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7話・目*フォニ変態!?*目

「いや、こ…これ…コスプレではないんだ……」

「っはぁ??」

さすがに桃は俺の発言に驚いたようだ。黒くまん丸な目でものすごい俺を凝視してくる。ちょっと、なんか…その恥ずかしい。

桃はやっとく納得したかのように閉ざしていた口を開く。

「…………あぁ。何だ、きぐるみ??」

「そうそう……って違うだろぉゥ!?どんなキグルミ!?ミッキーマ○ス?!」

何だコイツ!!天然の国からやってきたのぉ!!それとも鈍感の惑星から産まれてきたんかい?!

俺は思わずつっこむ。

その言葉を聞いて桃は数秒考えたあと納得したかのように口を開く。

「…………あぁ。何だ、機械??」

「そうそう……って違うだろぉゥ!?どんな構造?!ドラ○モン!?」

お前の中で日本はどんな恐ろしい国になってるのぉぉぉぉ!!俺は思わずつっこむ。

「…………あぁ。何だ、なんか悪魔の実たべた??」

「そうそう……って違うだろぉゥ!?どんな漫画!?ワ○ピース!?」

お前の中で現実と二次元一緒になってるのぉぉぉぉ!?俺は思わずつっこむ。

「…………あぁ。何だ、本当にバケモノ??」

「そぅそぅ……って違うだろぉゥ!?ぁ…すいません、俺が違っていました」

さっきからこのパターンだったために、俺は思わずつっこみそうになる。

「…………は?ウソ?…ぇええええ!?まじで?」

桃は本当心底信じられなさそうな顔をして俺に尋ねる。むしろ信じろというほうがムリなのかもしれない。

しかしこのキバ、ツノ、ツメが俺に全てを真実だと物語っている。

俺だって…俺だって……これがウソだったらどんなにいいか!?これが、もしウソだったら……あれをやったっていい。罰ゲームのあれだ。

それは、道を歩いている子どもに腹立つほどの満面の笑顔でこう言ってやるんだ。

「やぁ、こんにちは。キムチとヨーグルト」って言うやつ!!

ウソだったら言ってやる!!宣言してやる!(特にキムチとヨーグルトに深い意味はないが…。)

そこでその子どもになんと思われようが、鬼になるよりましだ!

「いや…まじ、本当なんだ」

俺はトイレでしゃがんでツノが生えた赤い頭を抱えながらそう告げる。

正直この際、桃にどう思われようが…俺は俺なりにまだ理解できていない真実を告げただけ。

逃げられようが、怖がられようが、人を呼んでこようが…それが桃にとって一番いい手段だろう。俺は、なかば自暴自棄になっていた。

―――スタスタスタ―――

ふいに桃が俺に近寄る。

「そっか。んじゃあ、この公園の後ろに私の家があるから、そこに今日泊まりなよ」

桃はそういいながら犬歯を見せてニカッと俺に笑う。

桃の答えはものすごく意外だった。むしろ俺が考えてもいない答えであった。

「…はぁ!?」

俺は思わず顔をしかめてしまう。だって…だって…だって…だって…バケモノなのに…!?

怖くないのかよ!!怖くないにしても…鬼を隠しているってことでお前にも被害がでるぞ!?

「ぉぃ、何ウルトラハイパー、スーパーデラックスにアホ面してんだよ!!」

桃はそんな俺を気にすることなく次々と言葉をだす。

「まぁ、鬼山ちゃん♪チミはラッキーですよ。チミは。なんせ公園のすぐ近くの美女をゲットすることができたんですから。しかも一晩だなんて僕はうらやましぃなぁ」

桃がしらじらしく俺に言う。

「……桃さまぁ〜〜〜〜!!!」

なんてヤツだ!!コイツこそ…男の中の男…いや人間の中の人間だ!!俺はトイレにしゃがんでいた腰をあげて桃様に抱きつこうとする。

そう!これこそ…ふじこちゃんダイブ!!女子トイレに俺の声が響いた。

―――ガジャゴボ―――

桃が間一髪で俺を全力で避ける。俺は後ろのトイレの便器に顔がスッポリとはまる。

「あ…」

思わず桃も声をあげてしまう。さすがに桃もこれは予想すらできていなかったらしい。(俺が後ろのトイレの便器にはまったこと)

このッッ………―――!?桃!!!!

さっき俺がいったこと撤回!!やっぱコイツとは虫が好かん!!!!

