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前回のあらすじ
胸はなくとも、胸を張って生きている。
「……因みに、一つの意見として聞きたいのだけど……あんたは大きい胸と小さい胸、どっちが好きなの?」
「それは胸は大きいに越したことはない」
「っ! や、やっぱりあんたも結局大きい方が好きなんじゃない!!」
「まぁ待て、そう興奮するな。大は小を兼ねるという言葉があるだろう? 胸だってそうだ、やはり大きいに越したことはない、越したことはないが……しかし重要なのはそれだけじゃないんだ」
「……………………それだけじゃないってどういう事よ?」
「《感度》も大切ってことだ」
「……感度?」
いやぁ、この子の貧乳に対するコンプレックスはすごいなぁ。ちょっとでも巨乳を擁護するような発言をしたらすぐに噛み付いてくる。怖い怖い。でもその反応が少し面白くなってきている自分もいることは確かだった。
しかし、先ほども言った通り、胸は大きさだけが全てではないのだ。おれが思うに《感度》が重要だとおれは睨んでいる。何故なら例えどれだけ大きなおっぱいでも、触れた時何も無反応だと触れている側からしたら、この触れ方で本当に良いのだろうか? と疑問を抱かせる危険性がある。
それに比べて、感度がいいおっぱいだと触るたびにピクッと反応があると此方としても毎回触るごとにしっかりと反応が返ってくる。人間は自分のやったことに対してすぐにフィードバックが戻ってくる方が楽しめると言うものだ。
おれの感度が大切という言葉に何やら考え込む仕草をしている赤髪ツインテール。すると何かに気づいたように心配げな表情を浮かべる。
「……で、でも感度って言われても、よくわかんないわよ……」
「まぁ、それはそうだろうな。自分で胸を触っても、なかなか感度っていうのは分かりづらい」
「じゃあ、誰かに触ってもらう……………………とか……?」
「それしかないだろうな」
それしかない……わけがない。自分で言っていてそう思った。というかレンちゃん、他人に触られてもいいのか? 胸をだよ? 危機管理薄くない? おれはそういうの良くないと思うな。あ、でもおれにだけだったらいいんだけどね、全然。
さて、何やら思案顔のフラットチェスト。整った眉がぐむむっとよって悩んでいるっぽい。美少女はどんな顔をしても美少女だから困ったものだな。やれやれここはおれが助け舟(泥舟)を出してやるか。
「フラッチェ、おれなら決してイヤらしい気持ちを持って触ったりしないぞ?」
「だからフラッチェ言うなっ! ……本当に?」
「あぁ、本当だ」
「……………………むぅ」
ところでイヤらしくなく女性の胸を触るという極地に至っている人なんているのだろうか? いやいない! それは最早、男として色々と終わっているのではなかろうか? 女性の胸というのはとても神秘的だ。男性にはないものである。人は自分にないものを求める傾向にある。だから男性は女性の胸に憧れと羨望の眼差しを向けるのだ(ただし、向すぎると牢屋にぶち込まれるぞ! 要注意だ!)
と、れんちゃんを放置していたが、もじもじとまだ悩んでいた。これではラチが開かない。ここはおれが正面突破するしかないようだな!
ぴとっ、と服一枚越しにフラットチェストに正面から手を触れる。
「え?」
「……………………」
う、うーん? 手に触れた感じだと若干、ほんとに若干膨らんでいるかなぁ、という感じだ。いや、でもこれほんとに微かに、んまぁ、あるな。としか思えなかった。
いや、ここで諦めてはいけない。今の現状はおっぱいへと手をおいただけだ。もう少し手を動かしてみよう。レッツチャレンジ。
おれはレンちゃんのおっぱいに手を当て、しかと触診をする。布越しとはいえ、美少女のおっぱいだ。やはり興奮は否めなかった。
レンちゃんはというと、おれにおっぱいを触られてからというもの、借りてきた猫のように顔を真っ赤にし黙ってしまった。さっきまでキャンキャン吠えていたのが嘘のようだった。
レンちゃんが特に何も言ってこないので、おれはしばらくフラッチェを撫でながら、その感触を楽しむことにした。うーん、小さなおっぱいでもやっぱり楽しみ方次第だな。
「……ん」
と、おれが手を動かすたびにレンちゃんはピクピクといい反応を示してくれる。……なんだろう、この姿のレンちゃんを見ていると、いけない気分なってくるぞ。いかんいかん、心頭滅却心頭滅却。
ふぅ、それにしてもレンちゃんのおっぱいは平たいな。しっかりと触って確認しているがやっぱりまな板だった。だが本当のことでも言っていいことと悪いことがある。完全に平たいおっぱいだとわかっていても、ここはあえて優しい嘘をそっと足してやろう。
「ま、まぁ確かに少し膨らんでいるな。それに感度もいい」
「……………………本当に?」
「あぁ、勿論だ。おれは嘘をついたことがないことで有名だぞ」
おれは嘘をついたことがないと言う奴は絶対に信用できないが。
「よ、よかったぁ……」
ほっ、とレンちゃんは胸がないのに胸を撫で下ろした。それにしても一体何が良かったのだろうか? 胸が少しはあって良かったのか? 初対面の男におっぱいを散々触られて、感度良好! って言われて良かったぁって、何このプレイは? まぁでもたとえおっぱいを触っても相手が嫌がらなければ、それはもう互いに合意の上なのでなんの問題もないと言うことだ。
「これでわかったか? 貧乳はそう悪いものでもないと言うことが」
「わかったわ、あんた以外いい奴ね」
「いや、それほどでもない」
美少女のおっぱいを触って、初めていい奴って言われた気がする。何この一石二鳥な感じは一粒で二度美味しいわ。おっぱいを触っても美少女に褒められる。こんな仕事があったら良いのにな。いや、まてよ? この考えならいけるかもしれない! よし、思ったが吉日!
「ところでレンちゃんは胸を大きくしたくないか?」
「え!? 胸が大きくなる方法があるの!? 教えなさいよ! いえ、教えてください! お願いします!!」
ガバッと近づいてきたと思ったら、すぐさま綺麗なお辞儀を披露する赤髪ツインテール。そんなに近づかれたら、美少女特有の良い香りにやられそうだ。しかし、それにしてもすごい食いつきようだな。やはり貧乳である事を気にしているな。まぁどうしても人は無い物ねだりをしてしまう生き物。こればかりはしょうがない。
「揉むんだ」
「え?」
「だから、揉むんだよ」
「……何を?」
「胸をだ」
「……誰の?」
「フラッチェの」
「フラッチェ言うな!!」
ちゃんとツッコミを忘れない、いい美少女だった。
「まぁ、冗談はさておき」
「冗談だったの!?」
「いや、揉むのは冗談じゃないぞ? 本気だ」
「で、でも! 私は自分で揉んだりしているけど全然大きくならないわよ?」
彼女なりに涙ぐましい努力が垣間見えた瞬間だった。くっ、泣ける……。
「自分で揉んでもダメだ。他の人に、ひいては男性に揉んでもらわないとダメなんだ」
「……そうだったのね……だから私の胸は小さいままだったんだ……」
どうやらおれの言葉が胸に落ちたようだった。レンちゃんに落ちる胸はないけれど。
「まぁ、そういうことだ。わかったか? ちゃんと男性の人に揉んでもらうんだぞ?」
「わかっているけど、私に胸を揉んでって頼める男の人なんていないわよ……」
しょんぼりと俯き、がっくりと肩を落とすレンちゃん。心なしかツインテールまでしょんぼりとしている。怒ったときのぴこぴこ動いているときとは大違いだった。




