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58話 不死鳥ノ鎮圧
【ズドン、ズドン】
一定の間隔を開けて地響きが聞こえる。
もうちょっと急いだ方がいいかな。
そう考えながらダンジョンの通路を右へ左へと曲がり、進んでいく。
そして、ダンジョンの入り口が見えてきた。
炎に包まれて、壁が一部溶岩化している。
「フィート、戻ってきたぞ」
そして、入り口から出ていく。
だが、それがフィートに聞こえることはなかった。
そのためカヴァタにフィートの魔法が当たり、赤い炎に包まれ、一瞬にして銀の煙がそれを消した。
だが、カヴァタは気にした様子もない。
「クルウウ、クルウオオ」
「遅れてすまんな。だけどもう一度行かなくちゃいけないんだ。その間、大人しく待っててくれるか?」
「クルウゥ。クルッ」
少し悲しそうだったが、すぐに分かったとでも言うような声を出した。
「ありがとうな。少し……じゃないかもしれないけど、大人しく待ってるんだぞ」
「クルッ」
そして、カヴァタは再びダンジョンの中へと入っていった。




