プロローグ
私の名前はアンジェリカ。
婚約者はシップ王国のアドルフ第1王子。
王国に王子は2人いて、もう1人は病弱で外にあまり出られないそうです。
噂では、年齢は私と同じ10歳で誰も顔を見た事が無いみたい。
名前も公表されておらず実在しているのか疑われています。
我が家は公爵家で王家とは血の繋がりがある家です。
婚約者に選ばれたのは王家の権力を高める為でしょう。
何て考えた私は馬鹿でした。
私は10歳、王子は14歳。
初顔合わせのお茶会の衝撃が頭から離れないのです。
必ず王子と婚約破棄して見せます。
修道院送りでも構いません。
思い出すと怒りが湧いてくる。
「初めまして、アンジェリカと申します。今後ともよろしくお願い致します」
私は丁寧なカーテシーと笑顔で挨拶をしました。
王子は鷹揚にうなずくと
「アドルフだ。お前が妾候補1人目だな」
何を言っているのでしょうか?
婚約者では無いのですか?
「申し訳ありません、良く聞こえませんでした。先程、妾候補と言いましたか?」
王子は悪びれもなく
「そう言ったが何か問題があるのか?」
分かりました。
この男、頭がかなり悪いようです。
王子なのに顔もそれ程良くないし。
ビンタで整形してあげようかしら?
残念な頭も少し良くなるかも…、それは無いですね。
公爵令嬢たるもの…。
必死に表情筋を笑顔で固めて言葉を吐いた。
「婚約者ではないのでしょうか?」
王子は私の発言をあまり理解していないようだ。
「婚約者と妾に何か違いがあるのか?娼館にいるか城にいるかの違いしかないだろ?」
分かりました!
王子は途轍もない程の馬鹿です。
頭の中に海綿体が詰まっているのです。
既に脳が病気で汚染されているのではないのでしょうか?
私は生け贄にされたのですか?
公爵令嬢の私がですか?
何て事を考えていると、王子がさらに嫌らしい言葉を吐く。
「なかなか良い顔をしているな。成長すればそれなりの体にもなるだろう。期待しているぞ!」
駄目だ、王子が言葉を吐くごとに気持ち悪さが込みあげてくる。
こんな男と結婚するなど絶対に嫌だ。
公爵令嬢アンジェリカ。
どんな手段を使ってでも結婚を必ず阻止してみせる!
初連載作品です。
よろしくお願いします。




