警告
ついに当日が来た。ここへ泊まっているときには既に住民は全員避難したらしい。
そんなに危険なのか。あのおっさんは実験をするとか言っていたが、ゲームではないのか。
ただ分かることは、あの科学者のおっさんが何かしらの関係者であることだろう。そうでなければ僕に警告などはしないはずだ。
そんなことを考えているうちに、集合の時間の正午が来てしまった。集合場所は神山温泉のすぐ前だ。
リュックに着替えなどを詰め込み、僕はチェックアウトして外に出た。すると、数え切れないほどの人数がもう集合していたのだった。
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時は少し遡り、1日前。
「え、高校生ってやばくないですか。もしかして実験に参加しようとしてたんじゃ・・・」
「まぁ、そんなところだろう。けど大丈夫。ちゃんと帰るように伝えたからね。」
「いやいや、やばいっしょ。そいつ高校生だったんでしょ?そんな簡単に帰らないって。」
「確かに、本当に帰るのかしら・・・」
「え?は、ははは・・・どうしよっか。」
「だって、このプロジェクトは、死人が出るかもしれないんですよ?絶対見つけて帰した方がいいと思います!」
「まぁ、ちゃんと実験の危険性については説明したから。よっぽどの命知らずでない限り大丈夫だろう。」
「えー。けど高校生って才能とか能力とか欲しがっちゃうお年頃でしょ?俺がもし同じ立場だったら絶対欲しくなるって。なんで未成年は禁止にしなかったんやし。」
「むー。やっぱあんたって高校生の時からあんまり変わってないんじゃない?だから高校生の心情とか詳しいんじゃない。」
「そ、そんなことねーし!」
「あと、思ったんだけど、高校生ってその子だけじゃないんじゃない?1人いたんだから何人かいるんじゃない?」
「ゴキブリみたいに言うなし。」
「そうか。もしそこまで沢山の高校生が興味を持っているとしたら大変だな。
じゃあ、明日になったら全員にこのプロジェクトの危険性について話して、最終の参加確認しようか。
参加者は少し減るかも知れないが、仕方ない。」
「もし帰らなかった子供がいたら、そいつは自己責任ってことか?」
「そうなるね。」
「「えぇ・・・」」
「さぁ、最終チェックだ。気を抜かずにいくよ。」
「はい!」「はぁ。」
彼らは山奥にあるフィールドのチェックを始めた。
なんか前置き長くなったのは許してつかぁさい




