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悪役令嬢ですもの

階段の踊り場でアリエルに声をかけられた

「エリス、ローラがどこに居るか知らないかい?」


「上階に御用があると言う事でしたので…」

と言いかけて、ローラが階段を下りてくるのに気付いた、踊り場からローラを見上げる形になるのでスカートからパンツが丸見えである。

(今日の下着は白地にブルーの水玉なのですね…)


「ちょうどローラさんがいらっしやいましたわ」

「ああ、そうみたいだね、ありがとう」


「やあローラ、今日も良い天気だね、君に話があるんだ」

会話のきっかけに天気を持ち出したアリエルだが、今日は曇り空である。


「外は曇り空よ、真面目なアリエルが冗談を言うのも珍しいわね」

とローラに返される。

(この天然娘、会話デッキを潰してしまった、そこは察してあげて…)


アリエルが窓の外を確認すると、確かに曇り空だった

「あれ?ローラが階段を下りてきた時、眩しい光が見えたから、快晴だと思ったんだけどな」


私はこの状況にふと違和感を覚えた、もしかして…


私はローラに声をかけた。

「ローラさんバンザイしてもらえるかしら」

「えっ?なんで?」

「いいから」

「こ、こうですか?」

ローラがバンザイをしてくれた


私はローラの上着の裾に手をかけると、全力でめくりあげた。

ローラはブラをしていないので、豊満なバストが露わになる。


「きゃああああ」

とローラの悲鳴


「君は一体、なにをしてるんだい」

とアリエルもオロオロと動揺している


「アリエル、ローラの胸はどうなってる?」

「な、何を突然…」


「いいからローラの胸が、()()()()()()()()教えてちょうだい」

「え?、星形のニップレスをつけていて……んー、逆光で良く見えない…」


実際にはローラは星形のニップレスなんてつけていない、乳首をさらけ出していたのだ。

私は確信した、認識阻害の魔法だ、つまりアリエルは男なのである。


クラスの男子が噂話をしている

「ローラがまた()()()()()に絡まれたらしいぜ」

「なんでも階段の踊り場で、ローラを裸に剥いたらしいぞ」

(わー、何か違う方向に誤解されてるー)



次の授業は体操だったので

「女の子の日なんですぅー」

と言ってずる休みをした。


悪役令嬢ならば、悪役令嬢としての役割を演じてみせましょう。

体操の授業中、私はこっそり女子更衣室に侵入した


- ローラのロッカーをみつけた。どうする? ー


 1.制服をナイフでズタズタに切り裂いてゴミ箱に入れる

 2.制服を隠して困らせる

 3.制服に顔を埋めスーハースーハーする


ヒロインに対する意地悪イベントである。

当然、私は迷わず1を選ぶ。

私は、不敵な笑みを浮かべてローラの制服を切り裂き、ゴミ箱に入れたのだった。


体操の時間が終わり、ローラが更衣室に戻ってロッカーを開けると、あるはずの制服がなくなっている事に気が付いた。

「私の制服が…無くなってる…」


私はそんなローラに声をかける。

「くっくっく、お困りのようねローラさん」

「どうして貴女がここに?」


「今頃、貴女が困っている頃だと思って見に来たのよ」

「そんな、まさか貴女が…」


私は、ゆっくりとローラの前に歩み寄り、ローラに新しい制服を手渡した。

彼女はキョトンとしている。


「貴女にぴったりなサイズでオーダーメイドで作らせましたの、差し上げますわ」

「えっそんな…宜しいのですか?」

「ええ、あんな恰好でうろつかれるよりマシですもの」


サキュバスのデータによりサイズを全て把握してる私は、彼女にぴったりな服を用意する事なんて簡単だった。

下乳どころかおヘソも見えないちゃんとした制服になっている。


新しい制服に着替えたローラは、以前のような雰囲気からガラリと変わり、何処から見ても正統派美少女ヒロインになったのだ。

(ふーこれで男子のいやらしい目からローラ守る事ができた、私グッジョブだわ)


なんか主人公の男の子がローラに上着をかけてあげるイベントが潰れたみたいだけど気にしないでおこう。


クラスの男子が噂話をしている

「ローラがまた()()()()()に絡まれたらしいぜ」

「ローラの制服をズタズタに切り裂いてゴミ箱に入れたらしいぞ」

「うわっやべー奴じゃん」

(わー、また何か違う方向に誤解されてるー)


どうも私に対して主人公補正がかかって好意を持つのは女の子だけらしい、男の子からはちょっと引かれていた。

(ああ、前世でも、異世界でも男性と無縁の人生を過ごす事になるとは…)

誤字だらけなので修正しまくっている最中です。

改稿しても追記はありません。

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