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いつもの日常 01

 俺はこの家、大山家の長男、大山(おおやま) 正和(まさかず)だ。

 四人家族、ごく普通の一般家庭で、今までも特筆するべきことは特にない。事故に合ったり、大きなけがや病気もなかったし、事故を見たこともない。ビックリするほどなにもない人生だ。まあ、悪いことはないほうが良い。


「正和、最近、高校はどうなんだ?」


 父さんがそう聞いてきた。


「ああ、そこそこ楽しいよ」


 聞いての通り、俺は高校生だ。高一。成績はなんとか中の上を維持している。


「もうすぐ冬休みだからな、しっかりと勉強するんだぞ」


「わかってるよ」


 少しうんざりしながらもそう返した。


「お兄ちゃん、最近ゲームばっかりだもんね」


 妹がそう言って笑っていた。


「うるさい」


「ほら、食事中なんだから、早く食べちゃいなさい」


 母さんが言った。

 うちはこの四人家族だ。

 父の慎吾(しんご)、母の夏美(なつみ)、妹の美咲(みさき)


 父さんは現役のプログラマーで、よく家で愚痴を言っている。最近のゲームやラノベには疎い。


 母さんは福祉系の仕事をしている。よくわからないが、そういう免許も持ってるらしい。


 妹は中学二年で、アイドルの番組をよく見ている。


 母さんも美咲も、アニメもゲームもやらず、ラノベにも興味がないらしい。妹は漫画をそこそこ読むため、ラノベも進めてみたのだが、すぐに読むのをやめてしまった。


 俺はラノベやアニメ、ゲームが好きな、いわゆるオタクというやつだ。

 異世界に転移したり、転生したり、召喚されたりしないかと考えている。


 まあ、異世界に行ってしまえば、大抵はこっちの世界の物を手に入れる方法がない。俺が好きなラノベを手に入れることが出来なくなるという事だ。アニメやゲームだって新しいものを見ることが出来なくなる。それはさすがに嫌だ。

 俺は早々に昼食を食べ終え「ごちそうさま」と言って席を立った。背後から「エロゲばかりやってるんじゃないわよ」という声が聞こえた。


   失礼な!俺はそんなにやってない!


 と、言い返したかったが、色々とあって言い返すことが出来なかった。

 自分の部屋に戻ると、昨日買ってきたラノベを読み始める。

 続きがとても気になっていたラノベなので、一刻も早く読みたかったのだ。昨日の夜に読もうと思っていたのだが、読む前に録画したアニメを見ていたら、いつの間にか寝落ちしていた。今日の午前中も部活があり、この時間まで読めなかったのだ。


 アニメになっていた時のオープニングを口ずさみながら、読み進めていく。

 ここで、いま読んでいるラノベの内容を、少しだけ話しておこう。

 物語はある男子高校生が異世界に召喚されるところから始まる。目の前にいたのは召喚した国の王と名乗る人物で、主人公は「人類を、世界を救ってくれ」と頼まれる。

 まさにテンプレ通りと言えるだろう。

 だが、主人公はこの世界を救うつもりはなかった。元の世界に帰ることだけを考えていた。その理由が見ていないアニメや、読んでいない小説、積んでいるエロゲ等が気になったからという事だ。

 サブカルチャーの誘惑に負けて滅びる世界というのはかわいそうだが、彼の考えには大いに同意したい。見たいアニメや読みたいラノベが残っているのに、ほかの世界の心配なんてしていられるわけがない。もちろん救えるだけの力があって、その使い方が分かっているのならすぐに倒して帰るが……

 主人公はなんとか帰れないかと王に話すが、元の世界に返すことが出来る人はいなかった。彼は自分で変える方法を見つけるために旅に出た。

 これが一巻のあらすじだ。ちなみに現在は主人公の帰還に必要なアイテムの中に「魔王の角」があるという事で、魔王の目の前に来たところから話が始まっている。

 内容としてはありきたりだが、とても面白い小説なのだ。

皆さんこんにちは

最近投稿をさぼり気味だったyoshikeiです。

この物語は、なんかおかしな方向に走ってしまった召喚ものです。

まあ、プロットからはかなり外れてますし、今書いている部分では家族が一緒に来ている意味がなくなりかけているので、途中でも投稿し始めた。という感じです。

20話分くらいは書けているので、すぐに投稿する予定です。

今後ともよろしくお願いします。

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