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妄想
高校からの帰り道を歩いていた。
両横には、カオリとヨーコが浮いている。
なあ、その状態、なんとかなんないのかよ!
「楽しいんだもん。この状態」
カオリが言った。
「ケンもやればいいのに」
僕はやだよ。
ふと思った。
僕はおかしいんだろうか?
もともと、カオリもヨーコも存在してなくて、一人で妄想にふけってるんじゃないか?
実際、誰も彼女たちのことを知らない。
「確かにそうかもね」
「私たちに構わない方がいいかも」
…。
両横を見る。
カオリとヨーコが見える。
…妄想、なんだろうか?
僕は、ずっと彼女がいなくて、一人で妄想にふけってたんじゃないか?
「そーかもしんない」
二人が笑った。




