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公爵令嬢の矜持  作者: 大介
第1章 王立学園1年生

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アンジェリカ 帰宅準備

公爵家に帰るのか…。

学園の方が平和で穏やかな日々を過ごせたな。


そんな事を考えながら、確認をしなければならない事を思い出した。

「エイリー、家に一度も帰らなくても良いの?」

「はい。公爵家やアンジェ様に問題がなければお世話になりたいと思っています」


ここで私は絶対に確認しなければいけない事を告げた。

「私と一緒に勉強をするのよね?」

「もちろんです。こんなチャンスは二度と無いと思っています。ぜひアンジェ様と一緒に勉強をしたいと思っています」


「本気なのね?」

「もちろん、本気です!」


ブレンダが後ろでエイリーに苦笑いをしているの見なかった事にしよう。

「エイリーの家に公爵家で勉強をする為に滞在する事にしたと手紙を出しても問題無いわね」

「問題ありません。あの家には帰りたく無いですから」


一緒に地獄に行きましょう!

「エイリーの覚悟は伝わりました。一緒に勉強を頑張って最強の女性になりましょう」


エイリーは意味が分からなかった様だ。

「公爵家の勉強には武術の訓練もあるのですか?」


ブレンダが笑顔で答えてくれた。

「元聖騎士隊の隊長が直々に鍛えてくれますので、エイリーン様は実家が怖くなくなりますよ」


エイリーは若干引き攣った笑みだ。

「それはとても嬉しい事です。是非よろしくお願いします」


「とても良い覚悟でございます」

エイリーは初めて聞いた声に驚き振り向くと、とても笑顔が素敵な壮年の女性が立っていた。

この時の私とブレンダの顔を見れなかったのがエイリーの失敗であろう。

私達の顔は青くなっていた。


「わ、わざわざクレアが迎えに来てくれるなんて。てっきりベティかと思っていたのだけれど…」

「万が一がありますので奥様が私を派遣されました。道中何があるか分かりませんので、万全を期しております。もちろんベティも来ておりますよ」


ベティーがいつの間にかブレンダの後ろから声をかける。

「私はここにいますよ、お嬢様」


まずい、クレアやベティの気配に気が付かなかった。

それがクレアにも気付かれてしまっている。

「お嬢様、学園で少し身体が訛ってしまったご様子」


もう駄目だ、やはり家に帰ったら地獄が待っている。

エイリーはこの地獄に耐えられるのだろうか?

「私はしっかり努力するので、エイリーは手加減してあげてね」


精一杯の言葉でお願いしたのに…。

「お嬢様、私は手加減という言葉を知りません。ぜひ教えて下さい」


クレアの言葉でエイリーに心の中で謝った。

そしてクレアの矛先はブレンダにも向かう。

「それにしても、ブレンダの身体の訛はかなり酷い」


ベティがブレンダの後ろで満面の笑みだ。

クレアの矛先はベティにも向かった。

「ベティにブレンダ、2人は特別訓練をする必要がありそうですね」


2人はそろって青白い顔になってしまった。


心の中で、まだ学園にいるのに家に帰ってきたみたいだと愚痴をこぼした。

クレア侍女長は怖いです。

皆に恐れられていますが、根は優しい女性です。

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