第35話 地獄の扉をブチ破れ!ヨシキの『ゴロゴロパンチ』、緑刃のカマキリ『グリーンブレード』&『スイートセンチピード』誕生、ミコの『ソーダバズーカ』炸裂!
キュルルルル!マルコがいる廃工場の前で、タイヤが悲鳴を上げて急停止した。
ミコとノラはヨシキの肩から降りた。二人ともふらふらで、膝はガクガク、口は『へ』の字、目は死んだ魚のようだった。完全に乗り物酔いレベル神。
ヨシキは後ろを振り返った。「えええ!お前ら寝てたのか。よし、俺一人で行くわ」
分厚い鉄の扉が工場の入口を塞いでいた。その向こうではマルコが座り込んでいる。エンプリートの奇襲を寸前で躱したが、緑色の謎の影に攻撃され、エンプリートは倒れた。
ゴロゴロパンチ!ドゥアングッ!ヨシキの剛拳が分厚い鉄扉をぶち破った。緑の影とマルコが吹き飛ばされる。
「マルコォォォォォ!どこだ!?早く家賃の滞納分払え!逃げてんじゃねぇよ!」ヨシキは怒りで鼻から湯気を出しながら怒鳴った。
ヨシキは左右を見回したが、誰もいない。あるのは傷ついて意識のないエンプリートと、工場の隅で震えている女だけだった。
「嬢ちゃん、マルコを見なかったか?」ヨシキは前橋女子学園の近くのカフェから連れてこられた女に尋ねた。彼女は吹き飛ばされた鉄扉の方を指さしただけだった。
ガシャアァン!マルコを吹き飛ばした鉄扉が地面に落ちた。「ぐあああ、ちくしょう...」マルコは叫んだ。緑の影が彼を守っていた。
「誰だ、俺を襲ったのは!?」
「ちっ!アパートのババアか」
「おいマルコ、さっさと家賃を払え。大人しくしてれば痛い目には遭わせねぇ。ロジャリ先生がお前に用がある、大人しく出頭しろ」
「やれるもんならやってみな、クソババア」
「グリーンブレード、あのババアを殺せ」
「はい、父さん!」ブルドッグサイズの、人語を話すカマキリが現れた。
「しまった、殺虫剤忘れた」ヨシキは呟いた。
シャキン!ザシュッ!ザシュッ!グリーンブレードの斬撃がヨシキを襲う。体が再び大きくなったせいで、素早い動きができない。
「こっち来い、アバズレ!」マルコはさっき連れてきた女の髪を掴んで引きずった。
女はマルコを叩きながら抵抗した。「離して、離してよ!」
「やべぇ、あのクソ野郎、女を人質にしやがった」
「下手に攻撃を飛ばせねぇ」
「この虫も厄介だ」
「ノラとミコもまだ酔ってるし」
1分が経過した。ヨシキはグリーンブレードの攻撃を捌くだけだった。瓦礫を投げようにも、奴は必ず人質の女の方へ移動する。
「おいおい!遅ぇぞ、グリーンブレード?」
「すみません父さん、この女の皮が意外と硬くて」
「あーあ、仕方ねぇな。お前に弟を作ってやるよ、グリーンブレード。あのババアを殺すのを手伝わせろ」
マルコはガラス瓶に入った様々な虫を取り出した。「ふーむ、グリーンブレードの弟にはどれがいいかな?」
「あ、これだな。ババアを毒で殺せる」マルコは生きたムカデを食った。「うげぇぇ」飲み込んだ後、吐き気を堪える表情をした。
「こっち来い、アバズレ女」彼は女を引きずり、ソファの裏で何かをした。
女は抵抗できず、助けを叫ぶだけだった。
「グリーンブレード、弟がもうすぐ生まれるぞ」マルコはズボンのベルトを締めながら言った。
「あと3分持ちこたえろよ」マルコは女を引きずり、ソファに座ってタバコを吸った。
女は泣くことしかできず、マルコに抵抗できなかった。秒を追うごとに、女の腹が膨らんでいく。「いや、いや!何をしたの、この人でなし!いやああああ!」
女はヒステリックに怯え、腹は妊婦のように膨れ上がっていく。
時間がゆっくりと流れるように感じた。マルコの腕時計の秒針が、死の鐘のように響く。
ミコとノラが乗り物酔いから覚め、廃工場の中へ走ってきた。
