ルール説明
僕は知らない住宅街に倒れていた。
普通の一軒家が立ち並んでいたが、驚く程に静かだ。
場所を確認しようにも、自分のスマホはなく、また自分の荷物もなかった。
ただあるのは手元の少し小さめの電子タブレットのみ。
少し辺りを散策していて気づいたのだが、ここは神山町ではないような気がする。
神山町はこんなに多くの家が立ち並んでいた記憶がない。
そもそも、人が住んでいない気がする。
散策して十数分たつ頃、電源が入らなかったタブレットに電源がついた。
僕は道路に座って食い入るようにそれを見ると、そこにはルールのようなものが映し出されていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【〜ルール説明〜】
①もう既に、貴方に花粉を吸わせて、能力を発言させた状態です。
②貴方達には、自分の持っている能力を駆使してサバイバルゲームをやって頂きます。
相手を倒したり、タブレット内蔵アプリでポイントを稼ぐことが出来ます。
③住む所はどこの家に住んで頂いて構いません。ですが、衣類や食料が必要な方ポイントで購入してください。
④外部の人間が貴方達に接触することはありません。また、人をここにいるプレイヤーを殺傷しても特に罪には問われません。こちらで処理致します。
⑤ゲームをするに至って、途中でイベントが発生するかもしれませんが、全員参加なのでご注意ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・・・はぁぁ!?
人殺してもOKなんかよ。する気も全然ないけど。
心臓がバクバクしている。異常なほど。
参加しない方が良かったかな・・・
と思ったり。
AVの架空請求が初めてきた出くわした感覚。
これはやばい。
やってから後悔するやつ。
なぜか涙が出てきた。びびったくらいで泣くことなんてないと思っていたのに。
泣くこと数十分。なんとか泣きやめ、涙目でタブレットを見る。
そしてゲームを止められないことをしって落胆。街にはバリケードが張ってあり、出られないらしい。
再び涙目が出てきた。
もう、能力とかどうでもいい。
今すぐ帰りたい。
もう涙が止まらずにいる時、足音が聞こえた。背筋が凍るのを感じた。
急いでリビングで外から見えないように隠れて、外に耳を済ませた。心臓の激しい鼓動が止まらない。
「パカッパカッパカラッ」
どこかで聞いた事のあるサンダルが地面を叩く音が聞こえる。
「まさか。」
誰か泣く時の声の案いいのあれば教えてください。




