≠現実 次の日
「たけし、すみか、足大丈夫だった?」
友達のテツが、俺に聞いてきた。ちなみに、テツが、すみかの骨折の原因を作った、張本人だ。
「大丈夫な感じだった。住処、自分が、骨折したことも忘れてたぐらいだしな。」
「すみからしい。」
「でも、テツも、すみかの見舞いに行ってやれよ。ちゃんと、謝ってな。」
「わかってるよ。」
「今日にでも、行くか。」
「そうだな。たけしも行くのか?」
「行くよ。渡すものもあるしな。」
「今日、出たプリント、すみかに持っていくの、お前になったもんな」
「朝のHR、始めるぞ。」
担任のミカゲが、教室にはいってきた。
「えだは、大丈夫なのか?」
帰りのHRが、終わった後、ミカゲが、俺に聞いてきた。
「大丈夫そうです。今日も今から、テツと行くところです。先生も行きますか?」
「行かないといけないんだが、校長と、一緒に行くことになってるんだ。」
「先生の意気地なし。えだ、もう、退院するかもしれないっすよ。」
「テツ、[意気地なし]って。お前な。昨日、えだの母親に聞いたんだが、まだ、退院するのに、3日ぐらいかかるらしい。」
「そんなにかかるんですか。たけしは、それまで、学校のプリント、毎日届ける?」
「そういうことになるな。まあ、いやなら、変えるぞ。病院に一番近いのが、お前だったからそうしたんだが・・・。」
「俺は、別にいいですよ。」
「じゃ、任せるな。」
ミカゲは、教室から、出て行った。
「たけし、役得だな。」
「何が?」」
「だから、すみかのところに、行ける事。」
「何、言ってる?テツ。」
「またまた・・・。」
俺とテツは、教室を出て、病院に向かった。