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少女は金色の豊かな髪と、金色の瞳。

素足で波打ち際を歩いていた。

素足をくすぐる並みの感触を楽しむかのように、ステップでも踏んでいるかのような軽い足取りで歩いている。

誰もいない夜の海岸を、今日も少女は一人、歩いていた。

月の光で淡く彩られる少女は、人と言うよりも天女といった形容がふさわしい。

羽のように軽い足取りを見ていると、本当に羽か羽衣があるのではないだろうか、と思えてくる。


ただ…

軽い足取りとは別に、その黄金色の目には、楽しさの欠片も無かった。

憂鬱そうな表情を含んだその目で、少女はある一ヶ所を見つめる。


岩に囲まれた小さな入り江。

その奥に洞窟。


少女の目はその洞窟を見つめていた。

洞窟に入ったことは無い。

その、暗くぽっかりと口を開けた入り口を金色の瞳は見つめていた。

そして目をそらすように、沖へと視線を転じる。

沖には船の影一つ無く、ただ黒くうねっているだけであった……



こっちが本来のプロローグでした…

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