十年後
それから十年がたった。
私も成長し16歳となりました。簡単に容姿を説明すると、顔はかっこいいというより綺麗系..らしいです。自分じゃよくわかりません。いつも『綺麗だねー』としか言われない...複雑です。背丈は165㎝くらい、もうすこしほしいです..
それは置いておいて、私は今とあるお屋敷に招待されており、目の前には威厳のあるご老人が座っています。
「初めまして、ようこそ神薙刹那君。私の名は柊千秀異能者養成学校 暁学園の学園長をしておる。」
「はい、ぞんじております。」
さすが、SSランクまで上り詰めたお方いげんがありますね...
「君よ呼んだのはある依頼がしたいからだ。」
「依頼…ですか。」
「そうだ、君には我が学園に入学してもらい生徒の守護を頼みたい。」
「・・・理由は?私が向かうほどのこととはおもえないのですが..」
「うむ、普通ならおぬしに頼むほどではない。」
まぁ、そうでしょうね...
「しかし、おぬしなら知っておるだろう、最近優秀な異能者が行方不明になっている事件」
「はい、もちろんです。しかも狙われるのは、A・Bランクの異能者だとか...」
「そうだ、そしてその事件にかかわっている組織がある。」
「それは?」
「大罪教だ。」
「奴らが公に動き始めましたか...目的は何でしょうか?」
「わからん..が、よからぬことを企んでいるのはたしかだ。あいにくにも学園の生徒のなかにはこのランク内に入っているものも多数いる。」
「そうですね。世界をまたにかける大組織がかかわっているとなると...わかりました。その依頼お受けいたします。」
「本当か!」
「はい、大罪教は壊滅対象にもはいっていますので。」
それに何か嫌な予感もします...気のせいならよいのですが。
「では、失礼します。」
そう言い、私は部屋を出た。
「頼んだぞ、SSSランク『神域』神薙刹那...」
誰もいなくなった部屋で千秀は一人呟いた。
ーー場所は変わり神薙邸ーー
「爺上ただいま帰りました。」
久しぶりにわが家に帰ってきた。
「おお!お帰りせつ坊、わしは寂しかったぞ~」
爺上が泣きながら飛びついてきた。
つい癖で飛びついてきた勢いを利用しおもいっきり投げてしまった。
「グフッ」
「あぁ!爺上申し訳ありません!」
「ほっほっほ..腕を上げたなせつ坊よ。」
そういいながら平然と起き上がってきた
-さすがです爺上!-
「はい、修行はひと時も怠っておりません。」
「うむ、では気を取り直して。お帰りせつ坊。」
私は笑顔で
「ただいま」
ーーーーー
居間につき二人でお茶を飲んでいた。
「それで、せつ坊今日はなにか話があるのだろう?」
「お見通しですか..」
「ふっふっふっ、おぬしのことならなんでもオミトオシじゃ。それで、なんじゃ?」
爺上は少し真剣な表情になっていった。
「暁学園に入学して学園の生徒を守る依頼を受けました。しばらくは、学園の寮に住むことになりそうです。」
「ほう、おぬしに依頼が回ってくるということは厄介な案件じゃな。」
「はい、それなりに大きな組織がかかわっています。」
「そうか、それにしてもせつ坊がまた出て行ってしまうのか..寂しいのう...」
「休みの日にはなるべく帰ってきますので。」
「依頼も大事じゃが、おぬし学校行ったことなかったじゃろ。学校生活も楽しむのじゃぞ。」
爺上は快活に笑った。
「はい、行ってまいります。」
「うむ、いってこい!」
しばらく二人で笑っていた。
遅くなり申し訳ありません。