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前回のあらすじ
シスターシアンと初めてあったよ
しかし、シスターシアンの大きな男の夢が詰まっている膨らみはやばいな、今テーブルに手をついて前屈みになって此方に顔を向けているのであまり堂々とみることができないが、彼女のホルスタイン級のおっぱいが重力によってたゆんっと下へ向かって形を変えている。
何を食ったら、こんなに豊かな身が実るのだろうか? 謎である。
「そうだ、一束大銅貨八枚で毎月五十束お願いしたい」
「……しかし、お話は嬉しいのですが……何故そのような高い値段で買ってくれるのですか? 正直に申し上げて、ヨドシダ草にそれ程の価値があるとは思えないのです」
「いや、何。そのヨドシダ草のお陰で救われた奴がいる。たまたま依頼に行く前にマリーから買ったんだが、それでおれの大切な友人の祖母を助けることができたんだ。いわゆる感謝の証ってやつだよ。言葉だけじゃなく形でも感謝したくてな」
「……そうだったのですね。私達が育てた薬草が役に立ったのであれば、これ程嬉しいことはありません」
ソファーへと、腰を下ろしたシアン。嬉しさが極まったのか少し目元を拭っている。おれはそれを眺めながら、カップへと手を伸ばす……が中身はすでに空になっていた。美味しすぎて全部飲み干してしまったようだ。それに気づいたシスターシアンがお代わりを勧めて来る。
「あっ、お代わりがありますのでもう一杯どうぞ」
「あぁ、ありがとう。いただくよ」
ティーポットを持ち上げ、おれのカップへと注ぎ込もうと腰を上げた次の瞬間、
「きゃっ!」
彼女の胸が重すぎたのかバランスを崩し、おれの方へと向かって転けそうになる。このままではカップが壊れたり、紅茶が溢れたりと大惨事の予感である。
おれは素早くシスターシアンのポットを持つ手を優しく受け止め、もう一方の手で体を支えた。ふぅ、何とか災難は去ったようだ。
しかし、なんだろうか? 受け止めたは良いが少し抱き合う形になってしまった。間近に見えるシスターシアンの表情はリンゴのように真っ赤に染まっている。おれと視線が合うとスッと斜め下にそらし、何やら恥ずかしがっているようだった。
それにこの距離だと、女の子特有の良い香りがおれの鼻腔をくすぐる。女性というのはどうしてこんなにも良い香りがするのであろうか? 女性の身体は神秘のベールで包まれているようだ。
「す、すみません……受け止めていただいて……」
「いや、礼には及ばない。女性を助けるのは男として当然のことだ」
シスターシアンは改めて、おれのカップへと慎重に紅茶を注いでくれた。今度は倒れなかった、ふぅ良かった。でも、また倒れてくれても良いと思ってしまう自分がいた。彼女から注いでもらった紅茶に口をつける。
と、彼女はパンっと手を叩くと、
「そういえば、ちょうどお菓子を作ったところでした。子供達のお手製なので是非とも食べていってはくれませんか?」
ほう、子供達のお手製とな。これはまた……。そういえば、マリーがパン作りやお菓子作りをしていると言っていたな。
「あぁ、頂こうかな」
しかし、お菓子とはまたすごいよなぁ。、お菓子を売ったりして生計でも立てているのだろうか? おれも一緒に作れたりしないだろうか? 子供達に囲まれながらお菓子作りとかめちゃ楽しそうだ、おれ子供好きだし。
しかし子供が好きっていう言葉は、使う人によって色々と問題発言になるような風潮はやめて欲しいものだ。純粋に子供が好きなだけであっておれは全然そういった意図はないというのに。
そんなこんな考え事をしていると、シスターシアンは立ち上がり、扉の方へと向かった。だが二、三歩歩いた時点で何もないのにも関わらず、ベシャッとこけた。なんというドジっ子……。
「あう……」
鼻先を少し赤くして唸っているシスターシアン。どうやら転けた拍子に軽く打ったようだ。涙目になっていて鼻先を手で押さえていた。
「……………………」
こんなにも見た目清楚な美女がドジっ子だと思うとまた感慨深いものだな。おれとしてはドジっ子というものは、自分に実害のないドジであれば全然問題はないと思っている。勝手に転ぶとかな? 実害のあるのは例えば、トレンチに乗ったコップに入った水をぶちまけて来たりとかかな? まぁとにかく見る分には全然問題がないって話だ。
「……すみません、お見苦しいところを……」
「……いや、鼻を打ったようだが大丈夫か?」
「はい……少し痛みますが、このくらい平気です、ご心配ありがとうございます。では私はお菓子を持って参りますので……」
「あぁ、気をつけてな」
転けたことが恥ずかしいのだろう。顔を紅潮させ、鼻を抑えながら出て行った。
待つこと数分。
ガチャっと扉から出てきたシスターシアン。両手にはトレンチを持っている。どうやらその上にお菓子があるようだ。シスターシアンは、今度は特に転ぶようなことはなく、テーブルへお菓子を置くと、見た目ワッフルのようなものを皿の上に乗せ、おれの前に差し出した。
「お待たせしました。これがうちの子供達が作ったお菓子です。今ちょうど焼き立てがありましたので、お熱いうちにどうぞ」
「あぁ、いただくよ」
さっきも言った通り、見た目ワッフル。微かに香る甘い匂いがとても食欲をそそる。手に取ってみると、若干硬めな印象だ。フワフワとはしていない。日本で食べたワッフルとはやっぱり違うのな。まぁ、当たり前だが。
一口食べてみる。
すると、口の中に微かな甘みが広がる。ほほぅ、この世界に来て初めて食べた甘いもの。これはまたなんともいえない。結構美味しいな。でもなんだろう、甘みがまだまだ足りないんだよな。物足りない。おれは日本での味を知っているからだろうなぁ。
しかし、このお菓子何つったっけな……あぁゴフールか、確か。もっと甘味を出す為にハチミツをかけて一緒に食べたいな。きっと美味しいだろう。ランクアップ試験が楽しみになってきたぞ。
「美味しいな……これはどんな材料を使っているんだ?」
「お口にあって良かったです。材料は小麦粉に卵黄やバターとかですね、あとは少量ですがハチミツなどが入ってます」
「そうか、だから甘いんだな」
「甘いものはお好きじゃなかったですか?」
「いや、そんな事はない。むしろおれは甘いものが食べたかったんだ。ありがとうな」
「いえいえ、とんでもございません」
手を軽く振り、謙虚さを見せるシスターシアン。彼女のその遠慮がちな表情は、何か見ていて人を和ませるような表情だ。紅茶を飲みながら、お菓子を食べ、美女を眺める。なんて素晴らしいティータイムなのだろうか。このまましばらく眺めておこうかなぁっと考えていたら、トントンっと扉をノックする音が聞こえた。誰だろうか?
「……すみません、少し見てきます」
「ん、あぁ」
シスターシアンは、立ち上がり扉に手をかける。扉が開くとそこにはちんまりとしたマリーより小さい女の子がいた。手には身体の半分ほどもある大きなクマのぬいぐるみを持っている。
「どうしたの、カレン? 今はお客様が来ていらっしゃるので、ここには来てはダメだといったでしょ?」
「……………………」
カレンと言われた幼女、いや美幼女は無言でシスターシアンを見上げると、視線をおれの方へと向ける。新緑色の瞳がおれを射抜く。何やら居心地が悪い気がしてきた。
美幼女カレンは、パールグリーン色の長髪をもふもふと揺らしながら、おれの方へとトコトコとクマのぬいぐるみを引きずりつつ、近づいてきた。
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