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頑丈チートで異世界最強!  作者: 瀬戸くろず
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恋愛小説を描きたいのですが、難しいですね。

38


前回のあらすじ

 シルクちゃんとの買い物デート




「さて、いよいよか……」


 まだ人もまばらな薄暗い早朝、おれはギルドの前に立ち、そう言葉を漏らした。何故おれがこんな時間にここにいるのかというと、もちろんただ早起きしたわけではなく、試験のためだ。


 ランクアップ試験。


 いよいよ、この時がやってきたのである。この日のためにおれは普段あまりやらない冒険者に必要な事前の準備を入念に行った。バックには食糧だけでなく、ロープや薬草、ポーションといった、様々な道具を詰め込んできた。


 この前の時みたいな失態はしない。テントとかテントとかテントとか。もちろん夜営用のテントも準備は万端だ。


 さて、確か今回のランクアップ試験の内容は《ハチミツ採取》だったな。何だか字面だけ聞くと遊びに行くみたいだが、これは歴としたギルドからの試験だ。


 まぁ神様チートがあるおれは大丈夫だと思うが、一緒に受けるという奴はどうなのかはわからんな。男とかだったらどうしよう。良い奴だったら良いけれど、基本的に冒険者ってのは荒っぽい奴が多いいからなぁ。


 何であんなに他人に対して当たり散らせるのがよくわからん。後々のことを考えていなさ過ぎである。改めた方がいいと思う。これから一緒に試験を受けるわけだから良い奴だったらいいなぁ。


 ちなみに荒っぽくても美少女や美女であれば、何も問題はない。寧ろ問題カモンって感じだ。美少女や美女の問題を解決できるのは迷惑じゃなくて光栄の極み。こちらから無理やりにでも解決しに行く所存である。男の迷惑は迷惑千万だが。


 と、まぁここでぐだぐだ考えていても仕方がない。ギルドの観音開きの扉を開き、おれは中へと足を踏み入れる。


「あっ、マナブさんです」


「おっ、ミミカちゃんじゃないか」


 ギルドに中に入ってすぐ、何やら分厚い本を抱えているネコ耳美少女のミミカちゃんと出会った。朝からこんなにかわいい茶髪ネコ耳美少女に会えるとは……。これはランクアップ試験も幸先が宜しいな。ありがたやありがたや。心の中で手を擦り合わせ、拝み倒す。


 ミミカちゃんはおれの方を向くと、微笑し、


「今日はランクアップ試験なのですね、頑張ってくださいです。応援してますです!」


「あぁ、ありがとう」


 ミミカちゃんは、首を軽く傾げ、にこっと笑った。いやぁ、美少女に応援されてしまったよ……。美少女からの応援はこうなんかぐっとくるものがあるな。胸の内から気力が湧き出るというかなんというか。まぁとにかく最高って事だ。間違いない。ソースは今のおれ。


「重いだろう? おれが持つよ。どこまで持っていくんだ?」


「いえっ! そんな悪いです! 大丈夫なのですよ! マナブさんはこれからランクアップ試験があるんですからっ!」


「いやいや、女の子が重たいものを持っているのを黙って見てるなんて出来ないからさ」


 ミミカちゃんから、少し強引に分厚い本を取り上げる。取り上げる際に軽く手を触れたが、しっとりもちもちとしていた。しかもやっぱり美少女に近づくと仄かないい香りがおれの鼻を喜ばせる。最高だぜ!


 ミミカちゃんは最初は申し訳なさそうにしていたが、優しくされたのが嬉しかったのか、笑顔でお礼言った。


「ありがとうございますです、マナブさん」


「いやいや、このくらい気にするなって」


 おれとミミカちゃんは二人ともなって、ギルドの受付の窓口の中へ入る。すると、他の受付嬢達から挨拶をされたり、色々と声をかけてもらえる。


 いやぁ、このギルドへ毎日毎日通った甲斐があったなぁ。キチンと依頼をこなし、気味悪がられないよう、にこやかに話しかけ、時には差し入れを受付嬢達、人数分持ってきたり、色々と努力した甲斐があったぜ! そのおかげで、こんな美女美少女達から気軽に挨拶してもらえるなんて。最高だぜ! 異世界!


