好きなマンガ10こ に思う
あさづきゆうさんの活動報告に、好きなマンガ10こで その人がわかる というようなことが書いてあった。
確かにそうかも と思って、皆さんの返信記事を読んでいて、私と重なるものもあり、ちょっとうれしくなった。
そうそう、赤僕赤僕! 竜の眠る星! 好き好き~!
花とゆめコミックス、大好き〜! 同じ同じ〜!
と、軽く興奮した。
子どもの頃からマンガにふれてはいたが、我が家は原則マンガ禁止の教育方針のもと、こっそりお友達に借りたり、歯医者さんの待合室で読むだけだった。
子どものころ友達に借りていたのは少女フレンドやマーガレット、別冊りぼんだった気がする。
数々の連載漫画の中でも印象的だったのは山岸涼子の「アラベスク」だった。その第2部が連載されるというので、「花とゆめ」を手にするようになったように思う。
そして、アルバイトをするようになって、初めて堂々と自分のコミックスやマンガ雑誌を所有できるようになったのだ。
そのバイト仲間にすすめられて購読を始めたのが月刊誌「LaLa」だ。この雑誌は名作の宝庫だと思う。
マンガにのめり込むようになった私の原点は、なんといっても「トーマの心臓」!
もう、好きすぎて好きすぎて、何周も読み込んだばかりか、画用紙や定規、漫画の描き方の本まで買ってきて1ページ1ページ書き写し始めたありさまで、周囲の目は相当なものだったことは推して知るべしである。
私は高校時代の軽い引きこもりだった時期に読書に明け暮れており、ヘッセのキラキラしい叙情的な描写と作中のギムナジウムや神学校に憧れていた。
それでこの作品にイチコロでやられてしまったのだと思う。
かつてヘッセの「知と愛」の禁欲的なナルチスに、主人公ゴルトムントと感情同化して憧れてしまった私は、あっという間に、「トーマの心臓」の若く悩めるユーリに心臓を撃ち抜かれてしまったのだった。
ユリスモール・バイハンなしに私の青春は語れないといっても過言ではない かもしれない。
それこそ、白シャツに細いリボンタイを結んでみたり、彼らの制服っぽい服を着てみたり、ユーリならこんな時どうする? なんていう? ユーリに嫌われないようにするにはどうしたらいい?
と、寝ても覚めてもユーリの面影を心で追いかける日々。
もう、思考回路が終わっていた(笑)
私は二次元で恋をしていたのだと思う。
子ども時代にため込んでいたマンガへのエネルギーは 就職してお給料をもらい、さらに一人暮らしを始めて親の目が届かなくなると同時にはじけとび、はじめのうちはコソコソと、やがて堂々と大人買いをするようになった。
その頃ハマっていたのは学生時代から読んでいた「はみだしっ子」。もちろん推しキャラはグレアム。
やっぱりめっちゃ真面目な黒髪でした。
もちろん愛読雑誌は「花とゆめ」「LaLa」。
ひかわきょうこの作品にほっこりし、成田美名子の「エイリアンストリート」にアメリカを感じていた日々。
萩尾望都の作品は別コミに掲載されていたと思う。
それで別コミを買っていたような気がする。
SF小説が好きで、アシモフの「銀河帝国の興亡」を数周していた私は、「11人いる」に出会って歓喜した。
もう、雑誌をバラして、とじあわせ、製本して繰り返し読むくらいに愛した。でも、ユーリに惚れ込んだほどにタダトス・レーンを愛したわけではない。
別コミの渡辺多恵子の「ファミリー」にハマったのもこの頃だった。
別コミに連載されていた宝塚っぽいマンガ「ライジング」の原作者 氷室冴子の小説の出版を知り、読んでみたのが「クララ白書」で、これが私のライトノベルデビューだったように思う。
もちろん発表された彼女の作品は次々と購入。
「ざ ちぇんじ」は今でもたまに読みたくなる。
仕事の忙しさから少し遠ざかっていたマンガ世界に再び戻ったのは、産休に入ってからだ。
ビバ マンガ & 読書三昧生活!