―――ジャボォ―――

便器の中から水だらけの俺の顔があがる。恐らく俺は今まさに鬼のような顔をしているだろう。

「ごめん…」

それが桃が俺に初めて謝った言葉だった。


目目目目目目目目目目目目


「ぉーぃ、鬼山、タンスの中に服あるから適当にとってな」

「ったく…なんで俺が便器にはまって…いや、もぅ…泣けるよ…コレ…ってかタンスどこ?…ブツブツ」

「だから…ごめんって!!」

「本当…こんな世にも奇妙な体験したのは初めてだよ…俺お嫁にいけねーや…ブツブツ」

俺はブツブツもいいながらなんやかんだで今桃の家にいる。

桃はトイレで話した以降俺がナゼ鬼になったとかあまり尋ねなかった。まぁ…もっとも、そういうところが桃らしいが。

さっきの事件(便器はまる事件)で服もだいぶ濡れてしまったらしい。

桃の家は3階建ての一軒家で…なんか、ものすごく広くて…広くて…ましてや、マンションに住んでいる俺には比べ物にならない。

でも、まぁ、俺は1人くらしだから…。

「なぁ…親大丈夫なの??」

俺は今疑問に思ったことを言う。

「これ私の家。なんだかんだあって、今一人住まいなんだ」

「へ??うそぉおおおおおお!!でかい家にお前一人住んでるの!?」

俺の声が三階建ての家中に響く。コイツ何!?そんなにもお金もちなのぉおおおお?!

まさに…王子役ならず、王子様のような贅沢してんじゃねーかコノヤロー!!家交代しろ!

「まぁね。親の関係でね…まぁ、あんま深く聞くなよ。ってか勉強部屋にタンスあるんだったけ?」

俺は黙って前でしゃべりながら歩いている桃の後を追う。ってか個人の勉強部屋もあるのかよ!?どうなってんだよ!?

「すげー……」

俺は独り言のようにつぶやく。天井とかありえないほど広くて開放感をもたせる家だ。

「ここが勉強部屋、勝手にタンス開けて服探して着といて」

そういって桃は俺に告げる。桃の勉強部屋という所は、予想外でぬいぐるみとかピンクの物やきれいな花がかざられていてとても女の子らしさを感じる。

なんだ…こんなところもあるんだ…。

「ちゃんと花とかぬいぐるみとかピンクの女の子っぽいのあるじゃん」

俺は鬼の鋭い歯を見せながらニヤニヤと笑う。

「ぁ…それ悪いけどクラス女子からもらったヤツ―…」

「ってクラスの女子かよ!!すごい…人気だな!ぉぃ!!!」

そういえば桃って俺と正反対で…女の子なのに女の子からもてるんだったけ?

ぁあ…コイツも苦労してるなぁ…。俺は桃を哀れんだ目でみる。

ふいに後ろにポツンとおかれているパソコンが目に入る。

「ぁ…パソコンだ…パソコンやんの?お前?」

「失礼だな―、やるよ。ふつーにやるよ。オンラインゲームとか」

「ぇーヲタクだな―おぃ」

俺は鬼の手を尖った口にもっていきププと笑う素振りをみせる。桃の色白い顔がすこし赤くなるのがわかった。

「な!!……うるさい!!はやく着替えろ!!便所人間!!いや便所バケモノ!!便所鬼!!」

「うわッッひで――。便所って3回いったよ〜俺を便所に落とした本人が!」

俺はなんだか、桃が恥ずかしがる所を見て、すこし勝ち誇った気分になっていた。

そして同時に笑いながら桃の勉強部屋にあるタンスをあける。

「「あ…」」

俺と桃の声がほぼ同時にそろう。俺は驚いた―――。たぶん桃はそれ以上に驚いただろう―――。

なんとタンスの中には…中には…色とりどりの小さな三角形の物―――。

そう―――三角の物―――。

「何お前!!私のパンツコーナーをあけとるんじゃああああ!!お前は…お前は私のパンツをはくつもりか!!!」

「すすすすいませ…グボハアアアアア!!」

隣から桃のすらりと伸びた足でのカカト落としが(通称スーパー殺人イーグルショットと俺は名づけよう)俺の脳天に勢いよくあたる。

桃は凶暴女だ(通称スーパー殺人マウンテンゴリラと俺は名づけよう)

「ったく…」

桃は深いため息をついて俺(屍)から離れる。

「上から二番目だから!!」

桃はタンスを指でさしながらそう言う。ったく…はじめっからそう言えっての!!

「ぁ…はい。わかりました、スーパー殺人マウンテンゴリラ」

「何か言った?!」

「いいえ何にもでございます」

俺は再びタンスをあける。

「「あ」」

俺と桃の声がまた再びそろう。俺は再び驚いた―――。たぶん、桃は再び俺以上に驚いただろう。

なんとタンスの中には…中には…形のいい丸と丸をつないだ物―――。

そう―――形のいい丸と丸をつないだ物―――。

「何お前!!タンスの右から二番目の私のブラジャーコーナーをあけとるんじゃああああ!!お前は…お前は私のブラジャーでその尖ったツノを隠すつもりか!!!」

「ごごごごめんなさ……グヘラハァアアアアアアアアアア!!」

隣からスーパー殺人マウンテンゴリラのスーパー殺人イーグルショット俺の脳天に勢いよくあたる。


目目目目目目目目目目目目

今◎も最後までお読みいただきありがとゥございますッ♂♂

桃…個人的に好きなキャラですqp(¨好◆).+゜

さぁ…次◎ゎ…!?

もしょ力ったらですがお気軽に感想をくださィw

目リングの励みになります*ヮラ*

でゎ(・∀・)またお気軽にきてくださぃw

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