第49話 おしっこドーム!レビテーション鋼鉄浮遊、ピンク桜薔薇の嵐プードル、鼻から尻尾まで四万十の沈黙&ブゴブゴ昼飯邪魔するなニック貫通死!
「待ってスガさん、膀胱が脈打ってきた」
「ちょっとおしっこしたい、今が俺の術を使うのにちょうどいい時間だと思う」
「このスカーフで隠してくれ」
リンは背負ってきた70リットルのリュックを開け、数百のクナイと数キロの鋼鉄粉を取り出した。
シィィィ…リンは恥ずかしそうに顔を少し赤くしながら金属におしっこをかけた。
「こんな寒い天気だとおしっこしたくなるんだよね」彼は呟いた。
チョロ…チョロ…膀胱が空になった最後の一滴。
リンは鉄砂とクナイを均等に濡れるようにかき混ぜた。
スガはリンの方をチラッと見た。「ねぇ…スガさん、見ないでよ恥ずかしいよ」顔をさらに赤くしたリンが言った。
「よし!彼らを追いかけようスガさん」
「あの…手を洗わないの?」
「あ、そうだごめん!」おしっこで鉄砂とクナイをかき混ぜた黄色い液体まみれの手のリンが言った。
スガはミネラルボトルの水を注いで彼に手を洗わせた。
ニックはリンとスガが近づいてくる方を睨んだ。
「おっいい的だ」マルコが言った。
彼はリンとスガの方に尻を向けた。
「ハンドレッズ・ボム」
「終わった…!」スガは避けられない数百のニックの糞爆弾の攻撃を諦めた。
ブロロロロッ!ブブブッ!プルップルッ!半固形と液状の糞がマシンガンのようにニックの尻から数百発飛んだ。
ピカッ!……ドンッ!ドンッ!ニックのUVライトがリンとスガに撃たれた糞を照らした。連続爆発と煙の塊。
「しまった!」ノラは二人のことを心配した。
濃い黒いドームがゆっくり現れた。朱鞠内湖の冷たい風に爆発の煙が流された後だ。
スガは目を開けた。暗くて寒い…「俺死んだのか?」彼は小さく呟いた。
「あの世ってこんなに暗いんだな」静けさと寒さをまだスガは感じていた。
「痛っ!」彼は自分の頬をつねってみた。やっぱり痛い。
スガは暗い周りを触った。何か壁のようなものに包まれている気がした。
スガは何かが横にあるのを触った。「え何これ?あの世の生き物?」
彼は触った。髪があり、手があり、足があり、胸の部分を触った。
彼は心の中で言った。「あの世の住人は胸が平らなのか?」
「えっと…ごめんスガさん、私の大きな資産に飽きたの?」
「だからずっと私の胸を触ってるの?」
「えええええ…リンちゃん?」
「ごめん、死んだと思ったんだ、ここ真っ暗だったから」
「…プッ」マオゼウはスガの天国の果実の温かい抱きしめの中で笑いを堪えきれず漏らした。
「俺達は俺が『レビテーション』の技で作った鉄鋼ドームの中にいるんだ」
「良かった…」スガが言った。
「ナナちゃんとノラちゃんを追いかけよう」
スルルッ…砂のドームは黒い鋼鉄球に形を変えた。
ゴォォ…鋼鉄球は重力に逆らって10mの高さで飛び始めた。
シャアッ…リンは外を覗くためにバスケットボールサイズの穴を作った。
ヒュウウッ…朱鞠内湖の冷たい風がその球の中に入ってきた。
「出発…」リンが言った。
「ちっ!くそっ弱いと思ったのに」
ニックは右左を見回し、ミコの攻撃でできた穴の遠くの方を見た。
「ああボスだ」
「サクリオン、彼らはお前に任せた!俺はボスを呼びに行く!」
ニックは赤い目のシルエットの方へ走った。
「グリタコ拠点に戻ろう」ニックはブラッド・アンロックのガラス管を守っている大きなタコを呼んだ。
「やばい、ニックが逃げたよスガさん!」
「追いかける必要ある?」
「まずノラちゃんとナナちゃんを助けよう」スガが言った。
「桜の獅子を攻撃するのは同時にやった方が簡単だし、ニックが拠点で何を企んでるかも分からないし」
「ナナ調子はどう?」
「崑崙酒虎モードであと5分は戦えるよ」
「でもさっきは大変だった、サクリオンとニックが連続攻撃のパターンで来るから近づきにくかったんだ」
「ノラ先生は?」
「100ポンドモードはあと3回」
数秒後リンとスガが来た。
彼らは浮いている黒い鋼鉄球から降りた。リンの鋼鉄砂はまだ粉となって浮いていた。
「ナナちゃん、ノラちゃん、手伝う?」スガが尋ねた。
「リンさんそれ新しい術なの?」桜島の火口で数百の浮遊クナイを防いだことがあるノラが尋ねた。
「うん、でもすごく非効率だよ、何キロもの鋼鉄砂を持ち運ばなきゃいけないから」70Lのリュックを背負って旅をしてちょっと疲れたリンが言った。
彼らの前でサクリオンの周りから熱い蒸気が出始めた。
「本当は俺この術は一番使いたくなかったんだ」サクリオンが呟いた。
サクリオンのピンク色で桜の花びらの形をしたたてがみの毛が一本一本抜け始めた。
数千のたてがみの毛が浮かび、熱い鋼のカミソリのように赤くなった。
リン「スガさん、あれ見て…」リンはサクリオンを指差した。
「わあああ可愛いいいい!」スガはペットショップで失敗したカットでハゲたプードル犬のようなサクリオンのたてがみを見て一目惚れした。
ノラとナナはサクリオンの方を振り向いた。二人はときめかなかったが、しばらく黙った。
「プッ…」師匠と弟子の口から出た。
ノラとナナが笑いを堪えているのを見てサクリオンは怒った。
サクリオンは獅子という猫で、百獣の王の異名を持つ獅子が、小さな猫のノラとナナに可愛いと言われ笑われたのだ。
サクリオンのプライドは汚されたと感じた。
「笑うなよお前……」
「ピンク桜薔薇の嵐!」
「皆集まって!」リンが叫んで鋼鉄球を作った。スルルルルッ!
