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21話・目*フォニは牛であった*目

暗い暗い暗い闇の中誰かが俺に語りかける。

冷たい冷たい冷たい黒の中誰かが俺に語りかける。


オカエリ:鬼山:


俺ノ:鬼山ト:僕ノ:鬼山トノ:間ノ:狭間ノ世界ニ


カエッテ:キタンダネ:


アノ時ノ:僕ヲ:鬼山ヲ:思イ出シタカイ:?:


――あああああ゛苦しい助けて!肩が…肩が…!!父さんが!母さんがァアアアア!


苦シイ…:鬼山ノ:苦シミハ:僕ノ苦シミ:ダヨ:


――あああああ゛!!!


鬼山ハ:ズット:僕ヲ:拒否シテキタネ:ツラカッタヨ:僕ハ:鬼山ナノニ:


鬼山ハ:ズット一人:ダッタ:


鬼山ハ:7年前ノ事件カラハ:鬼山ノ友達モ:犬屋先生モ:桃モ:誰一人:信ジテイナイ:イヤ:信ジテハ:イケナイ:


――ああ゛!!…そうだ!!桃は!?桃はどうなった…んだ…よ…。


鬼山:桃ハ:君ヲ:裏切ルヨ:


――っつぅ…どういうことだよ!!


現ニ:鬼山ハ:桃ノセイデ:過去ヲ:思イ出スホド:苦シンデ:イルジャアナイカ


ソレガ:ソレガ:鬼山ヲ:苦シメル:鬼山ヲ:裏切ッテ:ルンダ:


――違う!!これは桃のせいじゃない!俺のせいなんだ!!


ヨク:分カッテイル:ジャアナイカ:鬼山:


鬼山ハネ:自ラノ意思デ:鬼ニナッテ:人ヲ:傷ツケタ:ンダヨ:


――違う!!!


本当ハ:鬼山ガ:一番知ッテイル:ハズダヨ:


何故:鬼ニ:ナッタカヲ:ソレハ:鬼山ガ:コノ世界ヲ:嫌ッテイル:カラダヨ:


――違う!うるさい!!黙れ!!


鬼山ハ:鬼山ハ:コノ世界ヲ:恨ンデイル:


鬼山ヲ:苦シメル世界:鬼山ガ:嫌ウ世界:

鬼山ハ:コノ世界ニ:産マレテ:キタコトニ:後悔シテイル:

鬼山ハ:コノ世界ノ:幸セヲ:知ッテシマッタ:コトニ:後悔シテイル:

鬼山ハ:鬼山ハ:鬼山ハ:鬼山ハ:


――止めてくれ!!傷口が痛い!!黙れ黙れ黙れ!!


…:


――なぁ…なんで、なんで俺はこの世界に存在するんだ?何で、俺は何のために産まれてきたんだ?


人間ハ:産マレテ:キタ:コトニハ:価値ハナイ:


タダ:鬼山ハ:毎日同ジコトヲ:繰リ返シテ:年ヲ:トッテ:死ヌンダ:


――…ッ!?じゃあなんで人は存在するんだよ!!


ダカラサ:コンナ:世界僕ラデ:壊ソウヨ:


コンナニ:ツマラナイ:世界:


サァ:鬼山:一緒ニ:一緒ニ:コノ世界ヲ:


滅ッセヨウ:


世界ハ:1ツデ:イイ:僕ノ:鬼山ト:俺ノ:鬼山トノ:間ノ:狭間ノ世界:ダケデイイ:


ソレ以外ハ:存在:シナイ:

ダカラ:

鬼山:

君ハ:

僕以外ヲ:

誰モ:

信ジテハ:

イケナイ:


目目目目目目目目目目目目


「あああああああああああ゛!!!!」

思わず耳を塞ぎたくなるような天を裂く様な声。その声は鬼山から発せられたものであった。

声は波紋のように広がっていく。

鬼山の近くにあった瓦礫は衝撃に耐えられず音を立てて崩れていった。

「なんじゃ!この声は!!頭が割れそうじゃ」

思わずキジ丸は顔をしかめながら手を耳で塞ぐ。


――メキメキメキ


鬼山の体が鈍い音を立てながらみるみるうちに変化をしていく。

肌は破けて下からは赤い皮膚が顔をのぞかせ

ツノはみるみるうちに大きくなっていき

体はみるみるうちに膨らんでいき

顔はもう、口が裂け鬼山の面影もなくなってきていた。


――そして鬼は完璧な姿で現れる。


――赤牛


一言で例えると赤牛だった。

顔は赤牛。

真っ赤な体は2速歩行の人間。

でも足は牛のヒズメ。

鬼山の最後部から牛のしっぽが三本覗かせていた。

ただ、目は殺気で満ちており、口は顎まで裂けていた。

手は牛の手ではなく人間のような5本の指があっただけで、ただだらしがなく垂れ下がっていた。がその手のひらの大きさは半端なく人間の頭は軽く覆いそうだった。

「そんな…Meミーは夢でも見ておるんじゃろうか?赤鬼が現世にくるなんて…赤鬼…」

キジ丸は空虚なき顔でそう呟いた。

ただキジ丸の顔は目を大きく見開いて、その目の中は絶望で満たされていた。

ふいにキジ丸の白い和服の襟元からひとつの古い本が地面に落ちる。

題名は何も書いてない。ただの茶色の汚い本であったが、これは陰陽師のキジ丸にとって命の次に大切な本であった。

そんな大切な本が落ちたこともわからないキジ丸はよほど動揺していたのであろう。


――パラパラパラ


本が風によってめくられる。が、次の瞬間ピタリと風がとまり、ページは固定される。

「赤鬼」

ページの始めには赤い文字で大きくそう書いてあった。

中身はこうである。

「―赤鬼―」

「鬼の中でももっとも強く、その攻撃力は地球を滅ぼすほどである。

鬼の「攻」としても恐れられ、地獄ではその強さが認められ青鬼と一緒に地獄の門を任されている。

青鬼が門を「守」り、赤鬼が敵を「攻」める。

赤鬼は赤い牛の勇ましい姿をしているのに対して、青鬼は綺麗な青い虎の姿をしている。

赤鬼は現世でも地獄の世界でも、1匹しか存在しない。

鬼のベースは1ページ目にも説明したように現世にいる人間である。

人間はなんらかの理由で現世を恨み鬼となる。そのため、現世を壊そうとする。

これは鬼達にとって自然の摂理である。赤鬼は普段普通の餓鬼(鬼)の姿をしている。

が、それには理由があり真の姿をだすと自分を制御することは難しくなるからだ。

鬼の中でも、もっとも殺人衝動が強い鬼であろう。なお、私達陰陽師には、赤鬼は関係ない。

なぜなら赤鬼は現世にはこないからだ。最上級の鬼は現世にはこない」

そう記されていた。


目目目目目目目目目目目目

ここまで読んで頂きありがとうございました!!+゜

やっと…やっと…真の姿が!?(・∀・)

って力鬼山ゎそこまで7年前の事件でおいつめられていたようです…↓

という力桃が最近…でてこないなァ…;

さささ!!ついについに…役者はゎそろいました★+゜

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