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人物紹介その二
「ノゼスタって家族はいるの?」
「何だ唐突に。おるぞ?ドワーフ国にな。妻と子がおる。子供は皆巣立ったがな」
「ヘェ〜!ノゼスタに似てるか?」
「それがな〜皆妻に似てるんだ。儂には似ておらん」
ステラはハッとして顎に手を当てた。
「それって本とにっげふ!!!!」
「ん?なんじゃ?」
「何でもない。ドワーフ国に行く機会があったら紹介してくれ」
「ああいいぞ!妻も喜ぶだろうからな」
ノゼスタを見送り笑顔のカイルの横でステラは引っ張られた首元を撫でている。
「お前、余計なこと言うなよ。危なっかしい」
「え?何が?私はただ本当に奥さんに似てるのかなって聞きたかっただけなのに」
「は?」
「奥さんに似て欲しいと思ってるからそう見えるだけなんじゃと思って。父親って結構そうゆう所あるから」
「あーーーー。成る程」
「カイル・・・・・・一体何を誤解したの」
「・・・・・・・・いや?別に。あ、もう行かないとな?」
「ちょっと!カイルったら!!」
そそくさとその場を去ろうとするカイルをステラは納得いかずいつまでも追いかけて行った。