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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

作者: 明日朝明日
掲載日:2025/11/01

虫等の表現がありますので気をつけて。

なぜ私は座っているのだろう。なぜ私はこの部屋にいるのだろう。なぜ私は今寒いのだろう。なぜ朝に起きたときに、私は拷問を受けているのだろう。

誰か、私を助けてください。誰か、どうか助けてください。


私は、私は何も、何もしていません。何も悪いことをしていません。お願いします、誰か。


でも、それでも、拷問は続きます。あの人が部屋に入ってきました。誰かは分かりません。マスクをかぶっているので。

でもその人が言います。


「あなたは罪を犯した。そのために罰としてこんなことをしているのだ」と。


私は言いました。「私は何もしていない。覚えていない。知らない。助けてくれ」と。


でもその人は、私の爪を——右手の親指の爪を——はがしてしまいました。


痛い、痛いというものではなく、まるで溶岩がこの身を襲うほどに、寒気と熱気を同時に覚えて、とにかく死神かと、その人のことを思ってしまうほどに恐ろしく、残酷で、とにかく痛いのです。


これは毎日行われております。私は毎日、爪をはがされています。これで十七枚目です。

その人は言いました。


「二十枚すべてはがしたら、次は目、鼻、口、耳、性器、すべてをなくす。お前のすべてをなくす」と。


私はもうとっくに耐えきれませんでした。私はとっくに狂っていました。


その日の次の日に、またその人はやってきました。爪をはがしに、です。

私は叫びました。


「もう爪は嫌だ! もう嫌だ!」と叫びました。


でも、何もやめてくれません。この人は狂っていると思わずにはいられません。

私はもう死ぬでしょう。死んでしまうでしょう。


ただ、少し疑問に思うことがあります。あの人が口にすることです。

その人は「すべてをなくす」と言いました。それが少し疑問でした。


私は生まれてから、恨みを買ったことがない。

何も敵などいない、平穏な毎日を過ごしてきました。

なのにあの人は、私を目の敵にして恨んでいます。

なぜこんなにも恨んでいるのか、不思議です。

私はこんなにも苦痛にさいなまれながら生きねばならないほど、憎まれている——つまり、憎まれているのかと。


つまり、私の人生のどこかにあの人は出てきたのです。どこでかは思い出せませんが……。


嫌だ、また来てしまいました。来てしまいました。また爪を——もう爪はありません。どうかもう殺してください。お願いします。


でも私は、死にたくなる中で少し思い出しました。

それは昔々、私が殺した虫のことです。


私は子どものころにアリを潰して、潰して遊んでいました。

それは楽しかったという思い出です。

私は何匹、何十匹と殺しました。アリの体液——潰した液体がよく爪にこびりついて、よく洗っていました。

私は清潔な人間ですので、爪は手入れしています。忘れたことはありません。


もしかして、昔のアリが出てきたのでしょうか。

私の罪とは、報い、「無垢なる残酷さ」とでも言うのでしょうか。


私は聞きました。

「私はアリを殺しました。許されるかは分かりませんが、どうか、どうかお許しください」と。


「あなたを許すことはできない。でも、残り五日の拷問を死なずに耐えたとき、あなたを解放する」と。


私はうなずきました。「耐えます。耐えてみせます」と。


その日からの五日間の出来事は、見事に私を狂わせるのに貢献しました。

私の目、鼻、口、性器、内臓をつぶしたのです。

もう私は、私であることが不思議なくらいに、私でなくなっていきました。


そして今日——約束の日です。

私は約束をずっと、ずっと覚えて生きていました。


そしてあの人はやってきて、私にこう言いました。

「ありがとう。聞こえてるか分からないけど、あなたは罪を償った。あなたを解放する」と。


私は言いました。「本当に? 本当ですか?」と。

すると言いました。

「あなた以外にも罪を償うべき人がいて、あなたばかりに構っていられないのでもう帰っていいよ」と。


そして——私の目が破裂するくらいの痛みが走ったと思ったら、気づくとそこは——


私の部屋でした。

すべての傷は治っていました。


あれ……私は何の夢を見ていたんだっけ。

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― 新着の感想 ―
 よく解らないけど、そこがなんというか怖い。  果たしてこれは悪夢か現実か。  罪は償ったとはいいますけど、何が罪であるかは明かされておらず。それ故に再びということも……。  説明されず裁かれることの…
また拷問部屋に連れて行かれるんじゃないのか? って思わされる最後が恐怖を引き立てていました。
人間の罪……なのでしょうか。 あのひとは何者だったのでしょうか。 ぼやかすことで読者に考えさせる、意味深ホラーだと思いました。 語り口が昨日見た夢を語ってるみたいで、少し現実味がないのは気になり…
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