マルコは腕時計を見てカウントダウンしながら笑った。「あははは、グリーンブレード、弟の誕生までカウントダウンだ!」
女の腹はさらに膨れ上がり、ヨシキの体の15倍になった。女は頭と手足がついた巨大なビー玉のようだ。彼女は泣いて助けを求めるだけだった。
「5、4、3、2、1!」ブチュッ!ブリュアアア!女の腹が破裂し、ムカデが出てきた。直径30cm、全長10メートル。節々にはトゲがあり、紫色の粘液を滴らせている。女の内臓と糞が飛び散った。廃工場の中は糞の臭いで充満した。
「ちっ!くそ!俺がうんこしてれば、15秒でここにいる全員を片付けられたのに」ヨシキは女の命を救えなかったことを後悔した。
工場に入ったばかりのミコとノラは、ただ呆然と立ち尽くした。
ミコが聞いた。「何があったんですか、ヨシキさん?」
「見ての通りだ。あの女はマルコに孕まされて、化け物を産んだ」
「うげぇぇ!気持ち悪っ」ノラは吐いた。
「ノラ、ミコ!このナイフ付きの蚊をなんとかできるか?」ブルドッグサイズの緑のカマキリに苦戦しながら、ヨシキが聞いた。奴は飛び回るからだ。
「任せて」
「はははは、仲間を連れてくれば勝てると思ったか、クソババア?」マルコは自信満々に笑った。
「そいつをやれ、スイートセンチピード」
「はい、父さん」巨大なムカデがヨシキに向かい、彼の腕に噛み付いた。神経毒を注入し、ヨシキの動きが止まった。
ヨシキは像のように硬直して立っているだけだった。ムカデが彼に巻き付き、大きな口がヨシキの頭に向かっていく。
「やった!弟はすごいや!」グリーンブレードのカマキリが言った。
「おいミコ!ボーッとしてんじゃねぇ!」ノラが叫んだ。
呆けていたミコは我に返った。『ミニラムネ』と書かれた瓶を取り出し、飲み干した。
「エンハンスド・プープ・エナジー」
「エンハンシング 100x」
「ソーダバズーカ!」ミコの尻から圧縮空気の弾丸が発射された。
ドゴォン!スイートセンチピードはマルコの方へ吹き飛ばされた。二人は工場内の重機の廃材の下敷きになった。
「おい、よそ見してんじゃねぇぞ、ブサイクなハエが!」ノラがグリーンブレードに言った。
「二刀流」
「100ポンドモード」
「ソニック・スライス」ザシュッ!一瞬でグリーンブレードは4つに両断され、緑の血が飛び散った。
ミコの尻はまだ煙を上げ、圧縮空気の反動でヒリヒリしていた。
巨大ムカデに警戒していたノラ、突然...
「ミコ、危ない!」ノラが叫んだ。
スイートセンチピードが工場の瓦礫を二人に投げつけてきた。しかしミコとノラは運が良かった。瓦礫は先にヨシキの体に当たった。二人はベルリンの壁のように仁王立ちするヨシキの背後に隠れた。
ヨシキは神経毒のせいで呂律が回らない声で呟いた。
「くそ、盾にされやがった」
ドゴォン!ドゴォン!休むことなく瓦礫が投げつけられ続けた。
埃が全てを覆い隠した。瓦礫の向こうから、マルコの笑い声が響き渡った。「ははは、貴様ら全員、俺の子供たちの餌にしてやる!」
第35話、お読みいただきありがとうございました。
明日の第36話は、まだ熱いバトルが続きます……。
いつも通り、更新が遅れるかもしれませんが、0時までには何とか投稿できるように頑張ります。
実は最近、フリーランスの仕事がカオスすぎて、毎日が「ズシン…」って感じです。助けてくれぇぇぇぇ……。
でも、皆さんが毎日読んでくれるから、トカゲは「がくり」と脱力しても、「ちーん」と灰になっても、這い上がって更新します。
1日1話、連続投稿は死守します。
これが、読者の皆様への「排泄の誓い」です。
本当にありがとうございます。
それでは、また明日、第36話でお会いしましょう。




