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教えて八重ちゃん

山逆戻り DAY1


出発は順調だ

まさかこんなにスムーズにいくとは


ゾンビも瞬殺中

「すごいですねアルさんのスキル」

「にいちゃんすごい!」

「どうやってるの?」


「どうって言っても投げてるだけなんだけど、投擲スキルだよ」


「私が知っているものとはだいぶ違います、昔村にいた人で同じスキルを持っていた人がいたんですが、レベル8で小石を300メートルぐらい飛ばせるぐらいでした。普通に目で追えるし、石も放物線でした。命中精度もスピードも全く違います」


「へぇ普通はそんなもんなんだ、でも俺にも制限があってね。6種類のコインしか投げられないんだ。まぁ今は4種類しか持ってないけど」

今となっては必要ないが、1円と5円は今や手に入らない

ちなみに今の所持金3500万円、3500万円

あ、2回言っちゃった

1日に約450万円増えるからねーうはうは


「ちなみに、こういうの見たことある?」

手に取り10~500円を見せるが、


「見たことないです」

「な~い」「しらない」「なにそれ」「きれい」

「あなたたちは黙ってなさい!!」

「「「「はーい」」」」

怒ってんのかな、怒ると怖いな八重ちゃん

まぁ見たことないよね、やっぱり使えないか、この世界では


「そういえば、約束のいろいろ聞きたいことがあるそうですが」

「あぁそうだった!」

「えーと、じゃあ歩きながら聞こうかな」

「はい」


「ただいろいろ質問するけど、常識知らずだから変なことも聞くかもしれないけどやさしく教えてね」

「わかりました」


「じゃあまず、この世界に異世界から来る人はいる?」

「異世界ですか?他国とかではなく?私の知る限りでは知りません」

八重ちゃんがさっそく「えっ!?」みたいな顔をする、飛ばしすぎたか


「じゃあ、この世界にはいくつの国があるの?」

「えっと私が知る限りでは5つです」

「1つが、人族が多く住む王国。2つ目が魔族が多く住む魔国。3つ目がビースト族がすむ亜人国、4つ目が妖精族が住む精霊国、最後に魚人族が多く住む竜宮国です」

「へぇーいろいろいるんだね」

思っていた以上に多種多様だな

「ちなみに私たちはがいた場所は人族ではないですが、王国に属していました。人族以外に会うのは初めてですか?」

「まあ、そうだね」


「そうだ、どの国が一番強いの?」

「やはり王国です。次いで魔国、亜人国ですね。精霊国、竜宮国はおんなじくらいですかね」

ふむふむ


「じゃあ君たちの感覚でいいから100ゴールドってどのくらい?」

「えっ、うーん」

100ゴールドは100ゴールドだ、他に言いようがない

「たとえば木の実10こで100ゴールドとかそんな感じで」


「じゃあ私の村ではパルコが100ゴールドぐらいでした」


「・・・パルコって?」


「知りませんか?手のひらサイズの赤い果実です」


うーん果物1個100ゴールドか、やっぱり100円くらいかな


「スキルって普通どれくらいゴールドかかるの?」

やっぱり俺のスキルがお金がかからないだけ気になる


「えーと、人それぞれです。レベルでも左右されます」


「だよねー、うーん」


「ただ、物理的なスキル、例えば剣の2連撃とかなら1レベルで1万ゴールド、そこからレベルが上がるごとに+5000ってとこでしょうか、魔法スキルも同じ感じです。段階が上がるごとに前段階の10倍かかるといわれていますが。ただ一例なので、威力が高いものならそれ以上も全然ありますし、逆に100ゴールドなんて人もたまーにいるそうです。まぁショボいスキルらしいですけど。あとショボいスキルなのにお金がすごいかかるなんてこともたまにあるそうです」

おぉわかりやすい、いいことを聞いた

てことはこの世界の人はスキル使うのにめっちゃ金かかるんだな

すげー、ゾンビ倒すのに剣の2連撃20回で20万円、やっべー


「じゃあスキルなんてほとんど使えないね」

「当然です、本当に非常時に使うぐらいです。ポンポン使えるのなんて国直属の兵ぐらいです」


「なるほどね」

そういえば、あの声、レベルが上がりましたとか、~円かかりますって言ってくるあの声は

この世界の人たちには聞こえてるんだろうか


「ゴールド取られるとき~ゴールドかかるとか言われるの?」


「当然です、天の声ですよね」


聞こえてたんだ

「天の声ってなんなの?」


「それは、だれもわかりません世界の声、神のささやきとも呼ばれますが、どういったものかはわかっていません。ゆえに信仰する宗教すらあるそうですよ」

へぇ~、金取る謎の声を信仰するのかすげーな

お金もとります、お布施もとりますってか


「ほんとうに何にも知らないんですね」

「いやー世間知らずですいませんねー」


子供たちがつまらなそうに後ろをついてくる


「そういえばアルさんお強いですけどステータスはどのくらいなんですか?」

「えっ!?」

どうしよう、正直に言っていいものか?俺のが強いのか弱いのか、普通を聞いてなかった

まさか逆に質問されるとは


「1段階のレベル10なら私より下のはずですが」

やはりこの男は怪しい今の間に強さぐらい調べておかないと


やべーさらに難易度上げてきたー

「うーんと」

しょうがない正直に言うか、隠す必要もないしな


まぁ幸以外19だよ


「えっ」

「えっ!?」

あれ、驚かれた。高いのか?強すぎたのか?


「思ったより低いですね」

・・・・弱い、思っていた以上にザコ、というか子供たちと同じくらい


「あ。低いんだ。普通どのくらいなの?」

うーん、なんだチートじゃないのか、このステータスは


「私は2段階レベル6で力なら100近いですよ、他にもHPと防なら50越えてますけど」


「高っ!」

えっ俺ザコじゃん

なんで!こういうの異世界転移した人なら10倍とかないのかよ


「まぁ5年前の数値ですけどね、今はどうかわかりませんが。ちなみに普通だと適正が高い項目ほどレベルアップ時の上昇率は高いです。特に鬼族は力に適正が高く私はレベルアップ毎に5UPします。普通は1~3ですけど、すべて1UPずつというのは初めて聞きました」


ファーーーーーーーーーーーーー

俺くそじゃん、レベル上がってもくそじゃん、どうりでレベル上がってもあんまり実感ないと思ったよ

「・・・まじですか」

「はい」

「・・・まじで」

「まじです」

「またまたぁー」

「本当です」

「と見せかけてぇー」

「あきらめてください」

「・・・・・・・・・」


泣きそうなんですけど


しばらく無言で歩いてた


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