に技名を叫ぶ

「エクス…カウパ、あ噛んだ…カリバー!!」

ほぼビーム兵器と思われる膨大なエネルギーが剣から射出され、地面を抉り、キャサリンの真横を通り過ぎる。


「くっ、殺せ!」

キャサリンは秒で心が折れたらしい。


私は別に聖剣で戦っていたわけではなく、ごく普通の剣から私の魔力を放出しただけだった。


私はサキュバスとの契約で魔力を供給してもらえる、通常の人間の30倍ぐらいの魔力を使えるらしい。

リリスはサキュバスでも魔人の格付け(クラス)を持っていると言っていた。


私はキャサリンに向かって言う

「決闘の約束は守ってもらいますわ」

契約魔法が発動し、私の手の甲に魔法の紋章が浮かび上がった


「貴女が私のマスターか」

と言ってキャサリンは跪いた。


「私は常に(マリーから)狙われているの、貴女には私の守護を命じます」

「マスターの仰せのままに」

キャサリンは承諾する。



ある日の放課後、すっかり帰りが遅くなってしまった。

「キャサリン、今日は待たなくていいって言ったのに…」

「いいえマスター、帰り道、私がお守りしなければ、だれが守ると言うのですか」


そんなやり取りをしながら下校をしようと校舎を出た時、夕闇の中に人影が見えた。


学校のグランドの中央に女の子が立っている。

制服を着ているのでウチの学校の生徒らしい、ただ普通と違うのは、右手に長い槍を持っていた事だった。


「マスター、気をつけてください、彼女から強力な力を感じます」


風切り音がしたと思ったら、キャサリンが抜刀していた。

カキィィンと音がして槍がはじかれ、くるくる回って、近くの地面に刺さった。


女の子が槍を投擲したのである。

「ほう、私の初撃を防ぐとは…」

感心したように呟いた。


キャサリンが私の前に出て剣を構える。

「おさがり下さいマスター、彼女は危険です」


彼女がゆっくりと近づいてくる

キャサリンは次の攻撃を警戒しつつ、彼女に向かって剣を構えたまま動かない。


その女の子はキャサリンの間合いの数メートル先で立ち止まった。

すぐに攻撃をしてくる様子はない、だが油断はできない。


お互い無言のままだったが、しばらくすると、女の子が話しかけてきた。


「あ…あの…」

「何?」


「槍を返してくれませんか?」

「え?」


はじいた槍が、地面に刺さったままだった。


「槍よ来い!とか言うと、戻るんじゃないの?」

「そんな便利機能ついてないんですけど…」


女の子は、はにかみながら言う、意外と可愛い。


「だから槍を返し…」

「駄目」

「ですよねー」


「貴女は何者なの?」

「訳あって真の名前は明かせませんが…」


ここで選択肢が出た。


- 槍を持った女の子は -

 1.ランサー

 2.槍使いの女の子

 3.槍マン


私は迷わず3を選ぶ


「訳あって真の名前は明かせませんが、私の事は槍マンとでも呼んでください」


「貴女、何を口走ってるのよ!」

とキャサリンがツッコミを入れた。


「今日の所は引き分けね」

「え?そうなの?」


謎の女の子は回れ右をすると、全力疾走で逃げて行った。



次の日の放課後、すっかり帰りが遅くなってしまった。

学校からキャサリンと一緒に帰ろうとした時だ


「槍マン、参上!」

「だから、言い方!」


昨日の女の子が再び立ちふさがった。


「ふっふっふ、今日は槍の師匠を呼んできたのよ!」

女の子の隣に、師匠と呼ばれた男性が立っていた。


「弟子が世話になったみてぇだな…」

くるくると槍を回して、槍の穂先をこちらに向けてピシっと構えた。

「魔槍、ゲイ・ボルグだ、コイツからは逃げられねぇぜ」


「何者!」

とキャサリンが叫ぶと


「真の名前は明かせないが、ゲイ・ボルグの使い手…」


ここで選択肢が出た。


- 槍を持った男性は -

 1.ランサー

 2.クー・フーリン

 3.ゲイの男


私は迷わず3を選ぶ


「真の名前は明かせないが、ゲイ・ボルグの使い手、ゲイの男とでも呼んでもらおう」


「あなたも何を口走ってるのよ!」

とキャサリンがツッコミを入れた。


ちなみに昨日の槍を返したら、そのまま帰ってくれた。

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