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3話・目*フォニ発覚する*目

ありえね〜〜〜〜〜!!!

やじうまを前にして赤い頭を抱えて悩む。(頭に生えた角を避けながら)

俺は体を芋虫のように(変態のように)ウネウネと動す。

ウッド通りはとても有名な商店街だ。

だからやじうまは減るどころか増える一方。

俺には、まるで多くの人間が一つになって…1つの生き物のようにみえる。

状況はとても最悪だ。

とにかく落ち着け俺…。落ち着け俺―……。

―――ふふひィ〜ひひふゥ〜ふふひィ〜ひひふゥ〜ふふひィ〜ひひふゥ〜…

よし。なんか…落ち着いてきたぞ。

ってかさぁ。

冷静に考えて見ろよ。俺!!

冷静に考えると…こんなこと現実的にありえるわけないじゃあないかぁ(笑)

まだ、みんな鬼になっているならわかるような気がするけど、今俺一人だけが鬼だぜぇ(笑)

ということは―――…

そう!!これは、あれだ!!夢!夢だよ!なんで俺これに始め気がつかないかなぁ〜(笑)

いや〜冷静になって考えて見ると自分自身に笑えるね!

夢なのにこんなにも俺慌てちゃってさぁ(笑)

―――グニッ!!!

俺は思いっきり自分のほっぺをつねってみる―――。

……。

―――ははは。なんだこれ…。死ぬほど、いてぇ(笑)

俺は思わず痛さで涙目になってしまう。

たぶん今俺の黄色い尖った目にはうっすら涙がたまっているだろう。

いや…でも、これ―…本当半端なく、痛い。死ぬほど痛い。

普通に、ほっぺたをつねってこうも痛くなるものなのかぁ〜〜〜!!

って…。俺は自分のほっぺたをさすりながら、ほっぺをつねった方の手をみてみる。

って!!!うそぉおおお!!!

驚くべきものが目に入った。

なんと俺の手からは骨が飛び出てて、しかも爪がものすごく鋭く長い。

たぶん、本物の鬼の手だ―――。

でも、俺が考えていた鬼の手とは違ってそこまでバケモノ染みた手ではない。

どっちかというとまだ、人間らしさが残っている手だ。

こんな手でほっぺを思いっきりつねったら痛くもなるであろう。

これだけは認めたくはなかったが、俺のほっぺの痛さが真実を語っている―。

―――コレハ―――現実ダ―――

夢なんかではない。

デモ

俺は夢であって欲しかった。

俺は夢であってほしかったのぉおおおおお!!

なのにィイイ!?これが現実だなんて!!!

いきなり宇宙人が家に来て「すいません、トイレ貸してもらえますか?」って言われた時ぐらいいきなりで、この真実を俺は受け入れることができね〜っつ〜ッの!!

いや、でもまだ宇宙人が標準語をしゃっべって、トイレ貸してもらえますか?って言われたほうが鬼になるよりまだマシだった!!

で、もし今の俺だったら…トイレ貸して欲しいって言った宇宙人に、満面の笑顔で、「どうぞ、汚い所ですが…ただ便器にはまらないように気をつけてくださいね」って言うことだってできるだろう。

そしてコレだけは言える今の状況は最悪だ!!

とりあいず俺は一通りやじうま達を見渡す。

「うわ〜〜〜〜!!!こっち見たぞ!!」

誰かがそう叫んだような気がしたが、やじうまが多くて誰が何をいったのか…さえも今の俺には理解できない。

ましてやこのうるさい、やじうま達に少々苛立ちを感じていた。

あげくのはてには高いビルの方から俺をのぞいている人もいた。

でも、もしかしたら…。

もしかしたら…俺の―…俺の…知り合いがいるかも…。

そのもしかしたら…の希望をかけてやじうま達をみる。

その時だった。

―――ッッッッッッッッッッッあ!!!!!!!!!犬屋先生だ!!!!

ビンゴォオオオオ!!!!!!!

27歳くらいの男であろう。

やじうまの中でひときわ目立つ、黒い長髪に目には赤いメガネをかけている美男子の大人が目に入る。

犬屋先生は今高校二年生A組、ように俺の担任の先生だ。

犬屋先生は女子からものすごい人気だった。

でも不思議なことに、女子は犬屋先生には告白とかの独自思いをつげたことはないらしい。

やっぱ女子は相手が先生だから遠慮をしているのであろうと俺の中で勝手な推測をしてみる。

そして、なんで先生がこんな所にいるかは知らないが、きっと今日は休みだから遊びにきたのであろうとこれも俺の中で勝手な推測をしてみる。

ともかく、俺の中に希望が芽生える。

―――犬屋先生だったら俺だってこと理解してもらえるかも…!?

犬屋先生は下校途中の俺に出会ったらかならずウッド通りにあるパフェに誘ってくれる。

何回もパフェを一緒に食った覚えがある。

そこでよくお話をしたりもした。

その犬屋先生との会話の中には「私はアナタがどんな姿になってでもアナタをうけいれることができるよ」ってパフェを食べている俺に対して笑顔で先生が言っていた覚えがある。

………。

っよし―――!!これはイケル!イケルゾオオオオオ!!!

