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俺は【山田努力】。
「何事にも努力を惜しむな!」と親にとんでもない名前を付けられた中学3年生だ。
だが今はそんなことを言ってる場合ではなかった。
「どこだここ・・・」
状況を把握するのが全くできなかった。
昨日は自分の部屋のベッドで普通に寝ていたはずだが気が付いたら大平原に俺はいた。
そして学ランをきている。どういうことだ?
・・・とそこへ。
「ん?猫か?近づいてきたぞ・・・」
20メートルほど近づいてから気づいた。
「猫じゃないし!なんだよこいつ!」
まず逃げだした!!!!
「追いかけてくるんかい!」
それはゲームでよく見るようなプニプニしていそうなモンスターに似ていた。
「なんだこいつ!?スライムってやつか!?」
走りながら思考・・・・・・・
俺は気付いてしまった!!!!!
「なるほど!!!夢か!」
俺は立ち止まり、戦うことにした。
・・・がスライム(仮)が勢いに任せて俺の腹に体当たりをかましてきた!
「んぐっ!!!!!」
「いってぇ・・・」
「・・・夢じゃないのか・・・??」
ボーリングの球がヒットしたような感じだろうか。よくわからんが例えるならそんな感じ
「このやろっ!!」
武器もないのでぶったおすつもりで思いっきりぶん殴った!
ピンピンしていた・・・
「スライムとか棍棒で一撃のはずだろ・・・弱ってない・・・」
苦戦しながらその後、素手で5、6発も殴って動かなくなった。
「やっとかよ・・・・」
するとスライム(仮)は蒸発するように消えてしまった。
「倒したということか?」
「いやスライム強すぎ・・・血まみれだし・・・もう歩くのがやっとだぞ。」
「とりあえずどっか休めるとこ探さないと」
どこかはわからないがこれはおそらく現実のようだ。
「ってかこういうのは大体チート能力もらってすぐ倒せたりするんじゃないのかよ!!!」
「俺の物語スライムで終わるとこだったぞ!!」
「もし異世界に飛んでたとしたら生きていける自信ないぞ!!」
心折れそうである。
まだまだ旅は続かざるをえない。