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学園生活

クラスの男子が噂話をしている

「ローラって娘が()()()()()に目をつけられたらしいぜ」

「登校初日に人のいない所に呼び出して、お前の乳が気に入らないって因縁つけたらしいぞ」

(わー、何か違う方向に誤解されてるー)


この学校に通って一週間が過ぎた頃、気付いた事がある。

女子生徒のガードが異常なほど甘いのだ、日常的にスカートから下着がチラチラ見えすぎなのであった。


あと、エッチなイベント、つまりラッキースケベが頻繁に起きる。


誰もいないはずの教室のドアを開けると知らない女子生徒が生着替えをしていたり


突然風が吹いてスカートがめくれあがったり


女の子とぶつかって転倒し、もつれあっておっぱいをモミモミしていたりすることがあった


(私が男性だったら嬉しいイベントなのかな…)

遠くを見るような目でため息をつく


たとえば女の子同士で、片方の女の子が後ろからおっぱいを鷲掴みにするのを、スキンシップと称してストーリーに組み込んだりするけど、現実でやられたら蹴り飛ばされるだろう、あんなのは創作の中だけだ。


とぼんやり考えながら黄昏ていると、突然後ろから私のおっぱいを鷲掴みにされた。


「スキンシップ、スキンシップうぅー」

振り返らなくても声でわかる、マリー・カトラリ、私の幼馴染だ。

クラスは違うが同じ学年である。


「ちょっとマリー……やめ…あぁん…」

乳首をつままれた、同性なのでエッチなテクニックはかなりのレベルである

「嫌よ嫌よも好きのうち」

「だ…だからやめ…ん…くぅ」

「よいではないかよいではないか」


「いい加減に…しなさい!!」

マリーの腕をサブミッションでキメつつ、頭に足をひっかけ地面に顔面から叩きつける

ビキビキビキと言う音と共に床に亀裂が入り、教室が少し揺れた。


「猛虎帝王完了!!」

そう言うと背景に漢字で技名が出た

東洋で最強と言われている格闘術の技なのである。


マリーには物理攻撃無効の魔法がかかってるからダメージは無い…そうダメージは無いのですよ、首の角度がちょっとおかしいけど。


クラスの皆が遠巻きにしてザワついてる

(いや、被害者は私だよね)


マリーが復活してから話を聞いてあげていた。

丸太に括り付けられて川に流され、最終的に海に流れ着いたマリーは、帰巣本能をフルに発揮し一週間ぶりにこの地に戻ってきたらしい。


「はい、これお土産」

とマリーから、南国のお面っぽいものを渡された。


どこまで流されたのだろう…そう言えばちょっと日焼けしてるし…いや、聞かないでおこう。


日焼けしたマリーは健康的な魅力を放っていた、異常な行動さえしなければ美少女なのである。



学校の広場にあるベンチで休憩していると、私の目の前を同じクラスの女の子が通り過ぎる所だった。


アリエル・シーモアと言う名前の美少女で、男子の人気はヒロインのローラと互角という人気ぶりだ。

気にはなっていたが、まだ一度も会話した事がなかったので、ちょっと好奇心を持った私は彼女に話しかけてみた。


「アリエルさん、どらへ行かれるのですか?」

「誰かと思えばエリスか、第二資料室へ行く途中さ」


「君が僕に話しかけてくるなんて意外だな」

(僕っ娘、キター)


「エリスは男の子には人気が無いけど、女の子からは人気だよね」

「まぁ、それで困る事も色々あるのですが」


「そうかなぁ、僕から見れば羨ましいよ」

(嫌味かー、嫌味なのかー、おいー)

「殿方に大人気の貴女から、そのような事を言われても嬉しくありませんわ」


「あはははは、僕は男の子には興味無いけど、女の子は大好きだからね、今の僕は素直に君が羨ましいのさ」

アリエルが、カラカラと笑う

(僕っ娘の百合属性でしたかー)


「いつか女の子にモテるコツを伝授してくれたまえ、それに…」

「僕は君にも興味がある」

そう言うとウインクしてくれた

(くっ、この天然の破壊力。美少女のウインク、プライスレス)


突然

「取っちゃだめー!!」

と声がして、後ろからおっぱいを鷲掴みにされた。

マリーである。


「がるるるぅー」

とアリエルに向かって威嚇している。


「猛虎帝王完了!!」


アリエルは、私と、地面にめり込んだマリーを見て言う

「2人はとっても仲良しなんだね」


「いえいえ、お見苦しい所をお見せ致しました…少々(マリーを川に流すと言う)急用ができましたので、失礼させて頂きますわ」

そう言うとマリーをズルズルと引きずりながら、その場を後にした。



ふと気になった事があったのでリリスに問い合わせ中。

「アリエル・シーモアのプロフィール?まだ非公開ね」

「攻略対象キャラじゃないって事?」


「いいえ違うわ、一度エンディングを見ないと、攻略ルートが解放されないキャラと言えばわかるかしら」

(あー、そう言う事なのね…)

何か秘密を持ったキャラとかによくあるパータンだ。

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