 ミミカちゃんが担当している受付の窓口までやってきたところで、ミミカちゃんから「ここに置いてください」と指令が下る。イエッサー。あ、ちがった、イエス、マム。だった。


「ありがとうございますです、結構重かったので助かりましたです」


「いや、気にするな。今度から何か重いものを持つことがあったら、おれを呼んでくれて構わないからな」


「ふふっ、その時はお願いしますです」


 口元に手をあて、笑うネコ耳美少女の可愛さたるやいなや。思わず見惚れてしまった。幼さの中に妖艶さが入り混じる。そういった笑顔であった。やばい……………………おれの中の狼が……本能が……耐えろ……。よし、こうゆう時は母親の裸体を思い出すんだ! はい! 想像! 一、二、三……ポカン。マナブはエロい気分ではなくなった。よしこれでモーマンタイ。


「時間的に人が増えてくるのは、まだ先なので少しお話ししませんです?」


「あぁ、おれも結構早めにきたから、まだ時間はある」


 ミミカちゃんからの誘い、断る理由など皆無、勿論お話しさせていただきます。


「マナブさん、今回のランクアップ試験なのですが、場所はスクロースの森というのは聞いていますです?」


「あぁ、それは聞いているぞ」


「では、その森のモンスター達の弱点とかは知っているです?」


「……いや、それは知らないな」


 おれには神様チートがあるから、そういう事は一切調べていなかった。おれ一人であれば全然どのようなモンスターがいようと、問題ないが、他の冒険者がいたりした場合、弱点や特徴、特性、生息地、などなど知っておいた方が良いのかもしれないな。


 ただただ倒してはいおしまいっていう依頼なら問題ないが、そうでなかった場合、困ったことになるからな。様々な知識を学んでいき、腕力だけでなく、知力でも大きく成長しろというミミカちゃんのお達しなのかこれは。


 と、おれが妄想劇場を開いていると、


「そこで、これなのですっ!」


 バーーーーーーーン!!! 

 っと、先程の分厚い本を小さな手で叩いたミミカちゃん。バーーーーーーーン!!! とは表現したが、あくまで演出で実際のところはペンって感じだ。


「この分厚い本はまさか……おれのために?」


「なのです! 私がご用意させてもらいましたですっ! 受付嬢としてマナブさんの補助をするのは当然なのですっ! いろいろと本を探しのに手間取って遅くなってしまったのですが……」


「いやいや、そんなことないって、用意してくれただけありがたいぞ? 助かるよ、ミミカちゃん」


 ミミカちゃんが、おれのために用意してくれただけでもう、おれは涙腺が崩壊しそうだった。このようなネコ耳美少女が自分のために時間を割いてまで、頑張ってくれたこと、それだけで嬉しさが込み上がってくる。


 それからおれは、ミミカちゃんの隣で、ミミカちゃんおすすめのスクロースの森について書いてある本をミミカちゃんの解説付きで、一緒に時間まで読み耽った。













「ところでマナブさん、今回の試験なのですが、もう一人一緒に受ける方がいるのです。お会いになりましたですか?」


「……いや、会っていないと思うが……」


 ミミカちゃんの受付の窓口でおすすめ本を読み漁ったおれはミミカちゃんの声で顔をあげる。時間的にそろそろか? ランクアップ試験の始まりは。


「そうなのです? あの方は結構このギルドでは有名人なのですよ? Dランクではかなり有望な方なのですが……少し、その言動と言いますか……ちょっと不思議な方なのです……」


 ネコ耳を伏せたミミカちゃんがかなーり言いづらそうに、その有望なDランク冒険者の事を説明する。何だかそれを聞いただけでめんどくさそうな匂いがぷんぷんした。はあ、これから徒歩で片道三日かけて、スクロースの森へ行かないといけないのに、そんな煩しそうな奴と一緒とかまじ億劫この上ない。


「……………………そうなのか? おれは毎日ギルドへ顔を出しているのにそんな奴には会ったことがないぞ?」


 もしかしたら、見た事はあるかもしれないが。おれが特に変な奴と思っていないだけかもしれないが。


「……多分、会えばすぐにわかると思うです。なんと言っても目立つ人ですから。いつもいきなりギルドの扉をバーーーーーーーンって開けるです、バーーーーーーーンって、そしておおごえで────」


 ミミカちゃんが可愛く観音開きの扉を両手で開ける仕草を真似しているが、可愛すぎて見ててなんか和んだ。癒しをありがとう。


 バーーーーーーーン!!!!!


「んなぁーーーっははっ!! 今日は私にとって晴れの舞台! ここにいる全員! 感謝することね! 私の栄光への道の途中を拝める事をね!!!」


 おれがミミカちゃんで癒しを感じていると、ギルドの入り口の方から先程ミミカちゃんが言ってた通り、バーーーーーーーンっと扉の開く音がした。そして以前聞いたことのあるおおごえ……これはもしや……………………?


「……噂をすればなんとやらです。マナブさん、あの方が今回一緒にランクアップ試験を受ける現在Dランク冒険者のレンさんです」


 おれと一緒にランクアップ試験を受ける冒険者はまさかの赤髪灼眼ツインテールのフラッチェことレンちゃんだった。


 

5秒、時間をください。


少しでも面白いと思いましたら、


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をよろしくお願いします。


作者のはげみになります。

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