俺は先生に出会えた嬉しさで犬屋先生に近寄る。

そしたら向こうはさすがに、俺の姿(鬼)を見てやばいと思ったのであろう。

犬屋先生は後ろに下がって…俺とかなりの距離をおいている。

やっぱ…自分の名前をださなくては分かってもらえないか。

俺はさすがにこれ以上近寄って今犬屋先生に逃げられては困る!!!と思いここから声を出すことにした。

「犬屋先生!!!」

俺の声はこの大きなウッド通り(商店街)に響く。

むしろ響きすぎてビルの窓のガラスがビリビリと振動しているのが遠くからみてでも分かった。

一言で言うと予想以上に大きな声。

俺はまたもや自分の声の変化に驚く。

「!?」

でも犬屋先生はそんな俺以上に驚いたようだった。

なんせ鬼が先生の名前を知っていたらビックリもするわな。

「犬屋先生、俺です!犬屋先生の担任しているクラスの生徒の鬼山です!!!」

俺は理解してくれるよう俗に言うジェスチャーをいれながら話す。

「!?」

犬屋先生は真っ黒な目をまん丸にしてただ俺をみている。

「わかってくれましたか?!?!」

俺は先生の表情を見て不安になって念をおして聞いて見る。

犬屋先生は、俺のことをよく理解してくれる先生だ。

下手をしたらそこらの友達よりも俺を理解しているであろう。

「いいや…わからないよ。」

続けて犬屋先生が言葉を発する。

犬屋先生の長い黒い髪が風でなびく。

「キミは…いや、鬼。オマエは私を騙そうとしているだろう」

犬屋先生は肩を震わしながら俺にむかっていう。

どうやら犬屋先生はお怒りになっているようだ。

デモ…ナゼ?!Why!!!

一気にやじうまの注目は犬屋先生になる。

「はぁ!?一体なんのことですか!?本当に俺なんだってば!」

俺は必死で誤解をとこうとする。

「いや…鬼オマエはまったく違うぞ」

「どういう意味ですか?!」

俺は思わずツッコむ。

「私が知っている…いや!私の!!!鬼山は、もっとオマエと比べ物にならないくらい可愛かった!!」

公衆の目の前で先生が大宣言。

私の!!!鬼山がとても強調されたかのように思えた。

「なのにオマエのような生物と…私の!!!可愛い鬼山を一緒にするな!ウソにもほどがあるわ!!!」

先生はッキっと潤んだ黒目を俺をにらみつける。

見れば見るほど綺麗な超美男子なのだが……。

でも…ぇ?!

私の鬼山…!?

―――………!?

イヤ―――ン!!!

いきなり―!いきなりの告白―!?

ってか本人(犬屋先生)は俺(鬼山)だと気がついていないようだが…先生が俺をそんなふうにみていただなんて―…!?

イヤ―――ン!!!

そっち系だったのぉーーー!!

だって犬屋先生は先生でしょうが!!

なるほど、だからだけにやけにパフェに誘っていたわけだ。

(今だから言うがパフェを食べている俺を可愛いって言ってたし…)

そんなら…女子のことも納得ができる。

独自に告白とかしないのは………―――

きっと女子達は、コイツ(犬屋先生)がホモってことを知ってらっしゃったわけだ。

だからきっと、俺と犬屋先生を見て最近流行の「BL萌え〜〜〜」とか言って楽しんでいらっしゃるんだろう。

俺は小さいし、犬屋先生は大きいからなあ。

なんだ…あれ…身長萌えか!!身長萌えかー!!

俺は小さいよ。でもこれだけは言っておく、お前らも宇宙からしたら小さい存在なんだぜ★(かっこよくカメラ目線で)

ちきしょうーーーー!

うん!そうに間違いない!

ってか女子に俺はそんなふうに見られていたのか〜〜〜!!!

ああ。死にて〜(笑)


でも、ウン★なるほどネ!

ってウソォオオオオオーーーー!!!

いや、でも犬屋先生が俺って理解してくれなくてショックではないけど、そっち系なことに驚きだ!!

もし…犬屋先生に俺だいうことを理解していたら、犬屋先生はまず…俺をテイクアウトで犬屋先生の家に持ち帰って―――…。

―――サアアアアアア

思わず血の気が引いてしまう。

今だから言えることだが、俺だということを知られなくてよかった!!

本当良かった!!!


でも、今日俺は鬼になるくらい…いや下手したらそれよりもビックリなこと(犬屋先生のこと)を発覚してしまったようだ。

って―…


イヤ―――――――――――――――ン!!!


でもこんなことが発覚しても今俺の状況がやばいことには変わりがない。


目目目目目目目目目目目目

ぁら(・∀・;)

ヒロインを今回だすことができませんでした↓すいませン;

でも次こそゎ…!?

ヒロインが登場します゜*(pq+'v`●)*゜

さて02…主人公ゎ…!?

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