8話・目*フォニとタンスとスカート*目
「ばんか…ぼの…ずいばぜんでびた(なんか…その…すいませんでした)」
スーパー殺人マウンテンゴリラのスーパー殺人イーグルショット俺の脳天に勢いよくあたった。そのため、俺はまともにしゃべれる状況ではなかった。
しかも殺人級のカカト落としが2度だぞ!!絶対俺が鬼になっていなかったら…1回目で瞬殺されていましたね!!まちがいなく!断定します。
今俺はツノがある赤い頭を押さえながらその場にしゃがみこんでいる。
「……ったく、もぅ…」
桃は頭をかきながら俺にあきれている。でも…さぁ…こんな広くて大きいタンスで上から2番目ってよくわかんないって!!そう思うでしょ!?
例えるなら…そう、例えるなら……!!
例え方さえ、よくわからん!!!とにかく桃の勉強部屋にでかいタンスが3つ並んでいるんだって!!
そうだ!!まさに複雑な爆弾の回線を切る!!それだね!もしかしたら、それよりもドキドキもんだね!!
「ここ開けていい??」
俺は念のためタンスを開ける前に桃に尋ねる。なんせ…さすがに3度目のスーパー殺人イーグルショットを食らっては鬼の俺でも生きている自身はない。
我ながらに何かに怯えた小動物みたいで情けない。
「…うん、いいよ…たしか、たぶん」
俺はそれを聞いて初めて安心をしてタンスを開くことができる。
―――ガラッ―――
「ぉ!!けっこういい服もってんじゃん!この黒い服かけぇ―――!!」
すごぃ!!すごぃってなんの!!桃のタンスの中身は俺の服とあまり変わらない!!ように…女の子らしさが感じられない服ばっか!!ある意味すごぃ!!
「はは、好きなの着てもいいよ。でも鬼山にはピンクの服が似合うんじゃーないの?」
桃は黒い目を細め笑いながら俺に言う。その笑顔が俺にむけられている。
うわ…コイツなんか…かわい―…いやいや、そんな、断じて違う違う。
「ウルセー、ピンクの服が似合う俺にひがむなよ!!桃!」
「だ―れが!!むしろ男でピンクが似合うってなんか…逆に哀れむよ…」
「なんだと!!―――あ!!」
俺はその時ふとタンスの奥からある物をみつける。タンスの中身とはまったく不似合いな物―。
それは―レースのついた白に淡いオレンジが混じった…可愛いミニスカートだった。
「―――!?!?!?」
桃はそれを俺に見つけられたとたんに、色白い顔が真っ赤にそまる。そして口をパクパクしながら驚いていた。
「そ…それは…そそそれは―…あれだ、あれ。…―そうだ!!クラス女子からもらったヤツ―…だ!!私がわざわざクラスのヤツとか、誰にも見つからないように遠い所に行って買ったのではないから!!」
桃は慌ててあやふやな言葉をだす。俺は瞬時にわかった。
あ――このスカートは桃が自分自身で買ったやつだ―――。
「可愛いじゃん、これ!!このスカート!なんかお前にこうやって言うの腹立つけど、桃もけっこう女の子としてのセンスがいいんだな―…」
「だから!!そそそその…スカートは私が買ったわけじゃないって!!クラスの女子が―――」
「似合うんじゃない?このスカート桃に」
「!?オマッ………よくそんなこと言えるな。恥ずかしくないのかよ……」
桃は顔に手をあてて、さっきよりも赤くなっている。
桃はベットの上に座って可憐な顔に手をあてて、下をうつむきながら、そう言った。
あ―――俺はふいにさっき何気なく言った言葉を思い出す―――
―――カアアアアアアアアアアア―――
俺の顔が真っ赤になるのが自分でもわかる。今俺きっとタコみたいだ。
なんで俺あんなこと言ってしまったんだろうぅぅぅぅ!!俺は恥ずかしい思いで赤い頭を抱える。
そんなんだったら…隣のおじさんに「今日も一段とプリティーですね」って言ったほうがましだった!!ましだった??いや今の言葉は、やっぱナシの方面で…。
「はははは…ジョークだよ!!今日便所にはまっただけに便ジョーク、なんちゃってハハハハハ」
俺は瞬時に天才的な…いや神的なギャグを思いつく。さすが!!俺!
便ジョークだなんて―…普通の人間では言えないな!!もっとも俺みたく鬼になったらジョークが弾むだろうけどな!!
「………………便ジョークめっちゃゥザいな(小言で)…まぁ…いいや、テレビつける?」
桃は瞬時に俺の便ジョークごまかすように話題を切り替える。
まぁ、別の言い方するとその場の雰囲気を変えるためだったかもしれない。
でも―――便ジョークあっけもなくスルーされたことに俺はショックだ。
「あ…あぁ、テ…テレビでもつけようか。でもさ、正直さっきの便ジョークどう思った?」
俺は未練たらしく便ジョークについて尋ねる。
「オーケー。おい鬼山立ってないでここ、来いよ。でも………便ジョークめっちゃクソゥザいな(小言で)」
ってか便ジョーク…会心のできだったのにぃぃぃ!!ショックだ―。
落ち込んでいる俺に桃はベットに座っていて隣をポンポンと軽く叩きながら俺を誘う。
いや、決してイヤらしい意味でベットに誘っているわけではないけどね!
俺はおとなしく桃の隣に座る。
ちょっと…桃さん、さっきから思っていたのですが…そのキャミソールなんとかしてぇぇぇ!!
谷間…た・に・ま!!丸見えですよ!!勘弁してくださぃ。
―――プツン―――
俺が両手を広げてもとどかないだろうと思われるくらいの大きなテレビの電源が入る。
桃は本当俺の気持ちなんて知らないようだ……。鈍感星に産まれた王女様か!!テメー!
俺は正直キャミソールの上になにか着ろ!!って大声でさけびたいのだが…。
俺が言えるわけないじゃーないですかあ(笑)
そして、話が変わるが…とにかくこのテレビも半端なくドでかかった。
どうやら、この家のでかさといい、タンス、部屋、テレビ、胸のでかさといい、全てきっと桃の身長180センチメートルというドでかい身長にかかわってきてるんだ!!
絶対そうだ!と俺は推測してみる。
「「あ!!」」
テレビをつけた。突然俺と桃は声をそろえて驚く。
俺の今のとろくさい思考よりもずっとリアルなこと(現実なこと)―――…。
そうだ、俺は今こんなのんびりしている暇はない!!俺の考えが現実に戻される。
そうテレビをつけたら…なんと!!初めに目に入ってきたのが…。
―――ウッド通り生中継―――
題名:鬼出現!?
この文字だった。
目目目目目目目目目目目目
お読みいただいてありがとぅございます!!+゜
やっと―…「俺今日フォニ(鬼)」を半分!?までいくことができたと思います(*ノv`//)゜.+
みなさンのおかげですwこンなフォニでもしよかったら最後までお付き合いくださぃ(ノ∀`★%)
最後ゎどうなるんでしょぅ力?w
この小説をみてすこしでもみなさンに喜んでもらうことができたなら光栄です⌒ww