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いつもの日常 02

読み飛ばしてもなんら影響ありません。

 俺は読み終わった本をパタリと閉じた。


「あ~、今回も面白かった~」


 時計を見ると三時を少し過ぎたところだった。読み始めてから二時間近く経っている。

 とはいえ、夕飯まではすることもない。俺はノートパソコンの電源を入れ、2ちゃんを開く。

 さっき読んでいたラノベの掲示板に参加するためだ。他の掲示板も適当にアサリながら、ちょくちょく参加する。暇つぶしにはちょうどいい。


 めぼしい話題がなくなると、積んでいるゲームに手を伸ばした。新作からやってしまうと、それよりも前に出ていたゲームをあまりやらなくなってしまうため、古い順でプレイする。ちょうど恋愛アドベンチャーが一番下にあった。


 それなら、という事で他のハードで起動でき、同様に積んでいるノベルゲーを探した。


 突然だが、ギャルゲーというジャンルはとても幅が広い。その中に恋愛アドベンチャーというジャンルが含まれる。これは小説を選択肢により内容を変えるというものだ。また、恋愛シミュレーションというものがあるが、こちらはゲーム性が強いため、複数同時プレイには向かない。

 ノベルゲーは恋愛アドベンチャーを含む、ゲームの内容のほとんどを文章で進めるゲームの事だ。

 ちなみに、エロゲは恋愛アドベンチャーに分類されるものがほとんどだろう。だが、勘違いしてはいけない。性的描写が書かれているものをエロゲというのであって、恋愛アドベンチャーのすべてがエロゲではない。また、ストーリーが良かったためコンシューマーゲームとして性的描写をなくしたゲームも発売されている。それらは十分、物語だけで感動できる良作ばかりなのだ。それに、コンシューマーゲームでは基本、性的描写の多いものは発売されない。

 なのに、恋愛アドベンチャーやギャルゲーをすべてエロゲだと勘違いしている人がいるようで、かなりつらい。

 さて、なぜこんなに長い間こんなくだらない話をしたかと思うだろう。それは、つい先日の事だ。

 俺は自室で、ギャルゲーをプレイしていた。以前やったことのあるゲームだったのだが、内容がとてもよかったため、何度も繰り返してやっていたのだ。

 そして、ゲームのクライマックス、その時に悲劇は起こった。

 この類のゲームをやったことのある人は、多少感づいていると思う。落ちもわかっていると思うが、もう少しだけ続けさせてほしい。

 この類のゲームのクライマックスは大抵、告白シーンだ。その中にはキスの描写なんかも入っているわけで、中にはそれがイラストとして描かれているものがある。

 こういうシーンはおおよそ一人で見たいもので、ほかの人と一緒に見るのはかなり気まずい。そして、こういうシーンはエロゲでも描写される。

 さて、これまで話してきた内容に関する知識がない人がそんなシーンを見たら、どう思うだろうか。

 エロゲという言葉は有名だが、それ以外のジャンル分けに関しては、ゲームに興味がある人でないとわからないだろう。

 よって、エロゲと勘違いするのである。

 俺は必死に弁解した。だが、生暖かい目で見られるだけでその話は聞き流されてしまった。

 そりゃ、高二にもなれば、エロゲの一つや二つやったことがある人も多いだろう。某学園の副会長なんて、エロゲをやるためにバイトしているほどだ。

 だが、実際にエロゲをやっていた場面を目撃されたわけでもないのに、そんな勘違いをされるのは不本意だった。

 某学園の会計と同じく、学校の授業カリキュラムの一環として、そこら辺の知識を教える場面を作ってもいいと思う。7つの玉を集める漫画とか、デスゲームに閉じ込められる小説は海外でもかなり有名だ。コミケ目当てで日本に来る人だって少なくない。

 海外の若者が日本に抱くイメージは、アニメや漫画、ゲームといったオタク関連のものが多いじゃないか。それなのに、当の日本人が忌避しているのはおかしいと声を大にして言いたいものだ。よって日本人は、もっとオタク文化に関心を持つべきだと思うのだ。


 だから、せめて全年齢対象版の恋愛アドベンチャーをやっていただけで、エロゲをやっていたと勘違いするのは、やめてください。


………………


 こほん。長々と語ってしまったが、そういう事だ。

 最近は緩和されているが、未だに嫌っている人が多い。


 そんなわけで、俺はオタクとは言っているが、フィギュアや壁紙、抱き枕などのグッズはほとんど持っていないのだ。


   異世界に召喚する際には、そこら辺を考慮した上で召喚してください。


 そう願わずにはいられない。とはいえ、そもそも異世界召喚がありえないような出来事だという事はわかっている。だからこれは、ただの現実逃避だ。なにも起きない人生の中で、ほんの少しでも面白くなればいいという俺の些細な願望だった。

 そんな無駄なことを考えていた間にも時間はしっかりと進んでいた。


「正和、風呂空いたぞ」


 父さんの声が聞こえてきた。時計は6時を指している。夕飯はいつも7時頃に食べ始めるから、風呂に入っても十分な時間があった。

 俺は消さずに放置していたため、スリープモードになっていたノーパソの電源を落とし、風呂へと向かった。


  今日もいつも通りなにもなかった。


 日記にはそんな文章ばかりが綴られている。

皆さんこんにちはyoshikeiです。

今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。


今回は単純に愚痴のような回でした。

一部は複線っぽくなっているところがいやらしいww

ま、とばしても全く問題ない回ですね。


今後ともよろしくお願いいたします。

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