このころは雑誌を買うことはあまり無くなり、コミックス中心になった。
花とゆめコミックスなど、好きな作家さんを中心に次々という感じで、どんどんひろげていった。
清水玲子の美麗な絵にうっとりとし、川原泉、遠藤淑子、羅川真里茂、大野潤子の作品に出会ったのもこのころだったと思う。
子供が少し大きくなって、一緒にアニメを見るようになったら、黒髪が好きらしい私は真面目一直線の熱血オカッパにやられた。「ヒカルの碁」をコミックス全巻買いして何周も読み、もう アキラくんが好きで好きで、監修の梅沢由香里の著書や囲碁関係の本も読み漁り、イラストをスキャンしてフォトストーリーでアキラくんのイメージビデオを作ってウォークマンで持ち歩くくらい夢中になった。
彼が二人目の恋愛対象となった模様。決して浮気ではない。
世の中では不倫が横行し、ヨン様だのきよし君だのに夢中になっている人たちがたくさんいたけれど、生きてそこらにいる人は二次元の人には到底かなわないと心から思っていた。
心の中の空間では自分の理想の声と話し方で彼らは生き生きと生きているのだ。
けれど もっと大人になったある日、気づいてしまった。
私が好きだった彼らには女の影がないことに。
「彼を理解できる私」!
彼が悩み苦しみながらも努力を重ねるひたむきな姿が素敵!
作中に私以上に彼をわかる女子はいない!
これが恋愛感情の正体だったらしい。
「愛するということは理解するということ」という言葉を何かの本で読んだ。
確かに、吹き出しにモノローグ、絵の表情によってすごくよくわかる彼らのこころ!
・・・そんなわけで、私の二次元恋愛生活は終わりを迎えてしまった。
そういえば 一時期熱に浮かされたように読んだ小説の「バッテリー」や「DIVE!!」、「一瞬の風になれ」もスポ根ものだからというよりも、女の影がなかったから夢中になったのかもしれない。
大人になって変わったことがもう一つあった。
それは十代のころに大好きだったヘッセの作品を読み返してみたら、主要登場人物がはた迷惑なクズばかりだったということに気づいてしまったことだ。(ヘッセファンの皆様、過激な表現でごめんなさい。)
十代のころ同じように大好きだったオルコットやモンゴメリなどの作品はいまだに色褪せない。
不思議なものだ。
その後も書店で見かけて表紙の絵や題名で気になったコミックスは購入し、作家さんを追いかけてという読み方は続いている。
今は、吹き出し内のフリガナが小さすぎて見えないので、書店でいいかもと思ったものは、タブレットで電子書籍版を購入するようになった。紙のコミックスはハズキルーペ無しには読めない・・・(うっ、ちょっとかなしい・・・)。
そんなわけで、私の人生に大きな影響を与えた作品と現在の私が好きな作品10(順不同)+αは、
大影響3つ
トーマの心臓:萩尾望都
はみだしっこ:三原順
ヒカルの碁:ほったゆみ・小畑健
好きな作品10
ナチュラル:成田美名子 / この空気感、好き。
ラストゲーム:天乃忍 / たまたま書店で手に取ってはまった。楽しい。
はじめちゃんが一番:渡辺多恵子 / 彼女の作品は全部好き。短編集は珠玉のものが多い。
マダムとミスター:遠藤淑子 / ぶっ飛んだ主人公と執事のとぼけた感じと半端なく頼りになる感じが好き。
笑う大天使:川原泉 / 川原作品は全部好き。
しずくの風景:大野潤子 / これでサッカーが好きになった。
しゃにむにGO:羅川真里茂 / 彼女の作品も「赤ちゃんと僕」(最終巻は大泣き)から追いかけた。
GO!ヒロミGO! :麻生みこと / 突き抜けていて面白い。現在刊行中の「そこを何とか」も好き。
彼氏彼女の事情:津田雅美 / コメディーから始まって、重厚になっていった。
忘却の首と姫:惣司ろう / とてもかわいらしい心が洗われるようなふんわりした感じが好き。作者の訃報を知った時はとてもショックだった。たぶんわが子と大して変わらない年齢かと思うと、親御さんの気持ちを思って泣けてしまった。
+α
恋だの愛だの:辻田りり子 / 楽しい。
彼女になる日:小椋アカネ / おもしろい。
月刊少女野崎:椿いづみ / このギャグは笑える。
っポイ!:やまざき貴子 / それぞれに一途なところが好き。
これで、ばれてしまったかもな私の本性(笑)には まだ続きがある。
「ヒカルの碁」完結後も熱が冷めやらず、二次小説にまで手がのびてしまってからは、腐界にも片足をつっこみ、またビッグサイトの祭典のことも知った。
あと40歳若かったら、きっとコスプレをしたり、行列に並んだりしていたかもしれない。
そして、ネット小説の世界を知り、「小説家になろう」に出会ってからはこの大海にどっぷりズッポリはまって、泳ぎ回る毎日。
もう、とうてい元には戻れそうにない。
そして、日々積みあがっていくブックマークの数々。
これが公開されている時点で、趣味趣向がバレバ~レ・・・ということに今さら気づくうかつさ。
もう、笑うしかない かも・・・。




