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朝の出来事

朝日が窓から差し込んでいる。いつの間にか寝てしまったらしい…

気が付いたらちゃんとベッドで寝ていた。


「昨日は・・・夢だったのかな…」

そう言ってベッドから上半身を起こすと、なにや手に柔らかい感触が伝わってきた。


「あぁん」と声がして良く見ると、全裸の美少女が隣で寝ていたのだった。

私は右手で全裸の美少女の胸を鷲掴みにしている状態だったが、同性なので極めて冷静だった。


これが主人公に起きるイベントなのね…

確かこの娘には見覚えがある。名前はマリー・カトラリ、幼馴染の女の子だった。


この娘のブロフィールが頭の中に流れ込んでくる、どうやらサキュバスとの契約は夢ではなかったらしい。


選択肢が空中に浮かんでいる


- 朝起きたら幼馴染の女の子が全裸で寝ていました、どうする? -

 1.シーツをかぶせてあげて紳士的な対応をする

 2.えっちなイタズラをしちゃう

 3.簀巻(スマキ)きにして川に流す


私は迷わず3番を選んだ


突然ドアがバンッと開いて黒ずくめの女性SPが前転しながらなだれこむ

「ターゲット確保!」

そう言って全裸のマリーをグルグルと簀巻きにして部屋の外へ引きずって行った。


その後、遠くで水に何か落ちる音がして「あーー」と言う声が遠ざかって行き静寂が訪れる。


サキュバスのデータによると、マリーは冷たい態度を取ればとるほど好感度が上がる特殊なキャラクターだったのだ、回答としてはこれが正解だったのである。


しばらくして妹のミリアが私の部屋に訪れた。

「おはようございます、お姉様、朝食にいたしましょう」


ゲームの性質上ナイスバティな女の子キャラクターの中でミリアは安心安全な小学生のロリっ娘である

私にも懐いているし、見てて癒されるわ…


「あの泥棒猫、またお姉様のベッドに侵入したのですね…」

とミリアは忌々しそうに言う、そして

「今回はちゃんと丸太に括り付けて流しましたの、海に出でるまで流れていくはずですわ、お姉様」

と告げた


「それなら2~3日は持ちそうね」

しばらくは平穏な朝が迎えられそうで安心した。


「お姉様、泥棒猫のせいで少々お時間が押しております、お早めに朝食を」

「ええ、今行きます」


登校初日に遅刻するわけにも行かず、簡単に朝食を済ませると、学校に向かった。

上級貴族が全力疾走するわけにも行かないので優雅な早歩きと言ったところ。


慌てると危ないのは前世で経験してるものね。


時間を気にしながら曲がり角に差し掛かると突然、向こう側から走ってきた男子生徒とぶつかりそうになった。


私はとっさに反応する、相手の腕を掴んで足払い、掴んだ腕をくるりとひねって重心を崩すと、男子生徒が空中で1回転して地面に転がった。

(危ない所だったわ、出会い頭にぶつかって私のエッチなCGを回収される所だった)


ちなみにこんな選択肢が浮かんでた


- 曲がり角で男の子と女の子が出合頭にぶつかったらどうなる? -

 1.女の子は尻もちをつき、パンツを見られちゃった

 2.もつれあって男の子が女の子の股間に顔を埋める

 3.女の子が当て身投げをする


ちなみに男子生徒を見ると前髪が長くて前が見えないぐらいの長さだった、たぶんキリトである。

ついでに何かのイベントのフラグを回避したらしい。


「急いでいるので失礼」

と私はその場を後にした。

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