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初めての対面

僕は神山に4時間くらいかけて到着して、道の駅でアイスを堪能しようとしたが空いてなかったので断念したのち、神山温泉の宿泊施設に泊まった。


「はぁ。」 疲労が凄い。


その日はチェックインしたすぐに寝てしまった。


翌日、僕は朝風呂を入りに、温泉へと出向いた。

竹のようなテカテカとした材質で出来た更衣室で服を脱ぎ終え、ドアを開けると、ダンディな中年男性が1人、温泉に入っていた。

一番風呂ではなかったのが残念だが、コミュ障の僕は話しかけられないように1番男から離れた温泉に入った。

男は鼻歌を歌っている。しかもかなり大きな声で。

目をつぶっているので僕が入ったことに気づいてないのか。

しばらくして、僕が体を洗っている時に、鼻歌が途切れた。どうやら僕に気がついたらしい。

そして、僕がここの温泉の本命の露天風呂に入ると、男も露天風呂へやって来て、僕に話しかけた。


「君は一人で来たのかい?」


「あ、はい・・・」


「観光しに来たの?」


「まぁ、そんなところっす。」


「君は知ってるかい。最近ここの神山町で新種の花が見つかったことを。」


「えー、そうなんすか。すごいっすね。」


「そう。しかもその花はまだ少量しかないんだって。

なんでも、その花粉を吸うと、長所が伸びるとか。」


「え、?」


「もしかして、君は明日の正午に予定とかある?」


「え、いや、ないっす。」


「そうか。けどもし何か知っているなら、今日には家に帰りなさい。君は見たところ高校生かな。明日はここである実験が行われる。子供には危険だ。」


「あ、あの・・・」


「ん?」


「おじさんって誰なんですか?」


「科学者。とでも言っておこうかな。とにかく、今日の正午にはここから神山の住民全員を避難させるバスがでる。それに乗りなさい。」


「うす。」


「おっと。長居しすぎてしまった。先に失礼するよ。」


男は露天風呂から出て、更衣室に戻って行った。

なぜか肩が震えた。それは身震いなのか湯冷めなのか分からないが。

僕は結構やばいことに手を突っ込んでいるのかもしれない。だが、今更引き返せない。僕は明日を待つ事を決意したのだった。


てか、あのオッサン、どっかで見た事あるような?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ボス。遅いですよ!これから最終チェックだって言うのに!」


「すまない。露天風呂で会話が弾んでね。」


「珍しいですね。知らない人と話すなんて。」


「ほんと。話し相手どんな人だったんすか?絶対ウザがってるって。」


雄大と皐月が問いかける。


「高校生、かな。」


「「子供かよ!」」


そして、彼らは神山温泉から一瞬で山奥のある場所に移動したのだった。







眠いンゴ。

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