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お気に入り
ヨーコと一緒。
「私って、消えたじゃない?」
「あ、ああ」
「じゃあ、私の代わりに、世界、消えないかな?」
「えっ?」
世界が消えた。
僕とヨーコ、カオリ、ケイの四人だけがいる。
「ねえ?」
「なに?」
「もともとこうだったんじゃない?」
「…そうかも」
「…なんか、やだね」
「元に戻そう」
「うん」
…僕は独りで歩いていた。
誰と付き合おうか?
空が綺麗だ。
夕暮れどきの、植物の香り。
現実、あったほうがいいよな。
部屋でベッドに寝転ぶ。
現実がないとすると、部屋も家もないのかな?
…だからなんなんだ?
どーでもいっか。
僕はお気に入りの曲をかけた。




