表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/19

異世界に来て 01

 オッサンは椅子の上で、痛そうにしながら頭を下げた。


「勇者様方、どうか、この世界を、人々を救っていただきたい」


 声だけでも(ギックリ腰で)辛いことが分かった。

 オッサンは隣にいた人の助けを借り、体を起こす。

 すると、右隣にいた人が話し始めた。


「すまないが、王はこんな状態だ。不測の事態につき、私が説明させていただく」


 そこそこイケメンだ。見た目からして、たぶんリア充だ。

 リア充は爆発するべきである。


「こちらのお方はこの国、ギリング王国の現国王、ベル・ジェイン・ギリングである。今回の召還はこの国、この世界を救うために行った」


 どうやらテンプレ通り、世界の危機を救うパターンだったようだ。いまだ多少の不安は残るが、強制労働させるためでは無さそうだ。


「突然の召還だったと思うが、我々も大きな危機に瀕しており、これ以外で打てる手はほとんどなかったのだ。分かっていただきたい」


 ほとんど、という事は少しは残っているのか。手を尽くしてから呼ぶべきだろう。

 俺は話を聞いていると、また違和感を覚えた。

 聞こえているのは日本語なのに、口元は違う動きをしているのだ。声帯の作りが違うのかもしれないが、たぶんスキルとかの影響なのだろう。会話が出来ないという事がなくて安心した。


「さて、危機について説明しておこう。この世界では魔法や魔物が存在する。そして、魔物の上位種として、魔王がいる。魔王は魔物に強制力の強い命令を出すことができ、今代の魔王は危険思想の持ち主で、次々と村や町を襲っている」


 すでに魔物の多い地区の周辺にある村は、壊滅されている所もあるらしい。

 強制的に隷属させる方法もあるらしく、捕まった人々の一部は奴隷として使われているとか。


 まあ、奴隷は人間社会でも使われている。特に必要な情報でもないだろうから、説明はしないけどね。

 また、彼の説明で知ったのだが、この世界には人、というか人類以外に獣人類や妖精種といった生物もいる。ちなみに、エルフやドワーフなんかは妖精種に入るんだと。


「そういうわけなんです。どうか救っていただけませんか?」


 かなり断りづらい状況だった。

 この世界に住む者の危機だという事もよくわかった。

 だが、俺の考えとしてはすでに決まっていた。

みなさんこんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。


がっつりテンプレ回ですね。

まあ、こういうセリフは王が直々に言うはずなんですけど、今はほら、負傷中ですので勘弁してあげてください。


今後ともよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