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≠現実

2つの、少し似て異なった世界が、ある。

 白い壁が、目に入る。


 顔を横に動かすと、片方に、少しベージュ色かかった壁と窓。もう片方にも、同じ色の壁。窓はなく、ドアがある。ドアの向こうに、廊下がある。廊下で、白衣を着た人や、車いすに座って移動している人がいる。




 誰かが、入ってきた。



「そんなに目を、永く開けてたら、乾燥するよ。」


「確かに乾燥して、目が痛い。」


「まばたきを忘れるほど、この壁に何かあった?」


「何もないけど・・・。」





「私は、どうして、病院にいるの?」


「すみか、足を折って、病院に運ばれたんだよ。記憶もなくなったの?」


「あ、そっか。足、折ったんだった。忘れてた。」


「すみか・・・。まったく・・・。」



 たけしは、あきれた表情をした。そして、手に持っていた花を、花瓶に挿した。



「それは、そうと、すみか、大丈夫?」


「大丈夫って?あー、足の事!大丈夫だと思う。」


「[思う]か・・・。骨折した事、忘れてたぐらいだもんな。」



 私は、苦笑した。



「じゃ、俺は、帰るわー。」


「ありがとう、たけし。」




 たけしは、手を振って、帰って行った。






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