ヒュンヒュンヒュン!数千の熱い花びらの刃が空中に飛び回った。
ガリガリガリッ!熱い赤い花びらがリンの鋼鉄球と擦れた。
キィンッ!キィンッ!金属の擦れる甲高い音が鋼鉄球の中まで響いた。
パチッ!パチパチッ!金属の擦れから数千の火花が出た。
「やばい、俺の鋼鉄球が薄くなってきた」
「俺の体くらいの小さな鋼鉄球を作れる?」
「それで俺をサクリオンの方に投げてくれ」
「できるよノラちゃん」シャアッ…リンはノラを少しの鋼鉄砂で包んだ。
スルルッ…リンはサクリオンの位置を覗くために100円玉サイズの小さな穴を作った。
シャアッ…リンはサクリオンの攻撃がコアの鋼鉄球の中にいるナナ、リン、スガ、そしてスガの資産の中に温かく挟まっているマオゼウに入らないように、とてもゆっくりノラが入った小さな鋼鉄球を外に出した。
数千のサクリオンの熱い花びらはまだリンの大きな鋼鉄球を攻撃することに集中していた。
「何だあの小さな球は?」サクリオンは不思議に思った。
「罠?ああきっとあの中にあの小さな黒猫が入ってるんだな」
サクリオンの鋼鉄の爪が熱で赤くなった。彼は攻撃する準備の姿勢を取った。
プシュウッ!ノラはリンの作った小さな鋼鉄球の中でサクリオンの方へ飛んだ。
クラッ!湖の氷の層が割れ始め、サクリオンの強い踏み込みで蒸気が出た。ノラに向かって攻撃する準備だ。
シャアアッ!サクリオンのちょうど前でノラを包んでいた鋼鉄球が海風に吹かれた浜辺の砂のように消えた。
「死ねよ子猫!」
「キング・リオン・ヘルクロー」サクリオンの赤い爪がノラに向かった。
「100ポンドモード」
「一刀流」
「四万十の沈黙」
「…シィン…」静寂の音、リンの鋼鉄球を擦っていたサクリオンの花びらの擦れる音がもう聞こえなくなった。
ズバァッ…サクリオンの鼻の先から尻尾の先まで赤い細い線が現れた。
サクリオンの口が舌打ちした。「ちっ!」
ドシャアアッ!サクリオンの血が真っ白で綺麗な朱鞠内湖を赤く染めた。
さっきまで赤かったサクリオンの花びらは元のピンクに戻り、風に吹かれた桜の花びらのように軽く風に乗って運ばれた。
サクリオンのピンクの花びらと朱鞠内湖の薄い白い雪の色の組み合わせは美しい調和を作った。
タッタッタッ!ニックは赤い目のシルエットの方へ走った。
ハァッ…ハァッ…赤い目のシルエットの所に着いたニックの重い息。
「ボス、敵がすごく強いんです」
ブゴッ…ボゴッ…ムゴッ…ゆっくり咀嚼する音が聞こえた。あの赤い目のシルエットの姿はまだのんびり歩きながら焼いたヤギの腿肉を頬張っていた。
「ニック何回言ったら分かるんだ、昼飯の邪魔をするなって」
ズブッ!鋭い爪の手を持つ生き物があっという間にニックの胸を貫通した。
ゴブッ!ニックの口から血が出た。
ブチャッ!ニックの胸から血が噴き出した。ニックは倒れた。その生き物はニックを無視してマルコがいる方へ歩いて行った。
「クソ豚が!」死にかけのニックが呟いた。
「女神、俺は死んで2次元のキャラクターが沢山いる世界に転生できるのかな?」
「3次元のキャラクターは皆意地悪だ、俺の両親も彼女も同僚も友達も皆だ」
ニックの目は朱鞠内湖の上の空を見た。ニックの視界はかすみ始めた。
「ごめん女神、俺は3次元の生き物から世界を清めるのに失敗したよ」最後の言葉と共にニックは3次元の世界から旅立った。
あとがき 第49話
やっと49話、投稿できました!
なんと、明日でついに第1巻が完結します。最終話なので、少し長めに書こうと思っています。頑張って書き上げます!
ここまで、この変な作品にお付き合いいただき、本当にありがとうございます。皆様のブックマーク、評価、コメントのおかげでここまで来れました。
明日も元気に執筆できるように、今日は早く寝ます...多分(笑)
もしよろしければ、評価、ブックマーク、コメントをいただけると嬉しいです!
それでは、また明日、最終話でお会いしましょう!




