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天才少女

「・・・それでどうすれば弟子にしてくれるの?」


いやまだ考えてない・・・

どうするか・・・修行といっても八重ちゃんや他の子供もいるし、大々的にできないしな

というかルリちゃんはなんのスキル持ってるんだ?


「ルリちゃんスキルは?」


「・・・しらない、ステータス見たことない」


あぁそうか、見たことない子もいるとかいってたしな


よし見てみよう


(ルリちゃんのステータス表示)


『ステータスの表示に2000え』

(払う!)

ほんといちいち聞かれるとうっとうしぃな


氏名:鬼塚 瑠璃

性別:女性

年齢:11歳

種族:鬼


HP:15/15

MP:5/5

力:25

防:15

速:15

幸:3


スキル:習得(Lv1)  10万ゴールド/day


特殊スキル:鬼化


ほうほうやっぱり特殊スキルはあったか、種族特有のものらしいな

てかレベル1のルリちゃんに力抜かれてるんですけど

俺ルリちゃんより非力なの?

でもこれが鬼族の初期ステータスね

これ八重ちゃんのを逆算すればHP・防は3up、力5up、速2upだな、幸は不明だけど

まぁ個人差あるかもしれんが


しかし、習得って何だ?てっきり棍棒とか剣とか槍とかそこらへんだと思ってたけど

う~ん


「・・・どうしたの?」


「いやちょっとね」


「・・・スキル知らないとだめ?」


「だめではないけど、剣のスキルを持ってる人が棍棒使っても意味ないでしょ?」


「・・・うん、でもお金ないからわからない」


「まぁちょっとまってて」

取り合えず詳細表示も見てみよう


(スキル習得 詳細表示)


『詳細表示に10万え』


(払うから)


スキル:習得

レベルに応じて物事の習得が早くなる

見たもの聞いたものでも可能


ぐぅ、また微妙な、それくらいならなんとなく予想してたわ

しょうがない


(質問だ、現在どのくらい習得が早くなるんだ)

『解:約1.5倍』


(レベル10でどのくらいになる?)

『解:10倍』


(具体的にどうやって早くなるんだ?)

『解:理解力、分析力、計算力、記憶力の向上』


(本とか、でもいいのか?)

『解:可能』


ふぅ、スキル解読するのに30万円もかかったじゃねぇか

まぁ今となってははした金だが

1日使用に10万ゴールドか、なんともいえんな

だがこの子からすればほいほい使えないだろうな


でもこのスキルは当たりじゃないか、習得10倍は結構すごいぞ

さてどうやって伝えるか・・・めんどいから適当にごまかそう


「ルリちゃんのステータスが分かったよ」


「・・・えっ、どうやって」


「まぁ特殊な方法でね、信じるかどうかはルリちゃんに任せるけど」

おれはさっき見たステータス内容を伝える


「・・・スキルの習得ってなんだろう」


そうなるよね、わかんないよね


「でも1日10万ゴールドじゃあどっちみち使えない」


だよね

しょうがないものはためしだ

俺は10万円を引きおろし、ルリちゃんに渡す

使えるかはわからないが


「・・・なにこの紙、このおじいちゃん誰?」

諭吉さんですよ、といって分かるわけがない


「まぁ誰かは置いておいて、もしかしたらゴールドの変わりになるかもしれない、使ってみて」


「・・・そんな使えないよ、使い方も分からないし」


「じゃあ弟子にはしないよ、使い方は習得発動とかでいいんじゃないかな」


「・・・うんわかった、スキル習得発動」


「・・・えっ」

ルリちゃんが驚いている


「どうしたの」


「・・・『円を使用しますか?1000円になります』って、どうすればいいの師匠っ」


なにっ、スキル発動も円とゴールドでレート違うのか!?てか1000円で1日とかめっちゃお得やん

これはすごいぞ

「もちろん、使用するで」


「・・・使用します」

ルリちゃんの手に持った10万円札のうち1枚が消え9000円になっていた

成功した・・・のか


八重ちゃんが時々何してんだこの2人みたいな顔でみてるのが気になるが、他の子供たちが

八重ちゃんの周りではしゃいでいるのでこっちに気がまわっていないようだ


「どう?なんか変わった?」


「・・・なんとも」


まぁ確かに1.5倍だしな、なんとなく今日記憶力がいいかもぐらいかもな


「・・・どうしよう、こんな役に立たないスキルじゃあ弟子にしてもらえない、うぅ」

いやぁーーー泣かないでーーー


「まった、まった俺はスキルの本質も分かってるから、試してみよう」

よし、じゃあー


「まずはこれから10、50、100、500をランダムに言っていくから順番を覚えてみて」


「・・・う、うん」


「50、100、10、500、100、10、10、100、50、500、10、100」

とりあえず12個、もちろん俺も覚えてられないから、順番ごとにお金を重ねて間違えないようにする


「じゃあ言ってみて」


「・・・えっと50、100、10、500・・・100」


おぅ、全部いいよった、これは簡単だったか?じゃあ


「じゃあ今度はもっと増やすよ」

「10、50、・・・・・・500」


「10、50・・・」

「じゃあ・・・」



30分後

すげーこの子100回目まで余裕で覚えたよ!てかもうお金が手のひらで持ちきれん

しかもスピード上げたり、引っ掛けたりしたのにめっちゃ余裕だよ


「・・・まだいける」


ごめん、おれがもう無理

1.5倍でこんなにあがるものか?

もしかして元から記憶力が高いのか?

天才かこの子、10倍になったらやべぇんじゃねぇか


このあと計算問題、クイズ、なぞなぞ、いろいろやったがことごとく看破した

気がついたら夜になっていた


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